ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
クロノア
しにがみ
トラゾー
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
クロノア
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
クロノア
トラゾー
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
クロノア
ぺいんと
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
クロノア
トラゾー
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
クロノア
トラゾー
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
クロノア
クロノア
ぺいんと
クロノア
ぺいんと
しにがみ
医者
ぺいんと
医者
医者
トラゾー
医者
クロノア
クロノア
医者
しにがみ
医者
医者
トラゾー
医者
医者
クロノア
医者
医者
医者
クロノア
医者
医者
医者
しにがみ
トラゾー
医者
医者
クロノア
医者
医者
医者
しにがみ
医者
トラゾー
医者
医者
医者
医者
医者
医者
医者
医者
医者
医者
クロノア
医者
医者
医者
医者
医者
トラゾー
医者
しにがみ
クロノア
しにがみ
クロノア
トラゾー
トラゾー
クロノア
クロノア
クロノア
トラゾー
しにがみ
ぺいんと
俺はさっき、変な夢を見た気がする
「大切な仲間に忘れられる夢」
ぺいんと
……仲間…
そうだ。俺に仲間がいた気がする
馬鹿なことして笑ってた仲間…
誰だっけ
あぁ、また忘れてる
……また…?
俺…他にもまだ忘れてること…沢山ある気がする……
絶対に忘れちゃいけないこと…
……走馬灯……?
しにがみ
みんなはもう先に帰った
僕も帰る素振りをした
素振りだけ、ね
僕にはやることがあるからここに残っている
この間、ぺいんとさんと話していて気づいたんだ
このままではいけない
僕のせいでこうなったのだから、僕が責任を取らなければいけない
でも、僕に出来ることはもうない
しかし、出来ることの手段は一つだけ残されていた
お互い楽になれる、お互いこんな状態から解放される、そんなwin-winな手段
それは
僕のポケットの中にある
しにがみ
「ナイフ」だった
それは僕の最後の希望の光であり、悪魔の道具だ
僕は人殺しになる
いや、もう既に人殺しのようなものだ
だったら、今更良心なんてものは無い
僕には何が良心で何が悪心で何が邪心なのか分からなくなっていたんだ
僕もあとから直ぐに追いつけばいい
そしてぺいんとさんが記憶のある状態で僕が謝ればいい
その方が話が楽だし、辛くない
あぁ、相変わらず僕、冴えてるなぁ
きっとぺいんとさんなら理解ってくれるはずだよね……?
僕は悪いことをしてしまったんだ
そして今まで僕はたくさんぺいんとさんに助けられたんだ
だから…恩返しをしないとね
待っててくださいね、ぺいんとさん
今、助けてあげます
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
記憶が無いのは知っている
ぺいんと
何度目の質問だろうか
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
にこやかな笑みを浮かべて自己紹介をしてくる
あぁ、もう無理だ
しにがみ
ポケットからゆっくりナイフを取り出す
ぺいんと
呑気に話している
ぺいんと
しにがみ
ピタリと手が止まる
嘘だ。どうせ覚えてなんてない
しにがみ
ナイフを完全にポケットから取り出すと同時に名前を呼んだ
ぺいんと
ぺいんと
すごく驚いたような表情を見せてきた
大丈夫ですよ。辛いのはほんの一瞬。
ぺいんと
これから一生思い出せずに辛い思いをするか、今だけ辛い思いをするかです
なら、今だけの方が全然いいですよね
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
僕のせいで
僕のせいでぺいんとさんが壊れた
ぺいんとさんは何も悪くない
しにがみ
でもねぺいんとさん
知ってるかもしれないけど
生憎、1度決めた考えを曲げるのは好きじゃないんです
しにがみ
どうせ記憶が消えるなら
何したっていい
しにがみ
思い切りナイフを振り下ろす
その時だった
しにがみ
誰かに腕を握られた
誰だ?
ぺいんとさんは目を思い切り瞑って怯えている
じゃあ…誰……?
