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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

美竹ひまり

菜穂、ちょっと相談があるんだけど

照山菜穂

どした?

美竹ひまり

夏目と別れようと思ってる

照山菜穂

え!?

照山菜穂

かっこ良くて運動神経万能で優しい、あんなハイスペック彼氏 他にいないよ!?

美竹ひまり

うん、それは分かってる

美竹ひまり

でも最近冷たいし前みたいに仲良く帰らなくなった

美竹ひまり

部活がある、とか委員会が長引きそう、とか

照山菜穂

それは仕方ないよ

照山菜穂

夏目も忙しい時だってあるだろうし我慢してあげよ?

美竹ひまり

でももう付き合って7ヶ月に入ろうとしてる

美竹ひまり

そりゃ7ヶ月にもなったら好きな人の1人や2人出来るに決まってるしね

照山菜穂

でも!まだその保証はないわけだし…

美竹ひまり

話聞いてくれてありがとう

美竹ひまり

じゃ、また明日

照山菜穂

え、ちょっと!

翌日

照山菜穂

ね!考え直そう?

美竹ひまり

もう限界

美竹ひまり

昔と今とじゃ全然違う

美竹ひまり

変わっちゃったんだよ

美竹ひまり

夏目も私も。

照山菜穂

ひまり…

美竹ひまり

菜穂のおかげで気持ちスッキリできた

美竹ひまり

本当に感謝してる

美竹ひまり

でも…

夏目岳

いやいや、そんなんじゃないから!

夏目岳

本当に違うって!笑

照山菜穂

あ…

美竹ひまり

ほら、私の言った通り

美竹ひまり

これで証拠は確実ね

照山菜穂

でも、仲良く女子と話すことだってあるよ!

照山菜穂

ひまりもあるでしょ?男子と話すこと

美竹ひまり

私は夏目が好きだったの

美竹ひまり

ちゃんと真正面から。

美竹ひまり

だからそんな中途半端なことはしてきてないはず

美竹ひまり

話すって言っても限度があるでしょ

照山菜穂

…ごめん

美竹ひまり

え…?

照山菜穂

私、無神経なことばっか言ってきたね…!

照山菜穂

ひまりの努力とか苦労とか知らずに…

照山菜穂

本当にごめんなさい

美竹ひまり

え、別にそんなつもりじゃ…!

羽沢洸太

美竹先輩!

美竹ひまり

羽沢くん?

羽沢洸太

ちょっと話があるんですけど良いですか?

美竹ひまり

あ、うん

美竹ひまり

菜穂ごめん

照山菜穂

私は別に!

階段

羽沢洸太

俺、陸部に入部してから先輩にたくさんのこと教わりました

美竹ひまり

…?

羽沢洸太

先輩は優しくて頼りになるし

羽沢洸太

誰よりも周りをよく見てます!

羽沢洸太

そんな先輩に最初は憧れていました

美竹ひまり

あ、ありがとう

羽沢洸太

…でも憧れから好きに変わりました

美竹ひまり

…え?

羽沢洸太

先輩のこと好きになりました!

美竹ひまり

でも私…

羽沢洸太

彼氏いるの知ってます

羽沢洸太

でも俺は先輩のこと悲しませないし中途半端なこともしません!

美竹ひまり

少し考えさせて

美竹ひまり

今、片付けたいことがあるから それが終わったら返事する

美竹ひまり

…ってことでも大丈夫?

羽沢洸太

はい!遅くなっても待ってます

美竹ひまり

ありがとう

教室

照山菜穂

あ、ひまり!

照山菜穂

何の話してたの?

美竹ひまり

ちょっと…

照山菜穂

浮かない顔だね?

美竹ひまり

またミッションが増えた

照山菜穂

ミ、ミッション!?

美竹ひまり

後輩に告白された

照山菜穂

ひまりモテるからな〜

美竹ひまり

そんなこと言ってる場合じゃないの

美竹ひまり

夏目を振ってからの返事となるとずっと羽沢くんのこと好きみたいじゃない

美竹ひまり

かと言って羽沢くんを振って夏目とズルズル関係になってもタチが悪いわ

照山菜穂

どっちも振ればいいだけじゃないの?

美竹ひまり

振る方も勇気がいるの

照山菜穂

え、あんなに振ってきたのに!?

美竹ひまり

相手を傷つけず中途半端なことはせず、となると頭使うの

照山菜穂

んー、じゃあさ!まずは夏目と話し合ってみたら?

照山菜穂

私のことどう思ってるか知りたい。って

美竹ひまり

うん、そうしてみる

多目的室

夏目岳

なに?急に

美竹ひまり

あ、ごめん

美竹ひまり

ちょっと話したいことがあって

美竹ひまり

あのさ正直、私のことまだ…

先生

やば、忘れ物した

夏目岳

あ、ひまり!机の下隠れろ!

美竹ひまり

えっ!?

ガラガラガラ…

先生

確かこの辺だったと思うんだけど…

先生

あ、あった!

