幼馴染
綺麗な桜…
桜を見ると思い出す。 中学生の頃二人で帰った帰り道、 彼は素敵な大人になっていった。
幼馴染
……ゆうき…?
まさかまさかいるはずがない。 こんなとこに。幻覚? 私ってそんなに彼のこと……
TaniYuuki
久しぶりじゃん。
幼馴染
なんでここにっ……。
TaniYuuki
実家に帰っててさ、丁度お花見の季節だったから寄ってみた。笑
TaniYuuki
よかったら今からお茶しない?
TaniYuuki
本当に久しぶりだね。元気にしてた?
幼馴染
ゆうきの方こそ、すっかり売れっ子になっちゃって…ちゃんと休めてる?
TaniYuuki
いや〜笑そんなことないよ。
会う度に心配してくれるなぁ〜。
会う度に心配してくれるなぁ〜。
心配するに決まってる。 だって、だって、…… ずっと聞きたかったこと。
幼馴染
ゆうきって今彼女いるの?
聞いたくせに心の中で焦っている。 本当はゆうきに彼女なんていて欲しくないなんて思ってしまっている自分がいる
TaniYuuki
うん。いるよ。
幼馴染
……そっか。
本当はずっと夢を見ていた。 今日だけは私の彼氏に。 今日だけは貴方の彼女に。 そんな関係になれたらどんなに良かったか。
幼馴染
私の恋も叶わないかな〜なんつって笑
私たちが付き合ってたらどうなってたかな。間違いないって思うけどな。 貴方の隣にいたかった。 それなら今日だけでも…
幼馴染
ねぇ、私の買い物に付き合ってくれない?
TaniYuuki
うわ〜!めっちゃ可愛いアクセサリーばっかり!
幼馴染
やっぱり?ゆうき好きそうだなって笑
TaniYuuki
……これ◯◯に似合いそう。
幼馴染
……彼女さん?
幼馴染
ねぇ、私にはどれが似合いそう?
今日だけは私の話を聞いて 今日だけは私の目を見て 今日こそは今日こそは…
TaniYuuki
これかな。昔からこういうの好きだったよね。
今日も近いけどまるで遠いこの距離 その瞳の中に映るのは私ではない。
TaniYuuki
久しぶりに元気もらえた。
ありがとね。またいつでも連絡して。
ありがとね。またいつでも連絡して。
幼馴染
…すき。
TaniYuuki
ん?
幼馴染
彼女と上手くやれよ。
TaniYuuki
…ふふっ。ありがとう。
TaniYuuki
またね。
幼馴染
これでよかった…よね。
私たちはきっとただの友達。