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アインの腕の部分を観察しながら、針を避けていく。

(おぉ、針が出る時はそこが開くんだな…)

アイン

くっ、やはり速いな。

アインは連射速度を上げ、確実に狙ってくる。

(俺も攻撃しに行かねーと…でも方法がわかんねえ…)

ただ逃げ続けるだけでは勝てないので、とりあえず接近する。

アイン

来たな…!

アインはこの時を待っていたかのように、颯の方へ向かい鋭い腕で足を切り、反対側へ。油断していた颯は毒を受けた。

っ…いってぇ…

アイン

ただ真っ直ぐに向かってくるだけじゃだめだ。

容赦なく針を飛ばしてくる。

このくらいの毒じゃ俺は倒せねえよ…!

(とはいえ、このままだったら俺が消耗し続けて負ける…武器もないし…)

(いや、武器ならある…)

颯は手に集中した。

アイン

…撃ってくる気になったか。

風っ!うおお!風ー!!

手に集まった風の力をアインへ飛ばす。

その風の刃はかなり速く、見えない程だった。

アイン

…ふっ、やるな。

アインは腕でガードをし、その場を凌ぐ。

(うおぉ…この技かっけぇな…自分で出しといてだけど。)

アイン

それじゃ、次はこっちからだ!

無数の針が飛んでくる。それを何とか風の刃で相殺してみるが、この量を捌き切るのは難しい。

うっ…うううーいてぇー!

アイン

はあ…はあ…

アイン

こんなに毒を撃ち込んだのに、毒による不調がまるでない…

アイン

毒よりも傷に苦しんでいるなんて、おかしなやつだ。

っはは、でもこれ以上やられたら分かんねーかも。

アイン

…やってみる価値はあるな。

アインは飛び、四方八方から攻撃を仕掛けてくる。

まじか…

アインがどこにいるか分かりずらいのにも関わらず、針の攻撃と腕の攻撃を混ぜて攻撃してくる。

アイン

……颯っ!お前の初めての真の友達は俺だああああ!!!

うっうううーー!!

颯は頭をフル回転させ、打開策を考えた。

アインは飛んでいて、まるで攻撃も届かない。腕の攻撃をする時に近づきはするが、攻撃出来るような感じはしない。

(なんとか油断してる所を近づくしかねえ…!)

颯は足に風の力を集中させ、空中へ飛び上がった。

アイン

はっ…!?

アインに狙いを定め、

おらあぁあああ!!

そして最後に、手に全てを集中させ…

アインに重い一撃を食らわせた。

アイン

うぐっ……!!

あ、やべ落ちる!

その後の事を何も考えていなかった颯はそこから落ちるしかなかった。

アイン

あっうわっ颯!

なんとかアインが空中でキャッチしてくれた。

うおっ助かった…

アイン

……ふう。今回は…俺の負けだ。

えっ、いいのか?

アイン

お前の毒の効かなさは分かった。多分これはお前がやばいだけだ。

アイン

そう信じたい。

アインは俺を抱えたまま降ろしてくれない。

えーっと、もう降ろしてくれてもいいぞ?

アイン

……このまま空で散歩でもしないか?

えぇ…まあ、空飛んでるのは楽しいしいいか…

いや高い高い!!高いって!!

アイン

高い所は苦手なのか?

うん!!震えが止まらない!!

アイン

大丈夫だ。俺に任せておけ。

アインは更にスピードを上げた。

うわあああああああ!!死ぬ!!!死ぬうぅううう!!!

アイン

楽しいな。

風を掻き分け、風に吹かれながら…

…あれ?なんかデカい鳥来てね??

アイン

えっ…

その鳥?はどんどん近づいてくる。

鳥の魔物

ピギャー!!!

アイン

………あれは……魔物だ!

ええええええええ?!!?!こんな所で?!

アイン

はあ…飛行型のはよく見る。

アイン

颯との時間を邪魔しやがって…

アインはいつも通り腕を標的に向けようとした。

アイン

あ、そういえば今腕を離したら颯が落ちるな…

当然のように言うなよ!

しゃーない…俺が風の刃であいつを倒す!

アイン

よし、任せた。

アインは鳥の魔物を避けながら颯が撃ちやすいような場所へ移動する。

おらおらー!!

鳥の魔物

ピギャー‼️‼️‼️

アイン

効いてるぞ。エイムがいいな。

まあな〜

鳥の魔物

ピギャー‪💢

鳥の魔物が体勢を変えた。

アイン

まずい、突っ込んでくる気だな…

ちゃんと避けろよ?!

鳥の魔物

ピギャー‼️‼️‪💢‪💢

そのピギャートルネードが飛んできた!

アイン

言っただろ、ただ真っ直ぐに向かってくるだけじゃだめだと。

アインはするりと避けた。

くらえーっ!!

鳥の魔物が技を出した隙をついて、颯が渾身の風の刃をぶつけ、その鳥は消滅した。

アイン

ふう…いいコンビネーションだったな。

っへへ、だな!

