隆さんが衝撃的な発言をした後
俺は部屋へ戻ってきていた
それは何故か
では前回のあらすじから 今回は始めよう
さて先程何があったかと言うと…
三ツ谷 隆
ドアにもたれかかり隆さんが言う
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
最初は意味が理解できず フリーズしていた訳だが、
我に返り冷静に考えると これは非常にヤバい事だ
好きな人から泊まりの誘いが あったのである
これは大問題だ
三ツ谷 隆
そう、首を傾げ聞いてくる
これは少し…狡いのではないか
そんな仕草をされて断れる訳が無い
気づくと俺はこの誘いにのっていた
三ツ谷 隆
そう言われ素直に 着替えを取りに行ったのだ
…そして今に至る
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
あの人と同じ部屋で寝るなど 緊張しすぎて寝れないが
承諾してしまった以上 もうどうしようもない
潔く服やら何やらを持って 部屋に行く事にした
三ツ谷 隆
隆さんに入れてもらった部屋は 凄く綺麗だった
きちんと掃除しているんだろう
まだ引っ越して数週間のうちとは 大違いだ
三ツ谷 隆
「はい」と返事をしてソファーに 座らせてもらう
ふかふかだ
高級感がある
この人実は凄く稼いで いるのかもしれない
三ツ谷 隆
隆さんが買ったマカロンは 綺麗にデコレーションされていて
良い匂いが漂う
そう言えば、キャラメルの意味…
「 一緒にいると安心する 」
だったか
…あ、じゃあ
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
隆さんが少し、動揺した気がした
その意味を知っていて 買ったという事か
…自分で食べるのに?
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
いやわかり易すぎる
あからさまに安堵の表情を見せた
どう食べようか悩んでいる隆さんの目を盗んで調べてみる
…これは、違うな
何も関係ないだろう
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
彼はマドレーヌの意味を 知っているのだろうか
「 貴方の事を知りたい 」
それが、マドレーヌの意味だ
俺はまだこの人について 知らない事ばかりで
もっとこの人の事を知りたいと思う
存外、大人とは簡単に口を 割ってくれないものだ
この人の秘密も過去も全然知らない
どうしたら聞き出せるだろうか
三ツ谷 隆
元気良く隆さんが言う
本当に可愛い人だ
顔の前で手を合わせ 笑顔になっている
慎重にマカロンを手に取り口に含む
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
恐らく「何?」と言いたいのだろう
口にマカロンが詰まっているので 思う様に動かせない様だ
頬がマカロンで膨らんでいる ハムスターの様で可愛い
それにしても1口とは 中々強引な手段である
食べ方に迷っていたのに1口…
何故だ
三ツ谷 隆
1口と言う強引な手段で食べ終わった隆さんが俺に言う
俺は貴方みたいに直ぐには 食べ終われないが
そう言って貰えるなら 食べさせてもらおう
俺も早く食べたかった
龍宮寺 堅
顔の前で手を合わせ軽く頭を傾ける
1口、半分を頬張る
龍宮寺 堅
これは…
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
そう言って隆さんが微笑む
あのマカロンも食べてみたかった
次行ったら他にも買ってみよう
龍宮寺 堅
先程からずっと視線が痛かった
これはあげない訳にはいかない
まるで餌をねだる猫のようだ
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
こんなに美味しいんだ
貴方にも食べて欲しい
…貴方は1口で食べてしまったが
龍宮寺 堅
と、残っていた半分を差し出す
三ツ谷 隆
そう言ってマドレーヌを持ちながら 上目遣いで聞いてくる
こんなのを見て 断れる人などおろうか
否、いないだろう
この人はもはや凶器だ
三ツ谷 隆
ほら、目を見張った
マカロンも美味しかったろうが これも格別だろう
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
と、少しドヤ顔で言ってみる
この美味しさは他の人にも共有したいものだ
1人で食べるには勿体ない
それにしても、 一体何処の店なのだろうか
あまり聞いた事のない名前だったが
「 Frere 」
という名前だった気がする
店員さんは…
…隆さんばっか見てて覚えていない
三ツ谷 隆
と、隆さんが立ち上がる
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
「あ、じゃあ」と先に入らせて 貰う事にした
風呂から出ると
まだ隆さんはソファーにいた
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
そう言って立ち上がる
俺の横を通り過ぎ、 浴室の方へ歩いて行った
と、いけない感情が湧き上がる
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
無論してはいけないと分かっている
だがこの欲望に逆らえる気がしない
取り敢えず何処かへ避難しなくては
このままでは隆さんに害が及ぶ
迷惑なのは俺じゃない、隆さんだ
だが心とは反対に体は 浴室の方へ向かう
欲望に逆らえきれない俺の体は とうとう浴室の前まで来ていた
龍宮寺 堅
ここまで来たら覗きたいが
今更罪悪感が湧き上がってくる
こんなの隆さんに見られたら…
と、急にドアが開いた
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
ドアを開けた隆さんは まだ私服姿だった
呆気に取られた様な顔をしている
まぁそりゃそうだ
何をか知らないが、 取りに帰ろうとした時に ドアを開けたら
今日連れて来た俺がいたのだから
三ツ谷 隆
ムスッとした顔をして 隆さんが言った
概ね俺が覗こうとした事を 察したんだろう
だが、 そう言っている貴方の方がえっちだ
浴室の前で手を下で握りしめて
上目遣いで俺の事を 見つめているのだから
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
おっとこれは大変だ
俺のしたかった事を 察してはいなかったようだ
頭の中で直ぐに言い訳を考える
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
と、腕を組み悪い顔をして言う
あぁバレてしまった
気持ち悪いと思われるかもしれない
なんで直ぐに言い訳を 思い付かないんだ!
