紫は紅？

あの後わちゃわちゃしながら朝食を食べた。食べた後はBroooockの調子も元に戻った。 だが、Broooockは朝食前の記憶がないらしい。怖すぎ。

まあ、俺にとってはきんときが飲み物が事実な気がするんだが……

このタイミングは相当まずいぞ？？ しかももうさっきので最後だったし…

俺が考えた作戦！ ①貧血だと言う。 ②医務室に行く。 ③輸血をしてもらう。 完璧だろきたこれ。

きんときは俺の事をおんぶしてくれた。 うう……フリしてるだけだから心が痛い……

医務室

きんときがそう言って、歩こうとした瞬間、俺の手が勝手に動いて、きんときのジャージの裾を掴んだ。

俺はその後の会話には参加しなかった。 このままだと回復が遅くなるだけ。ひらがなで喋るとかいう疲れることやってるとな。

きんときの心の声が聞こえた。

その後しばらくすると、きんときは医務室から出ていった。 俺の体も勝手に動く事はなく、きんときが医務室から出ていくところをただただ見ているだけ。

コンコンコン……

3回、ノック音が響いた。 ってことはシャークんだろうな。

俺は咄嗟に寝るフリをした。 目を閉じてるとなんだか眠たくなってくる。 俺、朝ほぼ寝てないから。

夜行性だし。本当は朝寝るんだもん。

きんとき視点

俺が医務室を出た後、独り言を言った。でも、スマイルのアレはわざとのような気がする。 俺の考え過ぎだろうか。

俺は考えるのを諦め、廊下を進み始めた。 すると、シャークんが廊下の角を曲がってこちら側へ歩いてきた。

シャークんは医務室の方へ歩いて行った。

俺は今日、スマイルの事を監視する。

何故か凄く焦ってしまった。 何も隠している事なんてないのにさ……。

Broooockは自分の部屋の方向へ駆けて行った。