アイン

…景色が綺麗だな。

下見たくねえ…

アイン

見てみろって。

恐る恐る下を見てみると、確かに綺麗な景色だった。普通に生きていたならここからの景色は見えないだろう。

おぉ…きれーだな…

アイン

ふっ、だろ?前の世界でも上から見る街が好きだったんだ。

アイン

こうして誰かと一緒に見るのは初めてだ。

そ、そうなんだな…

アイン

……なあ、颯。いつか真の友達に、なってくれるか?

えっ…うーーん、それはちょっと…

アイン

…まあいい。お前をその気にすればいいだけだ。

アインはまた移動し始めた。街から視線をアインへ向けるとその顔には笑顔があった。

アイン

ふう、そろそろ帰るか。

おう!

アイン

……………

アイン

家ってどっちだ?

え、俺も分からん…

…………空中散歩は延長戦に入った。

やっと…着いた…

家に着く頃にはもう朝になっていた。

天使ちゃん

あーいたー!!

天使ちゃん

もーどこ行ってたの?!

アイン

ふっ、空でデートした。

?????

天使ちゃん

は????

アイン

先輩に教えてもらったんだ…デートというものを!

アイン

まあとんだ初デートだったがな。

何を言っているんだお前は…

アイン

楽しかっただろ?

そ、それはそうだけどさあ…

天使ちゃん

はあ…とにかく、みんな探してたんだよ!

あっはは、ごめんごめん…

アイン

……魔物の姿でいると、やはりかなり疲れるな…

アインは今にも倒れそうだった。

おわっ!大丈夫かよ…

アイン

うっ、平気だ…ただ、飛びすぎただけだからな…

そう言った後倒れた。

アインー!!

力尽きてしまったアインを背負い、家へ帰る。

ただいま…

ネモ

あ、やっと帰ってきた…

シュウ

はあ、全く。どこに行って……アイン?!また無理をしたんですね?!

ああ、戦った後にちょっとそこら辺を飛んでたら、迷子になって…

シュウ

はあ…修行をするとか言って、ボロボロで帰ってきたことが何度もあります…

シュウ

とりあえず寝かせてきてください。それで回復しますから。

は、はいっ!

よいしょっと…

颯はアインをふかふかベッドで寝かせた。

するとアインは静かに目を開けた。

アイン

…あ、あれ…

アイン

ま、まさか俺は気を失って…

あ、まだ寝てた方がいいぞ…

アイン

はっ…!颯…!俺はなんてことを…!

大丈夫だって!友達は助け合うんだぞ!

アイン

おぉ…そういうことかっ!

んじゃ、ちゃんと寝ろよー

アイン

寝る前にすることがあるだろう!

え、なに?

アイン

おやすみのき、きす…

…………いやしねえよ!お前は赤さんかよ!

あーー疲れた。

シュウ

…そこら辺を飛ぶとはどういうことなんですか…

え、えっと…アインにお姫様抱っこされながらそこら辺を飛び回った。

シュウ

…………??

ネモ

……………?

天使ちゃん

何を四天王?!

あ、あはは…結構楽しかった。

シュウ

はあ、こんなにアインが懐くとは…驚きです。

シュウ

アインは今まで心を許せる友達というものがいなかったのです。

シュウ

それ故に少々口下手であったり距離感がおかしいことはありますが、いい子なんです。

ああ、アインは良い奴だよ。だって俺の友達だからな!

シュウ

仲がいいようで安心しました。

シュウ

アインの安全も確認できたことですし、私は次の仕事に行きます。また会いましょう。

ネモ

え、アインはいいの?

シュウ

ここにいた方が退屈せずに済むと思うので、スライブ王国に帰るまで自由にさせることにしました。

シュウ

情報部の仕事はアインには合いませんからね。

そう言うとシュウはもう消えていた。

あっ…もういなくなってる…

ネモ

……ち、ちょっと待って?

ネモ

また居候が増えるの??

天使ちゃん

あっ…

また愉快な仲間が増えた!

ふぁあ〜太陽の光〜

天使ちゃん

健康になりそう…

今日も朝から散歩をしている。

ネモ

俺の…コーヒータイム…

天使ちゃん

というかさーアインくんとどういう関係なの??

え、友達。

天使ちゃん

……

俺は天使ちゃんとも友達になりたい!

天使ちゃん

えっ、もう友達なんじゃないの?!

えっ…もうそんな所まで行ってたのか…

ネモ

なんか君たちの言う友達は色々基準が違うね…

ヴァウルス

やあ!

ネモ

あああああああ!!!

ネモはまたも反射的に颯の後ろに隠れた。

ヴァウルス

…はあ、君たち!ちゃんと魔物を討伐しているか!

もちろん!

ヴァウルス

ふっ、では今日は協力者を紹介する!

不気味な細い道を通って来たこの店(?)は異世界のような空間が広がっていた。実験道具がたくさんある。

天使ちゃん

わお…凄い違う世界みたい!

???

おや、お客様ですか。

そこに居たのは魔法使いの帽子を被った頭がない魔物(?)だった。

天使ちゃん

?!?!?!!!?!

…?!

???

私を初めて見る人は皆そうなります。

その人はやばそうな色の液体を混ぜながら言う。

???