三ツ谷 隆
さっき言ったのは冗談だった様だ
俺が何も言えず黙っていると
隆さんがビックリした様に言った
これは本当に…ピンチかもしれない
龍宮寺 堅
少し赤い顔をして黙っている堅くん
これは本当、マジ、なのか
まぁそれは堅くんの反応を見る限り明らかである
三ツ谷 隆
隆さんが急いで 俺の横を通り過ぎて行く
やっぱり気持ち悪いと思われた
あー終わった
今日は泊まれないな絶対
今までの繋がりも
無くなるかもしれない
あ゛ぁ俺が風呂を 覗こうとしたばっかりに!!
と、俺が途方に暮れていると 服を抱えた隆さんが帰ってきた
…何故だか顔が赤い
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
怒ってはいないのか
幻滅していないのか
一先ず助かった、のか?
動揺はしているようだが…
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
先程服を忘れたのを思い出し
ドアを開けると堅くんが立っていた
…という謎の状況に なってしまった訳だが
彼は俺の裸を覗きに来ていたらしい
正直ビックリである
まさかあの子にそういう風に 思われているとは
…いや、言えなかっただけで
本当はちゃんと理由があったんじゃ
三ツ谷 隆
あの反応を見る限り確定だ
確実に、彼は俺の着替えを見に来ていた
一体何の得があるのかは知らないが
見に来ていた、という事はそれなりの理由があるという事なのだろうか
だが普通の人がただの男性の裸に 興味を持つだろうか
普通は持たないだろう
三ツ谷 隆
彼にとっても黒歴史となるだろうし
黙って、なかったかの様に振舞おう
このままギスギスした関係に なるのは……
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
少しのぼせてきて、俺は湯船を出た
俺がソファーに座り ソワソワしていると
隆さんが戻ってきた
意外にも彼は平然としている
先程もそうだったが
引かないのだろうか
幻滅していないのか?
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
俺の言葉を遮るように 隆さんが聞いてきた
それはそんなに大事な事か
彼もそれなりに 気不味く感じているのかもしれない
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
と、少し笑いながら隣に座る
絶対答えを分かってて聞いたな
気を遣わせて申し訳ない…
そしてその後、 俺達は何もなかったかの様に話した
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
ちらりと時計を見ると 既に短針は1の字を指していた
どうやら時間の進みも忘れ 話し込んでいた様だ
久し振りに隆さんとこんなに ちゃんと話した気がする
三ツ谷 隆
と、隆さんが立ち上がる
話している時は あんなに楽しそうだったのに
何か顔が沈んでいる気がするが
…敢えて触れないでおくべきか
と、俺が悩んでいると 隆さんが声をかけた
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
そう返してソファーを立った
三ツ谷 隆
そう、隆さんが大きく欠伸をする
どうやら相当眠いようで
今直ぐにでもベッドに 飛び込む勢いだ
龍宮寺 堅
ベッドが1つしかない 寝室を見渡し言う
龍宮寺 堅
流石にあんな事しようとした俺と 一緒に寝るのは嫌だろうし
ソファーで寝ればいいだろうか
…わざわざここまで来たのに
隆さんの寝顔を見れないのはキツい
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
彼はいいのだろうか
あんな、あんな事をしそうになった俺と
三ツ谷 隆
と、くすくす笑いながら言う
まぁ俺は勿論、 手を出す気など更々無いが
緊張で寝れそうにない
三ツ谷 隆
先に布団に入った 隆さんが手招きする
やめてくれ…抑えられない…
う゛ぅ俺の顔は今大丈夫だろうか
そんな事を思いながら 慎重に布団に入る
隆さんは既に布団に 肩まで潜っている
流石にこちらは向いていないが
そろそろ眠くなってきた俺も 布団へ潜る
体にフィットする布団が心地よい
やっぱりこの人稼いでいそうだ
気持ちの良い布団に包まれ どんどん眠気が襲ってくる
そのまま俺の意識は途切れて行った
数時間後
すっかり眠りについていた筈の俺は何かの振動で少し起きてしまった
まだちゃんと覚めていない為
意識はハッキリしていない
そんな俺の耳に、 何か声が聞こえてきた
まさか…と思いながら目を開ける
どうやら俺は仰向けに されていたようだ
その光景には凄く
ビックリ、だった
何故そんな事になっていたのか 分からないが
それはまた後にわかる事になる
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
なんで今まで 気づかなかったんだろう
でも彼は俺にそんな視線は 注いでいなかった筈だ
隆さんは
俺の上に乗り
俺のモノを使って
シていた
三ツ谷 隆
そして俺が起きた 今もまだ律動を続けている
何故、こんな事になっているんだ
いや、嬉しくない事はないが
理解ができない
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
