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赤
夕飯が終わるとすぐに部屋の隅でうずくまってしまった
紫
目線を合わせて話しかけてみる
紫
いつも部屋の隅で空気みたいに静かにしてれば殴られないからそうしていた
なのにこの人、紫はしきりに俺に話しかける
紫
赤
紫
気持ち?気持ちなんて、考えたこともない
分からない
前は悲しかった気がするけど今はもう辛いも苦しいも感じるだけ無駄だから
赤
黙ってしまった
紫
紫
赤
紫
紫
赤
紫
赤
紫
赤
話し方や体の小ささから幼く見えていたが
やはり精神的に何かしら問題がありそうだ
紫
赤
紫
赤
紫
赤
嬉しそうだ
紫
赤
紫
通話
00:00
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
赤
紫
赤
紫
赤
一緒に寝ようとすると床に寝転がり始めた
紫
赤
紫
赤
紫
赤
紫
赤
恐る恐る、といった様子でベッドへ入ってくる
紫
とん、とん、と一定のリズムでお腹を叩くと安心したのかすぐに寝息が聞こえてくる
紫
〜夜中〜
赤
目が覚めてしまった
赤
早く死ななきゃ
ごめんなさい、迷惑ばっかりでごめんなさい
赤
紫を起こさないように静かに廊下へ出る
赤
頭がふわふわする
隣の部屋へ入ってみる
誰か寝ている
桃色の髪、、確か「桃」だ
赤
机の上を探ると手にハサミがあたった
赤
階段に座り込んで腕にハサミを当てる
シュ━━━━━
赤
ボタボタと床に落ちる血を眺めると何も考えないでいられる
赤
気づけば腕は傷でいっぱいだ
もう切る隙間もない腕の傷の上からまた傷を重ねる
赤
とんとんっ
赤
紫
赤
紫
紫
赤
赤
紫
紫
目が覚めたら隣から赤が居なくなっていた
もう少し早く気づけば、、なんて後悔しても遅い
まずは落ち着かせないと
紫
赤
握る力が強くなってしまった
紫
優しく手を包み込む
赤
歯を食いしばりながら声を殺して泣いている
紫
紫
赤
ハサミを離してくれた
紫
赤
俺の胸に顔を埋めて泣いている
紫
紫
紫
赤
紫
赤を抱いて1階へ向かう
紫
ソファに赤を下ろす
赤
しがみついて離れてくれない
紫
紫
赤
紫
赤
離してくれた
紫
消毒をして包帯を巻く
紫
赤
紫
紫
紫
赤
赤
もう眠そうだ
紫
紫
赤
紫
紫
紫
赤
紫
赤