ゆっくり後ろを向いた
しにがみ
トラゾー
トラゾーさんだった
後ろにはクロノアさんもいる
2人とも息切れをしていた
トラゾー
しにがみ
トラゾー
僕の腕を掴む力が強くなる
さすがのトラゾーさんだ。力のない僕にはすごく痛い
トラゾー
しにがみ
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
淡々と言葉を綴っている
しにがみ
その通りだ
何も言えない
放つ言葉の数は少なかったが、その数少ない言葉でどれだけのことか分かった
すごく怒っているというのはトラゾーさんの表情が変わらなくとも分かる
クロノア
クロノアさんはずっと黙っている
ぺいんと
ぺいんとさんは怖さからか泣いてしまった
それもそうだろう。目の前で訳の分からない人が殺しにかかってきて止められているんだから
クロノア
やっと口を開いた
言われるがまま外に出た
人がいないところまで来た
2人が止まった
同時に僕も止まる
クロノア
クロノアさんが僕の方を見た
すっ…と僕の頬に手が伸びる
何をされるかと思ったら
クロノア
しにがみ
綺麗な平手打ちをされた
クロノアさんの手が冷たい
当たり前の仕打ちだ。叩かれても仕方ない
クロノア
クロノア
しにがみ
しにがみ
ありのような声しか出ない
今更自分のした事の大きさに気づいた
本当に僕は馬鹿だ
いちばん辛いのはぺいんとさんなのに
自分が被害者面して
他人まで巻き込んで
本当は僕が1番に理解して、寄り添ってあげなきゃいけないのに
何やってんだろう
クロノア
トラゾー
トラゾーさんに没収されたナイフを手に取った
何をするつもりだ
クロノア
しにがみ
クロノアさんは急に自分で自分の腕を切りつけた
しにがみ
クロノア
腕から血がぽたぽたと垂れている
どういう意図なのかはすぐに分かった
しにがみ
クロノア
クロノア
事故の瞬間のぺいんとさんの血が真っ先に浮かんだ
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
その通りだ
普段怒らない人が声を荒らげると、やっぱりくるものがある
本当に馬鹿なことをしたんだな。僕は
しにがみ
謝ることしか出来なかった
自分が情けない
すると頭に優しい温もりを感じた
クロノア
しにがみ
クロノアさんの手だ
さっきとは違って、あたたかい
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
クロノア
しにがみ
そうだ。ひとりじゃない
勝手に孤独な振りをしていた
あまりの罪悪感に逃げ出したくて、自分をいいように納得させていた
そうだ。いちばん今独りで、辛いのはぺいんとさんだ
だからこそ僕らが寄り添わなきゃいけない
あんなこと……微塵も望んでない
しにがみ
自分のした事の馬鹿さに涙が止まらない
もしあの時、トラゾーさんが止めてくれなかったら?
もし今、クロノアさんが叱ってくれなかったら?
考えるだけで嫌になる
ばかだ……ほんとに
しにがみ
クロノア
あったかい
あんなことをした僕には勿体ないくらいあったかい
このあたたかさを、僕はぺいんとさんに与えなければいけない
僕は…このあたたかさを踏みにじったんだから
トラゾー
今までずっと黙って見ていたトラゾーさんが口を開いた
トラゾー
しにがみ
絶対にしておきたいことがあった
トラゾー
しにがみ
どうせぺいんとさんが眠れば記憶は無くなっている
だけどそのまま僕の記憶に残るのはやるせない
ちゃんと謝って、伝えたい
トラゾー
クロノア
しにがみ
ちゃんとしよう
ちゃんと、伝えるんだ。
しにがみ
ぺいんと
まだ眠ってなかったんだ
覚えてくれてる
しにがみ
しにがみ
言葉が出ない
「ごめんなさい」
たった6文字なのに
しにがみ
しにがみ
金魚のように口をパクパクさせることしかできない
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
あの頃のような呼び方
思わずぺいんとさんを見つめた
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
やめて……
ぺいんと
やめてよ……
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
今……「前まで」って……
覚えて…くれてた……?
