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シュウサクさん
そういえば君は、なんでぼくの助手をしようと思ったんだい？
私
え？
私
私ですか…
私
えっとですね。
私
これより、ナカハヤ被告の裁判を開廷します。
私はシュウサクさんと出会う前
裁判官の仕事に着いていた。
様々な証人からの証言を聞いて、公平に裁く。
裁判官として、その役職をこなす。
それが、私の役目だと思っていた…
そして、海外から違法ドラックを持ち込んだとして、起訴されている男性の裁判の時だった。
ツガミさん
やぁ。調子はどうだい？
私
あ、ツガミさん
私
まぁまぁです。もうすぐで
私
ナカハヤ被告の最終公判なので、気持ちを作っておかないとと思って。
ツガミさん
あぁ。
ツガミさん
彼にも未来がある。
ツガミさん
良い判決を、期待しているよ。
私
はい。
検察官請求書録第８号証を示します。
弁護士請求書録第15号証を示します。
弁護士、検察官、証人…
色々な意見を聞く。
私
ではここで、最終審議解いたします。
私
最終審議が終わりましたので、判決を言い渡します
私
主文
私
被告人を執行猶予無しの懲役5年に処する。
これでよかったと思っていた。
私は、色んな人の意見を聞いた。
私は裁判官、裁判官、裁ばん官、さい判官、さいばんかん、ｻｲﾊﾞﾝｶﾝ…
ドン！
ナカハヤ
なぁ裁判長！
ナカハヤ
俺はやってない！
ナカハヤ
旅行から帰ってきたら知らない間にカバンの中に入っていただけなんだ！
警備員
辞めなさい！
ナカハヤ
なんで…
ナカハヤ
裁判所は罪のない人間に罪を被せるんだ！
ナカハヤ
それが裁判所なのかぁ！
私
…もう。決まった判決ですので
私
そして。２年近く経った時、
私
当時被告のカバンの中にドラックを入れた、という男が出頭してきたんです。
私
裁判所も調べたらやはりその男で。
私
被告の判決を取り消し、その男に判決を下したんです。
私
私は…
私
1回の判決で1人の人の人生を棒に振るとこだった。
私
いや、もう振っていたかもしれない
私
どちらにしても、大きな冤罪を生んだんです。
シュウサクさん
でも証人も居たって
私
…あとから聞いたら、明確に覚えておらず、ナカハヤさんを見て「もしかしたら…」と思ったらしいです。
私
だから、結局曖昧なんですよ。
ツガミさん
裁判、お疲れ様
私
…はい。
ツガミさん
良かったな、正式な判決を出せて、
私
良かった？何も良くないです。
私
私はもう少しで
私
ナカハヤの人生を
私
無にしてしまうところだったんですよ！？
ツガミさん
次、良い判決を出せばいい。
ツガミさん
今のことにいちいち突っかかっていられないだろ？
ツガミさん
心は痛むだろうが。、
ツガミさん
それが、裁判官だ。
ツガミさんの言う裁判官は
私の思っていた裁判官とはちがった。
その時からだ。
自分が裁判官に向いてないと思い始めたのは。
私
それで私は裁判官を辞めて、シュウサクさんの探偵事務所に入ったんです。
私
公平に、客観的に犯人を見れる、そして人を救える。
シュウサクさん
…僕は、君が居てよかったと思っているよ。
私
え？
シュウサクさん
ツッコミ役がふえたし。
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