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久しぶりの更新!! めっちゃ良い😭😭 これからも頑張ってぇー!
第3話 脚本変更のおしらせ、心臓に悪すぎる
ある日の夜。スタジオの一室。 えとは台本を手に、プロデューサーの話を聞いていた。 そこで告げられた言葉はーー
プロデューサー
プロデューサー
et.🍫
一瞬、聞き間違いかと思った。 けれど渡された新しい台本には、しっかりと記されていた。
『静かにベッドに倒れ込む二人。視線が重なり、そっと唇が触れ合う。』 『そのまま、服のボタンに手が掛かり、画面がフェードアウト。』
et.🍫
思わず声が漏れた。
et.🍫
プロデューサー
プロデューサー
et.🍫
その瞬間、扉が開く。 現れたのは、当然のように笑ってるなおきりだった。
no.🌷
et.🍫
no.🌷
et.🍫
キィィィィィィィ…… 心の中で何かがきしむ音がした。
no.🌷
さらっと言うなおきり。 けれど、その瞳はほんの少しだけ、揺れていた。
no.🌷
et.🍫
no.🌷
なおきりさんの言葉は正しい。けれどーーずるい。
et.🍫
結局、私ははその夜、控え室に用意された”簡易ベッド”でリハーサルをする事になった
no.🌷
なおきりさんが、私の腰を軽く支えてベッドに誘導する。 自然な動作。プロのそれ。でもーー心臓は騒がしい。
no.🌷
なおきりさんが、顔を近づける。目が合う。
no.🌷
et.🍫
no.🌷
et.🍫
no.🌷
et.🍫
えとが顔を背けると、なおきりの手がすっと伸びて、そっと彼女の頬に触れた。
no.🌷
et.🍫
no.🌷
no.🌷
et.🍫
no.🌷
no.🌷
その声音は、なおきりにしては珍しく、ーーまっすぐで、優しかった。
えとは、言葉を失ったまま彼を見上げる。ベッドの上、触れていないのに、体温だけが伝わってくる距離で。
et.🍫
その一言に、なおきりさんがふっと笑って。次の瞬間、そっと額を重ねてきた。
no.🌷
et.🍫
no.🌷
no.🌷
えとの胸の音が、もうずっと鳴り止まなかった
撮影本番当日。 照明が落とされた室内セット。静寂の中、スタッフたちが気配を殺して見守る。 モニターに映るのは、ベッドの上ーー えととなおきり、2人だけの空間
よーい......スタート!
演出家の声と同時に!カメラが回り始める。
et.🍫
えとの台詞。揺れる目線。それに対し、なおきりがそっと手を伸ばし彼女の頬に触れる
no.🌷
あくまでも脚本通り。でも、声の震えはーーどこか演技じゃなかった。
なおきりがえとをそっとベッドに倒す。えとは彼の胸に手を添え、軽く押し返すような仕草をする。
けれどーー抵抗の力は、すぐに抜けた
et.🍫
なおきりの手が、えとの髪を撫でる。ゆっくり、丁寧に。指先が頬をかすめ、唇の輪郭をなぞるように触れた。
えとの呼吸が、浅くなる
et.🍫
唇が、触れる。わずかに、でも確かに。
台本では"数秒のキスの後、目を見つめ合うって台詞"けれどーーなおきりさんの動きは、台本通りには止まらなかった
no.🌷
その一言。 そんな台詞、書かれていない。
et.🍫
その瞬間、私は思わず、彼の胸に手を当てた。 止めるわけじゃない。でも、受け止めきれない。
et.🍫
no.🌷
なおきりさんが微笑む。それは、からかいでも演技でもない
本気の笑み
no.🌷
et.🍫
指先が私の唇に触れたまま動かない。 目を閉じれば、もう一度キスされる。 でもーー
et.🍫
no.🌷
なおきりが、そっと体を起こす。 距離がゆっくりと開いていく。
「カットーー!! .....OKです!1発OK!!」
スタジオが拍手に包まれた。でもえとの心臓の音は、まだ止まらない。 むしろ今もーーなおきりの"好きだよ"が、頭の中でリフレインしていた。
et.🍫
et.🍫
et.🍫
控え室に戻る途中、なおきりが後ろから声をかけてきた。
no.🌷
no.🌷
et.🍫
no.🌷
et.🍫
no.🌷
et.🍫
そう言い捨てて前を歩き出すえとの背中を、なおきりは静かに見つめていた。
けれど、 ーー口元は、少しだけ、笑っていた。
no.🌷