いっちゃんとたっくん

亮ちゃんが驚くのも無理はない

今こうして思い出しながら話していて

我ながらヘビーな内容だと思う

実の母親に育児放棄された挙げ句

"要らない"と言われてあっさり捨てられた

それでも今、幸せを感じられるのは

間違いなく今の両親のお陰だと思う

二人は精一杯の愛情を注いでくれた

辛くて苦しい時もあったけど

私のために時間を作って

ちゃんと話を聞いてくれた

いつも明るく楽しい日々だった

親に捨てられたことをからかわれたり

"偽物の親"と言われたこともあった

悔しくてたくさん泣いて

でもそれをなかなか言えなくて

一人で抱え込んでしまったこともあったけど

両親は私の気持ちをちゃんと理解してくれた

私はちゃんとここにいていいんだ

そう思わせてくれたのも両親だった

"泊まる"と言う言葉に

あからさまに動揺するたっくん

たっくんは焦ると直ぐにいっちゃんを呼ぶ

結局いっちゃんに事情を説明

いっちゃんは冷静に

全てを理解してくれた

いっちゃんの言葉に驚きつつも

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