TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

なあなあ!

なーに?

ゆうちゃん

うちにさ

あどぺんとかれんだー?

っていうのがあるんだ

あどぺんとかれんだー?

くりすますのひまで

おきたらまいにちあけて、

おもちゃがなかにはいってるから

それをうちのでっかいつりーにかざるんだ!

おもちゃがはいってるの?

そうだぜ!

おかしもはいってる!

おかし!

ほんと?

ほんとだぜ!

おまえもあけにくるか?

うん!

なあ

陽葵

わ、

陽葵

びっくりした

あ、ごめん

陽葵

いや!

陽葵

全然大丈夫だよ!

あーえっと

明日うちくる?

陽葵

朝?

うん

陽葵

ゆうくんがいいなら、お邪魔しようかな

じゃあまたな

陽葵

うん!

璃乃

なになに?

璃乃

どゆこと?

由佳

え、朱瑪とどういう関係?

由佳ちゃんと璃乃ちゃん

高校にあがって

一緒に話したりご飯食べたりする ようになった

優しい大切な友達

最近ゆうくんとは話してなかったから

接点が無いように見えたのかな

璃乃

幼馴染ってそんな簡単に家行くっけ…?

由佳

行かないでしょ

陽葵

まあ家がお隣さんだから…

璃乃

お隣さんなの!?

由佳

え、初耳なんだけど

陽葵

あれ、言ったことないっけ

璃乃

私も初耳だよ!

陽葵

小さい頃から一緒に
遊んだりしてるよ

由佳

へー

由佳

で、朝行くってなんで?

陽葵

えっとね

陽葵

アドベントカレンダーってあるでしょ?

璃乃

…?

璃乃

私聞いたことない

由佳

あー

由佳

ツリーの飾りが入ってて

由佳

クリスマスまで毎日開けるっていう…

璃乃

へー!

璃乃

そんなのがあるんだ!

陽葵

そうそう

陽葵

お菓子も入ってたりするの

由佳

それがどうしたの?

陽葵

いつからかあんまり
覚えてないんだけど

陽葵

ゆうくん家の
アドベントカレンダーを

陽葵

毎年一緒に開けるのが
恒例になってるんだよね

由佳

ほー

由佳

一緒にねえ…

陽葵

うん!

陽葵

可愛い飾りとか
美味しいキャンディとか

陽葵

入ってて楽しいんだよ!

由佳

あーこれは…

璃乃

うーん

璃乃

朱瑪、どんまい

陽葵

へ?

平日だから少し早めに起きて ゆうくんに連絡する

今日は霧が出てるみたいで 少し暗い

数分後

『来ていいよ』と連絡が来たから

コートを手に取って 階段を降りる

陽葵ママ

あら

陽葵ママ

早いのね

陽葵

お母さん!

陽葵

おはよう

陽葵ママ

おはよう

陽葵ママ

ゆうくんとこ行くの?

陽葵

うん

陽葵ママ

そう

陽葵ママ

今日は寒いみたいだから
着込んでいきなさいよ

陽葵

はーい

そういえば

今日はお父さんが早めに出なきゃ いけなかったんだっけ

だからお母さん起きてたんだ

ちょっと眠そうだったなあ

頭の片隅でそんなことを 考えながらドアを開けると

冷気がぶわっと襲ってくる

コートだけじゃ足りなかったかな

両腕を擦りながら 見慣れたピンポンを押す

もう何回この家に お邪魔したんだろう

始まりすら覚えてないほどに 年月が経ったという事実が

感慨深いような こそばゆいような

そんな感じがした

感傷に浸っていると

ガチャッと玄関から ゆうくんが出てくる

陽葵

お邪魔します

どうぞ

起きたばかりでセットしていないのか

寝癖があって普段より幼いように 見えるゆうくんについて行くと

リビングには私より大きい モミの木があった

陽葵

わぁ…

陽葵

今年もおっきいね!

設置するのも片付けるのも
大変なんだけどな

陽葵

でもその分飾り付けは
楽しいよ

まあな

去年と同じような会話をしながら

横のサイドテーブルへと 歩みを進める

テーブルの上には 木製のアドベントカレンダー

陽葵

今日はなんだろうな〜

陽葵

…あ、木馬!

と、チョコか

陽葵

この木馬可愛いね!

…そうだな

陽葵

ん〜

陽葵

どこに飾ろっか

とりあえず下から
飾っていったら
いいんじゃないか?

