次の日
俺はあの子のメールを無視してしまった。
奏太(かなた)
なぁ〜
裕太
ん〜?
奏太(かなた)
お前女子にさ
奏太(かなた)
助けてくださいって言われたらどうする?
奏太(かなた)
いや厳密には女子か分からないけど…
裕太
そりゃ〜助けられそうだったらなるべく助けるよ
奏太(かなた)
そっか…
裕太
まぁ何に悩んでるか知らないけど
奏太(かなた)
それがさぁ………
裕太に昨日の話をする
裕太
ふーん…
裕太
そのメール見る分だと
みはるちゃんって名前なのね…
みはるちゃんって名前なのね…
裕太
なぁ…
裕太
みはるってさ…
奏太(かなた)
ん?
裕太
いや…あの
裕太
去年の今頃さ
山中美春が失踪したじゃん…
山中美春が失踪したじゃん…
奏太(かなた)
考え過ぎだろ
奏太(かなた)
世の中に美春(みはる)が何十万人いると思ってるんだよ
裕太
35億
奏太(かなた)
ふっ………
裕太
あっ!今笑ったなぁ?
奏太(かなた)
いやwくだらねぇって思ってさ
裕太
くだらないってことは無いだろ?
裕太
よし!
裕太
相談料ジュース1本
奏太(かなた)
はぁ?金取るんかよ
裕太
ふっ
世の中に無料と言うほど怖くないものなんて無いのさ☆
世の中に無料と言うほど怖くないものなんて無いのさ☆
裕太
いいから早く買ってこい!!!
奏太(かなた)
はぁ…しゃーねーな
俺は仕方なく自動販売機に向かう
花純(かすみ)
あっ!おーい奏太〜!!!
奏太(かなた)
ん?
奏太(かなた)
…………
パタパタと足音が聞こえる。 このうるさい声と足音は…
奏太(かなた)
なんだ…
奏太(かなた)
花純か…
花純(かすみ)
なんだとは何だー!!
そこには手に腰を当てふんっと俺を見る幼なじみ
花純(かすみ)
もう!!!幼なじみがわざわざ話しかけてるんだから感謝しなさい!
奏太(かなた)
あーはいはい(棒)
花純(かすみ)
んもぉ!
奏太(かなた)
んでなんか用なの?
花純(かすみ)
あ…そうだ、さっきはるはるの話してたじゃん
奏太(かなた)
はるはるって…山中さんのこと?
花純(かすみ)
そうよ
奏太(かなた)
どうして花純がそれを聞くんだよ
花純(かすみ)
決まっているじゃない!
そう言って くるりと1周回って俺の方に指を指す
花純(かすみ)
友達だからよ❤
奏太(かなた)
うわぁ…
花純(かすみ)
なっ…何よ
花純(かすみ)
いいじゃない!
奏太(かなた)
まぁ…別にいいと思うけど…
奏太(かなた)
別に山中さんの話をしたって訳じゃないよ
奏太(かなた)
ただ俺のスマホに変なメールが届いたってだけ
花純(かすみ)
ふーん…
花純(かすみ)
なんだ…はるはるじゃないのか…
花純はわかりやすく方を落とす。
奏太(かなた)
あの日から1年経ってるけどまたひょこっと現れるでしょ?
奏太(かなた)
山中さんなら
花純(かすみ)
……………
花純(かすみ)
だといいけど………
花純(かすみ)
はるはるの話じゃないならいいや
バイバイ〜
バイバイ〜
ヒラヒラと手を振ってまた自分のクラスに戻る
奏太(かなた)
全く…調子良い奴
奏太(かなた)
……………
奏太(かなた)
あっ!
奏太(かなた)
裕太にジュース買わないと