何が何だか分からないまま
隆さんは俺の上で果てた
そのナカに俺のモノも 搾り取られそうになる
龍宮寺 堅
危ない、
出してしまいそうになる所だった
聞きたい事は色々あるが…
上で喘いでいた隆さん可愛すぎる
現にその隆さんは腰を反り ビクビクと余韻に浸っている
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
ベッドから起き上がり 隆さんの腰を持つ
そして体を起き上がらせ 俺の肩へもたれかかせた
まだ震えている隆さんの背中を トントンと叩き落ち着かせる
ナカから俺のも抜き服を着させた
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
ポツ…と隆さんが呟いた
どうやらこの行為に対して謝っているようだ
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
コクリ、と隆さんが少し頷く
その理由とは一体何なのか
今直ぐにでも聞きたい思いだが
彼も疲れているだろう
少し寝かせてあげることにした
龍宮寺 堅
と、布団に寝転がす
優しく声をかけたつもりなのだが
何故か隆さんが ポロポロと泣き始めてしまった
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
俺の言葉を聞くもフルフルと首を振る
両手を握って涙を流しているその姿が何とも愛おしい
など思っている場合ではないのだが
三ツ谷 隆
隆さんが何か言った
が、少し途切れて分からない
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
と怒ったように言う
顔はトロトロで涙を流している為
迫力も何も無いが
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
そう早口で隆さんが捲し立てる
正直1番ビックリしたのは
彼がち〇ぽという言葉を使った事だ
まぁそんな冗談を言っている場合でもないのだが
それに引かないし可笑しいとも 思わない
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
そう言って彼の頬に触れながら言う
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
俺も少し泣きそうになりながら言う
何故かは分からないけど
胸に熱いものが込み上げてきた
しかも流れで 告白してしまったではないか
これは…大変だ
隆さんが呆然とした顔をしている
やらかしたかもしれない
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
と、下手に微笑みながら言う
今まで何度貴方に助けて貰ったか
貴方の笑顔に助けて貰ったか
数え切れないぐらいだ
色々あって
折れそうになっても
挫けそうになっても
貴方の事を思い出せば
貴方の笑顔を見れば
全部忘れられた
こんなに助けて貰ったのに
何故貴方に幻滅する事ができようか
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
そうして、頬に当てた俺の手を握りながら隆さんは眠りに落ちた
三ツ谷 隆
朝、太陽の光で起き
腕を伸ばして大きく欠伸をする
昨日自分がしてしまった事を思い出し勝手に赤くなる
隣に堅くんはいない
どうやら先に起きている様だ
…ほんとに彼は 幻滅していないのだろうか
もしかしたら もう帰っているかもしれない
気持ち悪いよなあんな事した奴とか
あまり期待はせず
ベッドを降りてリビングへ向かった
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
俺がリビングへ行くと堅くんがキッチンに立っていた
帰っていなかったのか
気持ち悪いとは思っていなかったのか?
笑顔で挨拶をしてくれた
龍宮寺 堅
そう言い美味しそうな料理を机へ持ってくる
ぎこちなく礼を言ってソファーに座った
なんで帰ってないんだろう
昨日の夜はああ言ってくれたけど
俺が勝手に脳内補正してるだけかも
なんて、ご飯を口に運びながら考える
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
俺の前で朝食を食べている彼がこちらを見る
取り敢えず昨日の事を話さないと
何故あんな事をしてたのか話さないといけない
言いづらそうにしている俺を見て 堅くんが言う
龍宮寺 堅
まさか彼から聞かれるとは思わなかった
彼にとって話しづらいだろうに
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
俺が謝る前に彼が頭を下げた
なんで謝られる必要があるんだ
謝らないといけないのはこっちなのに
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
あぁ、その事か
自分の事ばかりで、彼には申し訳ないがすっかり忘れていた
別にこちらは迷惑だとも思ってない
人から好いてもらえるのは
とても…有難いことだ
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
え、全然大丈夫なんだ
いやあれが?大丈夫?
