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「お父さん お母さん」
「どうして僕を産んだの?」
...今でも脳裏に蘇る言葉だ。
忘れたい。
綺麗さっぱり、 頭の中から出てってほしい。
なのに忘れられない。
それどころか、 ふとした時に思い出してしまう。
思い出したくない。
こんなに短い言葉なのに
これだけで、俺を狂わせた三年...いや二年か...そのクソみたいな青春が くっきりと脳裏に蘇る。
あぁ...またあの頃の光景が...
10年前
豹花
オウコ
不知火 豹花(シラヌイ ヒョウカ) オウコの母親 不知火 王虎(シラヌイ オウコ) 豹花の息子、この時15歳。
オウコ
豹花
豹花
豹花
豹花
オウコ
当時の俺は純粋すぎた。 母親の言葉になんの疑いもなく 受け入れていた。
今の俺が同じことを言われたら... まぁ「はいわかりました。」とはならんだろうよ。
...話がズレたな。 こうして俺は、今は廃校と化した高等学校 「県立ナスコンデルシ高校」 へと通う事になった。
ナスコンデルシ高校 正門
オウコ
ナスコンデルシ高校... 偏差値50もない、まぁお世辞にも頭の良い高校ではなかった。
その代わり、就職に強い高校で、 地元の上場企業から個人店まで、様々な企業から求人が来る。
当時の俺には明確な夢があって、 この学校を選んだ。
オウコ
期待と不安を胸に正門を通る。
いや...この時の俺に「不安」なんてなかった。
あったのは「希望」 通過点である高校生活をすっ飛ばしての 社会人への希望だった。
その「通過点」で 何もかも堕落していくと知らずに
警察官か...今は微塵も興味がない。
入学式を終えた俺は 割り振られた教室に行き、席に座る。
オウコ
オウコ
誰かに話しかけようとした。
しかし、勇気が出なかった。 周りはみんな前か下を向いていたからだ。 新しい環境に緊張しているんだろうが、 これじゃ受験の時と同じ状態じゃねえか。
そして俺自身もその空気に呑まれていた。 見えない縄が俺を縛り付けているような、 そんな気がした。
オウコ
そうして顔を隣の席に向けようとした瞬間、 ガラガラっとドアが開く音がした。
俺は音のした方に視線を向けた。 すると教員紹介の時に見た男が入ってきた。
先生
生徒全員 おはようございまーす...
先生
オウコ
内海
内海 正志(うつみ まさし) オウコのクラスの担任。 趣味は人の欠点観察
先生
そう言うと、内海は1番のやつから順に名前を呼んでいった。
偉そうな事を言うと、 全員返事が小さかった。 担任からいびられて更に後ろ向きになったんだろうよ。
そうしていくうちに、遂に自分の名前がよばれた。
内海
オウコ
あー○にたい。
なに意気揚々と返事してんだ俺。
今でも忘れられねえよ あん時の周りの目。 感心とかそんな良いもんじゃなくて、 驚きとか中には引いてる奴もいたっけな。
勿論、そん時は自分が引かれてることに気づいてなかった。
内海
オウコ
内海
オウコ
そんなこんなでクラス全員の呼名が終わり、配布物と諸連絡の後、 今日はそのまま放課となった。
オウコ
オウコ
ふと、隣の席の奴が、椅子をしまわずに帰ろうとしていた。
オウコ
隣の人
そう言うと素直に仕舞ってくれた
隣の人
オウコ
隣の人
オウコ
トモキ
オウコ
トモキ
オウコ
こうして早くも俺に友達ができた。
因みにこのトモキだが 今は音沙汰なしだ。
まぁ後々とんでもない事やらかした奴を 友達なんて呼びたくねえよな。
...そもそも初めて会ったあの時も、 トモキは俺を友達だと思ってたのか?
あーもうダメだ、 何もかも否定的に考えてしまう。
ホント...変わったよな...俺...。
次回に続く
コメント
6件
読めるようになりました…!! 元警察官志望だったんだ😳 なんか既に嫌な予感がするねぇ
嫌な予感がビンビンするのですが…。 オウコさんの苗字カッコよ(*゚∀゚*)
出だしから既に重すぎるオウコさん……