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彩夏
今何してる？
光輝
コンビニのバイト終わって帰るところ
彩夏
ちょうど良かった
彩夏
アイス食べたい気分だから買ってきて
光輝
は？何でだよ
彩夏
お金は後でちゃんと払うから
光輝
俺、パシリじゃないんだけど
彩夏
いいじゃん
彩夏
コンビニにいるならついででしょ
光輝
めんどくさいな
光輝
で、何味？
彩夏
チョコ
光輝
了解
彩夏
ふふ、光輝っていつも文句言いながら買ってきてくれるよね
彩夏
素直じゃないけど、優しいな
光輝は隣の家に住む幼なじみ。3歳年下のため、私にとっては弟みたいな存在だった
15分後
光輝
買って来たぞ
彩夏
ありがとう！
彩夏
おっ！ちゃんと私が好きなアイス選んできてくれてるじゃん
光輝
何度もパシリさせられてるからな
彩夏
パシリじゃなくて、頼み事
彩夏
はい、お金
光輝
何で2個分の値段？
彩夏
もう1個は光輝の分でしょ？奢るよ
光輝
いいよ、自分の分は自分で払う
彩夏
いいって！こういう時は年上に奢られてなさい
光輝
3つ上くらいで年上面すんな
彩夏
いや、3つ上はだいぶ年上でしょ
彩夏
それに高校生はあまりお金もないだろうし
光輝
バイトしてるし、アイス買う金くらいある
光輝
だからいらない
光輝
それより早く食わないとアイス溶けるぞ
彩夏
あ、そうか。じゃあいただきます
彩夏
ん…やっぱ美味しい
彩夏
ねえ、光輝のは何味？
光輝
クッキークリーム
彩夏
それも美味しそう！1口ちょーだい
光輝
は？やるわけねーだろ
彩夏
いいじゃん！私のもあげるし
光輝
いらない
彩夏
ケチー
光輝
つーかさ、お前他の男にもそういうこと言ってんの？
彩夏
え？何が？
光輝
1口くれとか
彩夏
あー、どうだろう？
彩夏
仲良い人だと言ってるかも
光輝
それ…間接キスじゃん
彩夏
うん、そうだね
光輝
……
彩夏
え、なに？
光輝
何でもねーよ
彩夏
？
彩夏
（何で機嫌悪くなってるの？）
彩夏
（意味が分からない）
数日後
彩夏
私のバカ…こんな夜中にホラー映画観るなんて…
彩夏
怖くて眠れないじゃん
彩夏
（しかも今日はお父さんとお母さん2人で旅行行ってるし）
彩夏
（この状況で家に1人は無理…）
彩夏
光輝、起きてる？
光輝
起きてるけど、なに？
彩夏
今から、私の部屋に来てくれない？
光輝
は？何でだよ
彩夏
ホラー映画観たら、怖くなっちゃって…
彩夏
今日お父さんたちいないし、1人で家にいるのはちょっと…
光輝
怖いの苦手なくせにこんな夜中にホラー観るとか、バカだろ
彩夏
バカなのは自覚してるから、お願い！
彩夏
ねえ！
彩夏
ねえってば！
彩夏
一生のお願いだから
光輝
うるさい
彩夏
光輝！来てくれたの？
光輝
ったく…今まで生きてきた中でお前の一生のお願いを何回聞いたことか
彩夏
そう言いながらお願い叶えてくれるよね
光輝
調子にのるな
光輝
で、俺を呼び出してどうしたいわけ？
彩夏
恐怖がおさまるまで一緒におしゃべり出来れば嬉しいかな
光輝
ふーん
光輝は文句を言いながらも私のおしゃべりに付き合ってくれた
1時間後
光輝
もう、こんな時間か
光輝
俺そろそろ帰る
光輝
もう恐怖心もおさまった頃だろ
彩夏
え…
彩夏
（確かに光輝と話してる間は恐怖心が無くなってたけど）
彩夏
（これから1人になると思うと…やっぱり怖いかも）
彩夏
ねえ、今日ここに泊まっていかない？
光輝
は？
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