最後は星と一緒に
飾れば

陽葵

そうしよっか!

ツリーの前にしゃがんで

見えやすいところに 木馬のストラップを飾る

陽葵

今年も綺麗に飾りたいね…

…飾ればいいじゃん

今年も…これからも

陽葵

いいの?

陽葵

これからも…

陽葵

迷惑じゃ、ない?

中学生の頃までは一緒に 遊んだり話したりする機会は あった

だけど、高校生になってからは

お互い友達が出来て あまり話さなくなった

仲が悪くなったとかじゃないと思うけど

ちょっと遠くなったような

そんな感じだった

今更だろ

…毎年一緒にパーティーも
してるんだから、迷惑じゃないよ

陽葵

そっか…

陽葵

じゃあ
これからも来るね

沈黙が流れる

毎年来てるとはいえ

話さないことが多くなったから

何を話せばいいか分からない

…大学生になってからも、
来いよ

陽葵

うん…行くよ?

あー

ちが

いや、違ってはないけど…

しどろもどろで言葉を濁らす

私が首を傾げると 考えるような仕草をするので 待ってみる

…卒業したら

一緒の大学に行くって
訳でもないだろ?

それぞれ行きたいとこ
あるだろうし

一人暮らしとか始める
かもしれないし

陽葵

あ、確かに…

その、大学生になっても

一緒に開けたいっていうか

か、のじょとして

一緒に開けてほしい

っていう…

少し不安げな顔

突然告げられた告白で

動揺してしまう

だって

学校では接点が無くて

放課後もお互いの帰る時間が ずれて会えなくて

最近は全然話せなくて

寂しくて

本当はもっと話したい

小さい頃から一緒に遊んでくれて

いっぱい優しくしてくれた ゆうくんが

大好きだから

陽葵

…いい、よ

頬っぺたが熱くなるのを感じる

嬉しい気持ちで 胸がいっぱいいっぱい

ほんと、か?

陽葵

…うん

…よっしゃあ!

陽葵

わ!

ガバッと抱きしめてくるゆうくん

私も腕を伸ばそうとするけど

ゆうくんの力が予想以上に 強かった

陽葵

ゆうくん

陽葵

ちょっと

陽葵

苦しい…

あ、ごめん

すぐに体を離してくれた

まだちょっと顔が火照ってる

冬のはずなのにぽかぽかする

陽葵

改めて

陽葵

よろしくお願いします

よろしくお願いします

2人でお辞儀をして

なんだかそれがおかしくて

2人で笑い合った

これからも、一緒に

モンシロ楪

こんにちは

モンシロ楪

あるいはこんばんは

モンシロ楪

いかがだったでしょうか

モンシロ楪

今回はカップルになる
2人を書きました

モンシロ楪

クリスマスが
近づいてきましたね

モンシロ楪

それが過ぎたらお正月

モンシロ楪

歳を重ねるごとに
月日が経つのが早くて

モンシロ楪

ちょっと悲しいです

モンシロ楪

今回はかなり構成に迷って
苦戦したので

モンシロ楪

投稿に時間がかかりました

モンシロ楪

普段は思いついたら1日で書き上げるんですけど

モンシロ楪

修正を繰り返したので
3、4日ほどかかりました

モンシロ楪

待っていてくださった方が
いらっしゃったのなら

モンシロ楪

お待たせしてしまい
すみません

モンシロ楪

さて

モンシロ楪

今回はアドベント
カレンダーが題材でした

モンシロ楪

理由と致しましては

モンシロ楪

クリスマスだからという
のもありますが

モンシロ楪

とある漫画で出てきて

モンシロ楪

そのシーンが自分の中で
上位に来るぐらい好き
なんです

モンシロ楪

顔面がいいんですよね

モンシロ楪

最初に出てきた
子供たちの会話ですが

モンシロ楪

あれは夕くんの思い出です

モンシロ楪

陽葵ちゃんは覚えてません

モンシロ楪

登場人物の名前は

モンシロ楪

朱瑪 夕(あかば ゆう)

モンシロ楪

陽葵(ひまり)

モンシロ楪

由佳(ゆか)

モンシロ楪

璃乃(りの)

モンシロ楪

です

モンシロ楪

長くなりましたね

モンシロ楪

それでは

モンシロ楪

読んでいただいて
ありがとうございました

この作品はいかがでしたか?

22

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