テラーノベル
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真実を知った俺は、 奥出に謝った。
事は終息に向かおうとしている。
奥出
拓斗
奥出
奥出は最初から、 真実を話そうと決めていた。
ということは、 俺との約束など、 最初から意味のないものだったということだ。
拓斗
奥出
拓斗
奥出は小さく頷いた。
俺の気持ちを伝えてもいいのだろうか。
友人
拓斗
友人
最後の日から二日が経過した。
俺はまだ願いを決めきれていない。
拓斗
友人
拓斗
俺の感覚がなんだかおかしい。
事件は解決したのに、 心のもやもやが晴れない。
友人
拓斗
友人
やけに聞いてくるじゃないか。
俺に関わることだから気になるのだろうか。
拓斗
友人
拓斗
俺が本気で願ったら、 奥出は拒否せず受け入れてくれるだろうか。
友人
拓斗
友人
他人がどれだけ俺のことを褒めようとも、 心のどこかで、 お世辞なのではないかと怯えている。
拓斗
友人
拓斗
俺は何かと理由をつけて、 自分が期待しないように仕向けている。
期待をすれば裏切られる、 その可能性があることを知っている。
それは期待しなかった場合より、 重くのしかかるのだ。
友人
拓斗
友人
またはぐらかす。
友人はいつもこうだ。
俺は基本、 友人と恋愛話をすることはない。
そもそも、 友人が誰かを好きになったというのを、 聞いたことがない。
拓斗
友人
拓斗
友人が一瞬、 俺から目をそらした。
友人
拓斗
友人
誰に恋をしていたのか、 あるいは、 現在進行形でしているのか、 全く見当がつかない。
拓斗
友人
拓斗
そんなわけで、 俺は友人の初恋話を聞くことになった。
友人が生まれる前から、 隣に住んでいた家族。
その一人娘は、 よく友人の家に遊びに来ていた。
事業の関係で接点があった二つの家庭は、 一人の男の子の誕生を楽しみにしていた。
少女
その言葉の通り、 少女は友人が生まれてから、 ほぼ毎日会いに来ていた。
友人が物心ついてからも、 その習慣は変わらなかった。
友人
少女
少女と友人の歳の差は十歳。
友人は少女の背中を常に追いかけ、 少女はそれを常に受け入れ続けた。
憧れる気持ちが、 いつの間にか恋心へ移行していったのだ。
友人
少女
これが幼い友人の、 初恋だった。
一通り友人から話を聞いたが、 そんな関係の女の子がいるなら、 俺が気づかないはずがないのだが。
友人
拓斗
友人
俺と友人が出会ったのは小学三年生の時、 その時からそんな話は聞いたことがなかった。
拓斗
友人
拓斗
急に引っ越しなんて、 どう考えてもおかしい。
友人
拓斗
友人
これは確かに、 安易に話せるものではないな。
拓斗
友人
拓斗
これが全ての原点で、 あの異様な空気は、 抑えきれない悲しみや悔しさから、 生まれたものだったんだ。
友人
拓斗
友人
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