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ん?あれ、靴箱に何か入ってる

『放課後、屋上に来てください。話したいことがあります』?

それって、告白か?

ん〜...かもね

けど、だとしても断るから安心してね

そ、それは別に心配してない

そう?それにしては動きが止まってるけど

いや、ちょっとびっくりしただけだ

ほら、早くしないと遅刻扱いになっちゃうよ?

すまん、すぐ行く!

(告白...じゃないといいけど)

蒼と茜は付き合っていた。

2ヶ月前に茜から告白して、蒼は3日悩んだ末にOKをした。

元々、お互いの家に遊びに行くほど仲が良かったのもあり、周りからは特になんの非難もなかった。

しかし、茜はよくモテた。

付き合う前は何度も告白されていたらしいが、付き合ったあとはこれまでなかった。

(色々考えていたら、もう放課後か...)

(今頃、茜は屋上にいるんだろうか)

そんなことを考えながら、廊下を歩いていた時だった。

担任の先生

あ、入江。菅野見たか?

茜...ですか?

担任の先生

ああ、あいつ職員室に寄れと行ったのに来なくてな

あ、俺が呼んできます...!

担任の先生

ほんとか?ありがとな

(これで茜に会う口実はできた)

そして蒼は屋上へと向かった。

(まだ茜、いるといいな...)

そう思いながら、屋上の扉の前に立った時だった。

(え...?)

扉の向こうから聞こえてきたのは、聞きなれた声だった。

(この声.....碧?)

(なんで碧が.....)

そう思ったときには、蒼は屋上の扉を開けていた。

扉の向こうには案の定、蒼の妹、碧の姿があった。

み、碧...!

お兄ちゃん...!?

え、蒼くん?

ごめん、碧...

碧の告白の邪魔をするつもりはなかったんだが

え?

茜は、俺の好きな人なんだ!

うん?

だから...お願いだ.....茜だけは、俺に譲ってくれ

アスファルトが蒼の涙で濡れていく。

碧が食べたがってたパンケーキも、メイク道具も全部買ってあげるから...

それに、わがままは今回で最後にする

だから、お願いだ...碧

消え入りそうな声で言い、蒼は頭を下げた。

が、碧から返ってきたのは予想外の言葉だった。

お、お兄ちゃん...何か勘違いしてない?

へ...?

蒼は驚き、咄嗟に頭を上げた。

あのね、お兄ちゃんが付き合ってる茜さんってどんな人なのかな?って思って呼び出したんだ

お兄ちゃんに内緒にしてごめんね

え、いや...

ねえ妹さん、これで証明になった?

はい!もちろんです

これからもお兄ちゃんをよろしくお願いしますね

うん、お任せください

しかし、そんなに僕のことが好きだったなんて

う...うるさい!俺は帰る!

そんなこと言わずに、みんなで帰ろうよ

そーだよ!お兄ちゃん

う"... こんなの生き地獄だ。

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