テラーノベル
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時は少し遡り、 南極基地・本部外 後方区画
吹雪は止んでいた
それにも関わらず、視界が白い
ドイツは歩を緩め、無言で手を上げた
🇩🇪
フランスが即座に同意する
🇫🇷
🇫🇷
イタリアが周囲を見回し、声を潜めた
🇮🇹
フランスは端末を確認する
🇫🇷
🇫🇷
🇩🇪
🇮🇹
🇩🇪
次の瞬間、足元から低い振動が伝わった
爆発ではない、なにか巨大なものが ゆっくりと目を覚ますような感覚
ロシアの通信が割り込む
🇷🇺
ノイズは少ない。だが、声が硬い
🇷🇺
🇩🇪
🇷🇺
中国の声が続く
🇨🇳
その言葉と、ほぼ同時だった
後方の視界が一段と白くなった
明るくなったわけではない。 色温度が変わっただけ
なのに、思考が一瞬遅れる
フランスがふらりと一歩よろめいた
🇫🇷
イタリアが即座に肩をつかむ
🇮🇹
🇫🇷
🇩🇪
攻撃をしてこない
だが、判断に干渉してくる
ロシアの通信が歪む
🇷🇺
ロシアが言い切る前に通信が途絶えた
ドイツは即断する
🇩🇪
🇫🇷
🇩🇪
🇫🇷
ドイツは本部への道を睨む
🇩🇪
判断材料はほとんど何もないが、 この判断に確固たる自信があった
前線、氷原に近い外縁区画で 機械獣が崩れ落ちた
ロシアの一撃で脚部を破壊され、 中国の攻撃で関節を叩き潰され
最後はイギリスの魔術弾が 確実にコアを貫いた
🇬🇧
イギリスは息を整え、杖を下ろす
確実に倒した。手応えもある
それなのに機械獣は、 完全には崩壊しなかった
コアは砕けている。動力も停止している
それなのに、姿勢だけが崩れない
立ち上がろうともしない だが、倒れきらない
氷上に中途半端に立たされている
🇨🇳
ロシアも同じ違和感を覚えていた
🇷🇺
🇷🇺
🇬🇧
🇬🇧
🇬🇧
言い切る前に、機械獣がまた動き始めた
だが、先程と挙動が違う
突進しない。威嚇もしない
こちらを観測するように、 距離を保ったまま動く
イギリスの背筋に、冷たいものが走る
🇬🇧
あの時―― 国狩りが始まった初期のことだ
幻覚が出始める直前の、あの感覚
だが、今は違う
幻覚は見ていない
音も正常
ただ判断だけが遅れる
中国が一瞬、動きを止めた
🇨🇳
🇷🇺
🇨🇳
中国は目を細める
🇨🇳
沈黙
次の瞬間、 機械獣が正確すぎる反撃を放つ
ロシアの肩を掠め 氷を深く抉る
🇷🇺
イギリスが声をあげる
🇬🇧
その声は、正しい
だが、自分でもなぜ言ったか分からない
思考より先に選ばされている
ロシアが低く言う
🇷🇺
中国も続ける
🇨🇳
イギリスは歯を食いしばり、 杖を強く握り直した
🇬🇧
だが確実に、 何かがこちらを見ている
🇬🇧
🇬🇧
🇬🇧
基地本部の方向から 外にも振動が伝わってきていた
それはまだ本格的なものではない
だが、準備は始まっている…
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