TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

< ひろこ

ひろこ

いい加減にしなよ!

ひろこ

何考えてんのあんたは!?

賢者

何も考えてないよ

ひろこ

ふざけるな!

賢者

ふざけてないし

ひろこ

ならスソノへ行くな!

賢者

あんたこそ関係ないでしょ

賢者

私は瑞ちゃんに頼まれて
一緒に向かってるだけなんだから

賢者

しかも渋々

ひろこ

断ればいいでしょ!

賢者

断ったけど引っ張られてんの

賢者

部外者は引っ込んでな

ひろこ

うまいこと言ってニヤニヤしてる
あんたの顔が思い浮かぶわ

賢者

そりゃ行くと決まったからには
気持ちを切り替えて
楽しまなきゃね

ひろこ

あんたねえ

賢者

冗談だよw

賢者

まあそうカリカリしないで

賢者

真面目な話
これからスソノへ何しに行くのか
本当にわかってないんだわ私

ひろこ

どういう状況なの?

ひろこ

ていうかなんであんたが
瑞ちゃんと一緒にいたの?

賢者

呼ばれちゃったんだなこれが

ひろこ

だからなんで?

賢者

瑞ちゃんの旦那の仕事の手伝い

賢者

倉庫の整理に
引っ張り出されたの

賢者

棚卸しか

ひろこ

なんであんたが

ひろこ

棚卸しの手伝いなんてできるの?

賢者

できるわけないじゃん

賢者

ネコの手も借りたいって言うから
適当に運ぶの手伝ったけどね

賢者

実際とんでもない倉庫だよ

賢者

右も左もスソノの食べ物が
ギッシリでさ

賢者

死ぬまでかけても
食べきれないんじゃないかって
くらいの量

賢者

これ1日でチェックしろったって
無理なことくらいは私にもわかる

ひろこ

それが瑞ちゃんの旦那さんの
仕事だっての?

賢者

らしいよ

賢者

今風というか
香ばしいブラック加減だよねw

ひろこ

何かの間違いなんじゃないの?

ひろこ

入社していきなりそんな仕事

賢者

みたいだね

賢者

それで呼ばれて
スソノへ行くことになったっぽい
とこまでは私も聞いた

ひろこ

なるほどね

ひろこ

なんとなく事情は呑み込めた

ひろこ

裾野社長のことへ
乗り込むとかいうんじゃないなら
行って良し

賢者

いや乗り込むけど

ひろこ

普通に考えて日曜に社長は
出勤してないと思うよ

賢者

いや来るかも?

賢者

緊急事態だとか言ってたし

ひろこ

は?

賢者

旦那だけじゃなくて
瑞ちゃんと私まで一緒に
引っ張り込まれてるくらいだし

賢者

オールスター揃い踏みの予感w

ひろこ

なら行くな!

ひろこ

絶対行くな!

賢者

もうすぐ着くよ

賢者

タクシーだから

ひろこ

行くな行くな行くな!!!

賢者

行く行く行く~w

< akane

toshihiko

ちょっと聞きたいんだけど、
瑞ちゃん何かあったの?

toshihiko

瑞ちゃんのお母さんが
心配してるんだけど。

akane

大したことじゃないよ

toshihiko

そうなの?

toshihiko

キミから本社へ
呼び出されてると聞いたけど。

akane

ちょっとね

toshihiko

教えてくれないの?

akane

うーん

akane

あなたには話してもいいか

akane

まだ憶測の域を出ないんだけど

akane

瑞ちゃんのお母さんには
言わないでね?

toshihiko

まずい話みたいだね。

akane

うん

akane

かなりまずい

akane

田崎さん知ってるよね?

toshihiko

社長室長?

akane

そう

akane

田崎さんが言うには
循環取引があったかもしれないの

toshihiko

えっ?

akane

瑞ちゃんの旦那さんが
勤める会社が
それに関係してるかもしれなくて

akane

詳しく事情を聞くために
来てもらうことになったの

toshihiko

それは大変だね。

akane

ねえ

akane

話のついでに
念のため聞いておきたいんだけど

akane

パパが責任を取って
辞任するかもしれない

akane

助けてもらえない?

akane

ねえ

akane

私はこれから産休に
入らなきゃいけないし

akane

あなたが社長になってくれるのが
いちばん丸く収まると思うんだ

toshihiko

その件は前にも社長に
ハッキリ断ったんだけどね。

akane

でもこういう事情だし

akane

考えておいて

< toshihiko

toshihiko

大変なことに
巻き込まれてるみたいだね。

mizu

聞きました?

toshihiko

お母さんとひろこさんから
いろいろとね。

toshihiko

最初に怜美さんの姿が
見当たらなくて探してたら
まだ大阪にいるとわかって、

toshihiko

怜美さんが瑞ちゃんと
スソノに向かっていると聞いて、

toshihiko

朱音にそれとなく聞いて
だいたい事情は
わかったんだけど、

toshihiko

ひとつお願いがあるんだ。

mizu

何ですか?

toshihiko

怜美さんをスソノへ
連れて行かないでほしいんだ。

mizu

でも朱音さんに
みんなで行くように
言われてるんですけど

toshihiko

きっと怜美さんは
少し手伝ってただけだよね?

toshihiko

お母さんが心配してるんだよ。

toshihiko

関係ない余計な話を
始めちゃうんじゃないかって。

toshihiko

たぶん会社には朱音だけでなく
社長も来るんだよ。

mizu

そうなんですか!?

toshihiko

だいぶピリピリした状況なんだ。

toshihiko

下手すると
会社が潰れるレベルのね。

mizu

ええーっ!?

toshihiko

そんな場面で
関係ない話をされても
何もいいことないと思うんだ。

toshihiko

何とかできないかな?

mizu

そう言われても・・・

mizu

こっちはそれより
旦那が大変で・・・

toshihiko

旦那さんは何も悪くないよ。

mizu

そうかもしれないですけど

mizu

騙されていたかも
しれないショックで
落ち込みまくってるんです

mizu

これで会社が潰れたりしたら・・・

toshihiko

別に潰れると
決まったわけじゃないよ。

toshihiko

きっと旦那さんのことは
朱音がどうにかしてくれると
思うし。

mizu

本当ですか?

mizu

約束してもらえますか!?

toshihiko

わかった。

toshihiko

約束する。

toshihiko

だから怜美さんのことを
どうにかしてほしい。

mizu

がんばってみます!

つづく

知り合いかも? 第4部「削除しますか?」

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

55

コメント

5

ユーザー

凄い後追いですが、作者さんのコメント嬉しい☺️

ユーザー

わー!作者さんコメント嬉しい!毎週の楽しみです。 トシヒコはやっぱり信用できない!逃げてひろこ

ユーザー

トシヒコ簡単に約束したけどお前まさか…社長に…!?

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