テラーノベル
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春の朝。 窓の外では、桜がほころび始めていた。けれど、桜井凛の部屋の中には、まったく春らしい余裕なんてなかった。
桜井凛
制服のリボンを片手に、 凛は布団から飛び出す。
鏡に映った自分の髪は 寝癖で爆発状態。
櫛で慌てて整えつつ、 トーストを口にくわえて 廊下を駆け抜けた。
桜井凛
玄関で靴を突っかけで飛び出した瞬間 通学バッグが大きく揺れて中身が 盛大に散乱した。
ノート、筆箱、ハンカチ…… あちこちに転がる。
桜井凛
??
優しい声が背後から聞こえた。 振り向くと、柔らかな笑みを浮かべた少年がしゃがみこみ、ひとつひとつ丁寧に拾ってくれている。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
桜井凛
彼は日差しを受けて輝くような瞳をしていた。その瞳に、凛は一瞬見とれる。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
桜井凛
桜井凛
2人は笑い合いながら、校門へと駆けていった。
学園の正門前は、 春らしく華やいでいた。
新入生や在校生が集まり、 あちこちで歓声が上がる。
桜井凛
竈門炭治郎
桜井凛
校庭の一角で歓声が上がる。
生徒A
生徒B
凛は目を丸くした。 そこにいたのはテレビやSNSで見た事のある有名人ーーアイドルの2人。
ジェル
さとみ
あっけにとられる凛。 その横に炭治郎が小声で言った。
竈門炭治郎
そして教室。 凛が席に着くと、隣の席に青髪の 男子が腰掛けてきた。
ころん
るぅと
ころん
るぅと
早速始まる言い合いに、 クラスの空気が一気に 賑やかになる。
更に後方から声が飛ぶ。
いるま
暇72
だが2人とも、口は悪いがどこか楽しそうだ。
そこへ、担任の先生の源健一が入ってくる。
源健一
ガラリと扉が開き、 上品な立ち姿の少女が現れる。
カタリナ▪️クラエス
明るく笑うその姿は、 まさに貴族のお嬢様の風格。
クラス中がざわめく。
桜井凛
さらにその後ろに、 もう1人。
マリア▪️キャンベル
お淑やかな敬語に、 男子たちの視線が釘付けになる。
ころん
るぅと
休み時間、 凛は机に突っ伏す。
桜井凛
そこへ炭治郎が覗き込む。
竈門炭治郎
桜井凛
その時、カタリナが近寄ってきた。
カタリナ▪️クラエス
マリア▪️キャンベル
桜井凛
そこにころんとるぅと、 さらにいるま達も加わり、 気づけば大所帯に。
ころん
るぅと
暇72
いるま
賑やかな声が校舎に響く。 桜井凛は、胸の中に小さな期待を 覚えていた。
桜井凛
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