ただのみすてりぃ。

こういうときシュウサクさんは良心で参加を辞退している訳では無い。

ただ、行きたくないのだ。

プルルルル、プルルルル…

マユウから連絡を貰った私達は、すぐ式場へと移動した。

そう言われてみれば確かにそうだ、

私の経験上、結婚式などの来客は、いくつかのグループに分かれ、バス等を利用して来場する。

今の時刻は午前7時半を少しまわった頃。普通なら9時ぐらいに来るのが妥当なのではないか？

どさぁ！

クローゼットから、結婚相手の死体が出て来た。

死因は首を締められての窒息死。

のはずだが。

　ずっとシュウサクさんはそう繰り返している。

死体の状況。服はタキシード。黒。首にあざ。そして殺害に使われたであろうタオル。

え？

私がそう言うと、首の辺りをシュウサクさんはこすった。

そしてタオルをじっと見つめる。

シュウサクさん。あなたの器は広いですね。

　それよりも私はマユウが気になるな…

大丈夫かな。

うん、まぁマユウは強いし。

　いざとなったら何か投げ技をやってもらおう(元女子柔道部。それで可愛いし細いって…羨まし。)

　余興にいいかな？なんちゃって。