ですが、安心してください。私は魔物ではありませんので。

えっ…そうなの?

???

なぜ残念がっているのですか?

俺は魔物が大好きだから!

???

…これはまあ変わったお方ですね。

ヴァウルス

紹介しよう。この方はノアールさん。最強の魔法使いだ。

ノアール

最強ではないと思いますが、今まで私以上に強い魔法使いを見たことがありません。異型の魔女…と呼ばれています。

ノアール

主に魔法の研究を行っています。

ヴァウルス

それ以外にも成し遂げた事は多数ある。まさに天才だ。

ほえぇ…

ヴァウルス

本当に困った時はノアールさんを訪ねるといい。

ノアールさんの体を観察してみると、得体の知れないもので出来ているようだ。

だが、所々体の内側が露出していたり、そこから抑えきれていない粘液が溢れているなど、まだ人間らしい部分が残っている。

あの…その体ってどうやって出来てるんですか…?

ノアール

色々自分で実験していたらこうなってしまいまして。ほぼ魔力で出来た体です。

ノアール

皆この体を恐れてしまい、ずっと一人で魔法を研究していました。

そうなんですね…

(…めちゃめちゃ触りたい……)

颯は一際目立つその体の中心に空いた巨大で縦に細く入ったスリットのような穴をガン見した。

ノアール

…触りたいのですか?

えっ…なんで分かったんですか?!

ノアール

あなたのような異常性癖の方はこういうのが好きだと知っています。

ネモ

(あっ、すっごいさらっと言った)

いじょうせいへき…?は知らないですけど…

ノアール

本来ならこの穴はこうして…

その閉じられていた穴が急に開くと中には漆黒が広がっていた。

それは凶暴な魔物のような牙が疎らに生えており、中に手を入れでもしたら明らかに食べられる。

ノアール

獲物を捕え、食べる為にあるのです。

………

颯は口を開いたまま衝撃を抑えきれず、手を突っ込んでしまった。

ノアール

え?

うはぁあ……やばい。めっちゃ熱い…

ネモ

……(ドン引き)

そのままその穴の全体を触って観察し始めた。

ノアール

な、何をしているのですか…?

あー頭まで突っ込みたい…

ヴァウルス

……………

ネモが強制的に引き剥がした。

ネモ

うちの颯がすみませんでした…

ノアール

……い、いいのですよ…

ノアールさんの顔は分からないが、かなり動揺しているのが分かる。

あ、あの…どんな実験をしたら…そんな素晴らしい体になれるんですか?!

ノアール

魔物と融合する実験です。

融合?!?!?!!

魔物と?!!!?!!

それ俺にもやってほし…

ネモが強制的に黙らせた。

ネモ

本当に…すみません…

ノアール

え、えぇ…はい……

ヴァウルス

とにかく、そういうことだ!

ヴァウルス

ノアールさんは他にもオリジナルのポーションを作っているのでな。

ヴァウルス

欲しい効果のものは大体なんでも作れるらしいぞ!

ノアール

えぇ、これは趣味ですがね。

夢がいっぱいすぎる!

ヴァウルス

では、私はこれで!まだ仕事が山ほどあるのでな。

そういうとヴァウルスは風のように去っていった。

ノアール

ふう、それで…なぜ人間のふりをしているのですか?

ネモ

……

空間が凍りつく。

(き、気づかれた?!)

ノアール

これくらい気づきますよ。

ノアール

溢れ出たその魔力、隠すのがまだ下手ですね。

ネモ

うっ…

ノアール

安心してください、殺しはしません。

ノアール

あなたは友好的な魔物のようなので。

ネモ

……殺されるかと思った…

ふふふ…やはり分かってますねっ!

ノアール

まあ、昔から魔物とは仲良くしていたのでね。

えっ…

ノアール

私は昔から人付き合いが苦手だったので、魔物との対話を試みたこともありました。

ノアール

まあ、そのほとんどが失敗に終わりましたけどね。

えぇ…

ノアール

ですが、魔族なら対話は出来ます。

魔族…?ネモみたいな感じか?

ネモ

うん、分類的には魔族かな。人型で、人間と対話が出来るから。

ノアール

今、個人的に好きなのは獣人ですかね。魔族とはまた違いますが、興味深くて好きです。

あ、それ聞いた事ある!

全身もふもふで…素晴らしい肉体を持つという…うへうへへ………

ノアール

いつか見れるといいですね。

うん!!

天使ちゃん

なんかシュウさんと同じような感じだけd…

何も分かっていないな!シュウさんも獣人ではあるけど!決して同じでは無い!

もっと獣の感じが濃くて!全身もふもふで!!最高なものが!!真の獣人だ!!

天使ちゃん

………そ、そうなんだね。

ノアール

過激派ですね。

ノアール

はあ、とにかくですね。困ったら私の所に来てください。なるべく来ないでほしいですけど。

ノアール

私は1人の時間が好きなんですよ。

ノアール

本当に用があるなら、弟子の七翔にお願いします。

弟子いるんだ…

ノアール

今は部屋に隠れていますけどね。

へぇー!

すごい魔法使いのノアールさんと知り合いになった!

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