あ、違う俺告られたのか
龍宮寺 堅
そう、小さめの声で話す
龍宮寺 堅
これは…
俺の過去を話す必要がありそうだ
あまり気乗りしないけど
彼も前自らの過去の事を話してくれた
俺も話さないといけない
三ツ谷 隆
あの人と出会ったのは
恐らく高校2年の時だ
俺はいつも通り屋上でサボっていた
三ツ谷 隆
こん時はなんかグレてる… ではないけど
普段の生活につまらなさを感じてた
自分で言うのもなんだけど
勉強は程々にできたし
部活は家庭科部だけど皆やる気なくて放課後にちょっとだけだったし
いつも授業中は屋上で寝て
放課後は部活してってだけだった
で、ある日
その日もいつもと同じだったけど
寝転がっていた俺の真上に 知らない顔がでてきた
「 なぁ 」と声をかけられて
体を起こした
何て言うか…
そのまま寝てはられなかったから
三ツ谷 隆
「俺の事知んねぇ?」と
そう偉そうに言ってきたその人は
腰に手を当て仁王立ちしている
一体何故そんな偉そうにしているんだか
その人の事を何も知らなかった俺は
そう思っていた
「一応この辺では有名なんだけど」 と少し呆れた顔をしている
三ツ谷 隆
特にこの辺の事情など全く気にしていなかった俺は
本当に何も知らなかった
とは言え上靴の色で先輩なのは明らかなので
一応敬語は使っているが
それにしても背が高い
綺麗な黒髪も長いし
龍のタトゥーも彫ってある
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
タトゥーにいい思い出はない
俺もタトゥーは彫っているが
これは……
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
本当にこの人は…
鋭い、
何故気づいたんだ
俺が、その人物に気付いている事に
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
と少し笑いながら言う
目に見えてわかる程に態度に出ていただろうか
極力バレない様にしていたのだが
相手に何となく予想がついていることに
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
覚悟を決めて口に出した
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
その人は龍宮寺、と名乗った
確かに名前なら聞いた事はあった
堅の兄
と残念そうに言う
こちらだって知りたかった訳でもない
本当に知らなかったのだから仕方ないだろうと少し腹が立った
だが相手はあの " 龍宮寺 " である
在り来りな噂だが
絡んだ奴は全員病院送りとか
そんな相手に強気で出れる程の勇気はない
堅の兄
そう言い顎を手で掴んでくる
三ツ谷 隆
俺男ですけど?と直ぐに反論する
堅の兄
だってじゃないですよ、と言ってやりたいがまぁそんな勇気はない
しかもずっと顎を掴まれているままだ
これは所謂顎クイと言うやつか?
何故俺は先輩に顎クイされてるんだ
滅多にない状況に頭の中は?だらけだ
そろそろ首が痛くなってきた
ただでさえ身長差が凄い
黙って俺の顔を見ている先輩に言う
三ツ谷 隆
堅の兄
案外素直に手を離してくれた
もう少し粘ると思っていたが
それより、俺はそんなに綺麗な顔じゃないはずだ
後、何故彼は俺に話しかけてきたのだろう
三ツ谷 隆
堅の兄
三ツ谷 隆
「 ねぇのかよ。 」と
頭の中で突っ込んだ
なら何故俺に声をかけてきたのだろうか
堅の兄
一体何を言い出すんだこの人は
要するにいつもは俺より後に 此処に来ているという事だろうか
堅の兄
三ツ谷 隆
呆れて声も出なかった
何故知らない後輩にそれだけで 声をかけるのだろうか
正直こんな人に絡まれてコチラは迷惑だ
これっきり関係を絶とう
と、この時は思っていた
堅の兄
三ツ谷 隆
ウンザリしていた俺に先輩がまた話しかけた
堅の兄
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
もちろんそんな急な約束など聞く気はなかったし
そこへ行く気もなかった
だが次の言葉で俺はそこへ行く事を余儀なくされる
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
三ツ谷 隆
と笑いながら隆さんが言う
何を笑っているんだか
俺は結構真剣である
兄とあの行為の何が関係あると言うんだ
三ツ谷 隆
龍宮寺 堅
はい、2話目作ったんですが
え、前回のお話♡1000いったんですけど
これ夢でしょうか?
衝撃の結果に中々信じられない自分がいます…w
ていうかこのお話、
正直ドラケンに「隆さん」
三ツ谷君に「堅くん」
と呼んで欲しいという願望だけで
書いていますこれを
それでもいい方は
続き楽しみにしててください!
同じく♡×1000いったら続きだしマース
コメント
4件
え?タカちゃん可愛すぎん?え?あなた神かなんかですか?