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
希望が見えたのに、一瞬で雲に隠れた
やっぱり上手くいくものでもないよな
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
この力強い名前の呼び方
なにか大事なことを伝える時はいつも「くん」を付けるのを忘れますよね
やっぱり、ぺいんとさんだ
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
鼻水と涙でぐしょぐしょになった顔を上げて返事をする
この時間がずっと続けばいいのに
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
明日にならないで欲しい
眠らないで欲しい
ただひたすらにそう思った
でも、時間は僕らを置いて刻々と時を刻む
今、この瞬間だってそうだ
しばらく共に時を過ごした
思い出話に花を咲かせて笑っていた
しにがみ
ぺいんと
でも、そんな時間も永遠では無い
ぺいんと
ぺいんと
少し切ない笑みを浮かべて僕を帰らそうとする
帰りたくない
ずっと一緒にいたい
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんとさんだ
ほんとの
しにがみ
僕は精一杯笑う
しにがみ
ぺいんと
病室を出ようと、扉に手をかけた
恋しくなり、後ろを振り返る
ぺいんと
笑顔で手を振るぺいんとさん
僕は笑い返す
でも、気づいてしまった
僕が扉を閉める瞬間の出来事
しにがみ
笑っていたぺいんとさんの笑顔が消え
涙が零れていた
戻るべき…?振り返るべき…?
無理して笑ってたんだな
僕はちっとも辛くない
辛いのはぺいんとさんだよ
僕の前だけでも…本当の想いでいて欲しい
しにがみ
振り返ってぺいんとさんのもとへ走る
ぺいんと
涙で濡れた顔がこちらを向く
しにがみ
しにがみ
しにがみ
少しずつ言葉にしていく
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
順調だ
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
本当にそう思った
向こうが忘れるから別にいいって
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
しにがみ
ぺいんとさんが窓の外を見る
もう外は真っ暗
星が輝いていた
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
よく聞く言葉だ
ー今日の日を忘れないー
誰もが口にするだろう
何回もこの言葉を聞いてきた
けれども、こんなに強く打ちひしがれたのは、きっとぺいんとさんが放ったから
所謂、言葉の重みってことだ
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
お互い約束を交わす
ぺいんと
しにがみ
とは言ったものの、ぶっちゃけめちゃくちゃ寂しい
ずっとこのままでいたい
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
やっぱり大好きな人の力はすごい
こんなにも影響力がある
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
今度は振り返らず、そのまま扉を出た
だが、背中の後ろから啜り泣いている声が聞こえたのは気のせいだろうか
またねって言ってくれたのが嬉しかった
「また会いましょう」と、親しい人に向けて言うのが "またね"
僕は勝手に「覚えている状態で会う」という意味に変えている
本当にその「またね」が訪れるといいな
しにがみ
トラゾー
クロノア
前に2人が立っていた
しにがみ
あったかい
多分僕は今、幸せなんだな
しにがみ
僕の目の前で切りつけた腕
包帯を巻いていた
クロノア
しにがみ
クロノア
しにがみ
クロノア
クロノア
トラゾー
しにがみ
しにがみ
クロノア
トラゾー
しにがみ
しにがみ
クロノア
しにがみ
クロノア
しにがみ
トラゾー
クロノア
クロノア
クロノア
しにがみ
クロノア
トラゾー
クロノア
しにがみ
クロノア
トラゾー
クロノア
しにがみ
クロノア
しにがみ
トラゾー
しにがみ
クロノア
まだ僕は頑張れますからね
ぺいんとさん…!!!
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
祈るしかない
俺自身どうもできないから
ひたすら唱えて祈るしかできることがない
しにがみ
絶対思い出してやるからな
その時まで待っててくれ
よりもと
よりもと
よりもと
よりもと
よりもと
よりもと
よりもと
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流石だよ…よりちゃん、TikTokでも、見てるけど何回見ても涙しか出ない、内容がしっかり詰まってるから余計泣ける…
ずっと涙が、止まりません
あれ? 目からナイアガラの滝が…