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コメント
2件
うわぁぁ、、続きが気になるぅぅ りとくんってこさめちゃんとどんな関係なんだよ、、続き待ってます
※四章、今回からオリキャラが出てきます。物語を進める上で出さざるを得ませんでしたすみません。 オリキャラ→水さん 要素あり 苦手な方は注意⚠️
水 side
なつくんの部屋に通い始めて
約1週間
今日は代わりの専属騎士さんも別の姫様のことを見ないといけないようで
すっごく心配するみこちゃんのことを押し切った末
何とか1人でここに来ていた
コサメ
部屋の前に着くとすぐに
昨日置いて行った籠の中身を確認してみる
コサメ
そこに入っていた器は空になっていた
コサメ
安心と嬉しさが半分ずつこさめの心をホッとさせた
けど、それも束の間で
コサメ
1枚の紙が添えてあるのを見つける
疑問に思いながらも折り畳まれたそれを、ゆっくりと開いた
そこに書かれていたのは
〝もう俺に構うな〟
綺麗で優しい、少しだけ女の子っぽい字
コサメ
ナツ
コサメ
コサメ
ナツ
コサメ
ナツ
コサメ
コサメ
間違いなく、なつくんの字だった
優しいのに…書かれている言葉は全く優しくない
コサメ
辛いとか、苦しいとか
そう感じる間もなく
その言葉を読んだ瞬間
こさめは衝動的に、部屋の扉を叩いていた
コサメ
コサメ
コサメ
……
コサメ
コサメ
コサメ
わかってる
今日も返事は、返ってこないこと
きっと一生…返すつもりは、ないんだろうってこと
コサメ
でも…そんなの悲しくて
これ以上暗いところに沈んでいくなつくんを
1人にしたくなかった
例えそれが…いつもと同じこさめの我儘で
エゴだったとしても
コサメ
コサメ
言おうとすると
言葉に詰まった
けど…今、言わなきゃいない気がした
じゃなきゃなつくんは、いつ救われるの?
いつ…彼を救ってくれる人は、現れるの?
コサメ
緊張なんか忘れてしまえ
恥ずかしさなんてなくなってしまえ
自分にそう言い聞かせて
ドレスの裾を、きゅっと握る
そして、震える声で言った
コサメ
コサメ
……
コサメ
コサメ
コサメ
言葉に詰まる
コサメ
けど、言い切る
コサメ
コサメ
火照る頬を押さえながら
こさめは逃げるように走り出した
これが、今の自分ができる精一杯だった
絶望するよりも先に
頑張るんだって思った自分の勇気に驚いている
コサメ
どうしよう…
諦めないとは言ったものの、
こさめ明日から、なんて声かければいいの?
コサメ
気づいたらお庭まで逃げてきていて
ベンチに座って、1人で声にならない声をあげていた
コサメ
気持ちを言ってしまった時の勇気が嘘のように
今は心臓がドクドクと音を立てている
すぐ自分のお部屋…戻るつもりだったのにな
コサメ
落ち着いたら戻ろう
働かない頭を抱えながら
下を向き、ため息を吐いていた
そんなとき
???
何処かからか、声が聞こえてくる
その声のする方へ顔を上げてみると
そこにいたのは、
コサメ
城の格子越しに見つめる
懐かしい顔
思わず、呼吸をすることを忘れた
ボロボロの服に、痩せ細った体
こちらを鋭い視線で見つめてくる
コサメ
???
どうしよう
こさめ…どういう顔していいか、わかんないよ
怯えながら…ゆっくり、その名前を口にしてみる
コサメ
リト
その肯定の言葉を聞くと
罪悪感に押しつぶされそうになった
リト
リト
俺たちを、置いて
コサメ
りとは言ってないのに、そう幻聴が聞こえてきた
リト
怖いくらいの懐かしい笑みに流されてしまう
痩せ細っているとはいえ
昔よりも何倍も大きくなって
男の子っぽくなって
格子越しにこちらに伸ばされた、汚れた手
こさめはその手を
拒むことなんて…出来なかった
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