美竹ひまり

……っ

夏目岳

…行ったみたいだな

夏目岳

って大丈夫か?

夏目岳

顔赤いけど熱でも…

美竹ひまり

だ、大丈夫だから!

夏目岳

そ、そうか

美竹ひまり

(密着しすぎ!何なのあの距離)

美竹ひまり

(不覚にもドキッとした…)

夏目岳

あ、で話って?

美竹ひまり

え、えーっと

美竹ひまり

(この空気で言うの!?気まづいんだけど…)

美竹ひまり

だから!私のことまだ好き?

夏目岳

えっ…?

美竹ひまり

あ…っ

美竹ひまり

(勢いで言っちゃったけどこの空気…)

夏目岳

それは…

美竹ひまり

ご、ごめん!

美竹ひまり

やっぱり何でもない

美竹ひまり

今の忘れて

夏目岳

あ、うん…

河村有紗

あ、やっと見つけた!

河村有紗

もう夏目 忘れてないよね?

夏目岳

あ、今行く!

夏目岳

悪い、このあと用事あるから今日も帰れなさそう…

美竹ひまり

…分かった

河村有紗

もう今何時だと思ってんの?

夏目岳

だからごめんって!

河村有紗

うふふっ、優しいから許す

夏目岳

流石じゃん笑

美竹ひまり

…何あれ

美竹ひまり

(あーゆーのがタイプなんだ)

美竹ひまり

…もう知らない

下校中

美竹ひまり

(最近しばらく1人だ)

美竹ひまり

(夏目は用事だし菜穂は反対方向だし…)

美竹ひまり

はぁ…

羽沢洸太

先輩、ため息ついてどうしたんですか?

美竹ひまり

うわっ!

美竹ひまり

…びっくりした〜

羽沢洸太

俺は先輩の声でびっくりしました

美竹ひまり

えへへ、羽沢くんって面白いね

羽沢洸太

……っ

羽沢洸太

あ、あの!

美竹ひまり

ん?

羽沢洸太

告白の返事、なかったことにしてくれませんか?

美竹ひまり

え?

羽沢洸太

その何て言うか…

羽沢洸太

さっきのため息、俺のせいですよね?

羽沢洸太

だから…

美竹ひまり

違うよ

羽沢洸太

…え?

美竹ひまり

実は…

美竹ひまり

羽沢洸太

そうだったんですか…

羽沢洸太

彼氏さんと上手くいってないんですか…

美竹ひまり

だからその

美竹ひまり

ちゃんと告白の件、前向きに検討しようと思ってるので

美竹ひまり

もう少し時間をください

羽沢洸太

先輩、俺言いましたよね?

羽沢洸太

いくらでも待ちますから!

美竹ひまり

ありがとう

羽沢洸太

今日は先輩の家まで送ります

美竹ひまり

え?

羽沢洸太

嫌なら断ってください!

美竹ひまり

ううん、ありがとう

美竹ひまり

(気使ってくれた)

5分後

美竹ひまり

じゃあこの辺で

羽沢洸太

はい!

羽沢洸太

今日はありがとうございました

美竹ひまり

こちらこそ

美竹ひまり

じゃあまた明日

羽沢洸太

失礼しま…

夏目岳

おい…っ!

美竹ひまり

夏目?!

羽沢洸太

この方ってもしかして…

夏目岳

ひまりの彼氏だけど

美竹ひまり

な、何でここにいるの!?

夏目岳

多目的室の話、返事してなかったから…はぁ…はぁ

美竹ひまり

走ってきたの?!

夏目岳

どうしても話したくて

夏目岳

最近 時間作れてないし

羽沢洸太

あの俺、いても大丈夫ですか?

夏目岳

君にも話があって

羽沢洸太

は、はい…?

夏目岳

もし ひまりに好意を抱いてるならやめろ

羽沢洸太

え…

夏目岳

ひまりは俺の彼女だ

夏目岳

誰にも渡すつもりなんてない

美竹ひまり

な、夏目

夏目岳

これが俺の答えだ

美竹ひまり

で、でも女子と話してるし!

夏目岳

あれは、俺たちもうすぐ付き合って7ヶ月だから

夏目岳

久しぶりに一緒にどっか行きたくて

夏目岳

お店とかの下見 手伝ってもらってただけだ

美竹ひまり

そんな分かりずらいことすんな、バカ!

羽沢洸太

先輩…良かったです!

美竹ひまり

え?

羽沢洸太

先輩元気なかったんで心配してたんですけど

羽沢洸太

元気になって良かったです!

美竹ひまり

羽沢くん…

羽沢洸太

明日からも部活のご指導よろしくお願いします!先輩!

美竹ひまり

う、うん!

夏目岳

これからはもっと大切にするから

美竹ひまり

仕方ないから大切にされとく…

夏目岳

相変わらず素直じゃねぇな

美竹ひまり

急にそんなこと言われたら調子狂うでしょ!

夏目岳

明日からも彼女としてよろしくな

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