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先生は好きでも、先生を好きな僕は嫌い。[完]

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先生は好きでも、先生を好きな僕は嫌い。[完]

第8話 - そばに居てくれる人

135

2022年09月04日

#恋愛

#BL

しょこらどぉなぁつ🍩

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しょこらどぉなぁつ🍩

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岩本

おかえり。遅かったな。

ラウール

……起きてたんだ、

岩本

まぁね。

ラウール

……、

ラウール

もう、遅いから寝るね。

岩本

あ……分かった。

ラウール

じゃ…おやすみ。

バタンっ…

岩本

……なんかあったな。

佐久間

……ラウール、聞いてる？？

ラウール

…え、なんだっけ？

佐久間

今日どうしたの？

佐久間

元気ないじゃん。

ラウール

…ううん、なんでもないよ。

佐久間

…ならいいけど笑

ガラガラガラ……

教室のドアを開けた途端、

クラスは一瞬にして静まり返った。

みんなが僕の方を見ていた。

　

……うわ、来たよ。

ラウール

……、

　

変態野郎。

佐久間

……なぁ、

佐久間

いい加減にしてくんない？

ラウール

…大介、

　

は？何がだよ。

佐久間

ラウールのこと、

佐久間

バカにすんなって言ってんの。

　

はっ笑

　

事実だろ。

　

こいつ男に惚れんだぞ？

　

気持ちわりぃ。

僕は、覚悟を決めた。

佐久間

…まじでふざけんな＿＿

ラウール

……そう思うならいいよ。

　

……あ？

ラウール

気持ち悪いとか、変だとか、

ラウール

そう思ってもらって構わない。

ラウール

けど、もう僕は逃げない。

ラウール

絶対に。

　

……マジできめぇよ。お前。

そういってあいつは出ていった。

すぐに、騒がしい教室に戻った。

みんな、僕のことなんか気にしてない。

そう思うと、少しだけ、

体が軽くなる感じがした。

ラウール

あ…先輩、！

お昼休み

ベンチで佇む先輩を見つけた。

阿部

おぉ、ラウールくん。

阿部

あれ、いつもの友達は？

ラウール

あぁ……

ラウール

弁当忘れたからって、

ラウール

家に取りに帰っちゃって…笑

阿部

ふふっ、そうなんだ笑

阿部

ねぇ、ラウール君。

阿部

なんかあったでしょ。

先輩は、こういう所にすぐ勘づく。

ラウール

やっぱり、

ラウール

先輩には分かっちゃいますか。

阿部

まぁね。

ラウール

…実は僕、

ラウール

目黒先生が好きなんです。

阿部

……えぇぇぇえ！？

ラウール

…そんなに、びっくりします？

阿部

そりゃあするよ……、

ラウール

…ですよねー……、

阿部

でも、変じゃないよ。

阿部

俺もあるから。

阿部

年上の人への、憧れ？みたいな。

「憧れ」

僕が思う好きとは、

少し違うものなのかもしれない。

ラウール

憧れ……、

阿部

あ、ごめん。それで？

ラウール

昨日、見たんです。

ラウール

渡辺先生と目黒先生が、

ラウール

キス…するの。

阿部

嘘……、

阿部

状況が飲み込めないんだけど、、

ラウール

でも、ほんとに見たんです。

阿部

……そっか…。

阿部

もしかして、2人って…。

ラウール

…思いたくないですけど、

ラウール

そうかもしれないです。

阿部

……。

ラウール

そりゃそうですよね、笑

ラウール

先生と生徒だし、

ラウール

最初から……、

ラウール

分かってたんですよ……、

阿部

ラウールくん…、

ラウール

……じゃあ、もう行きますね。

ギュッ……

先輩は、去りゆく僕の後ろから

僕を抱きしめた。

ラウール

…先輩……？

阿部

……俺にしたらいいじゃん。

ラウール

え、？

阿部

俺、ラウールが好き。

阿部

……ずっと。

ラウール

……あの…それって、

阿部

俺だったら、

阿部

ラウールのこと、悲しませたり

阿部

泣かせたりしないよ。

先輩は、僕の空っぽな心に

優しさを埋めてくれた。

渡辺

蓮。

渡辺

ちゃんと教えて、？

渡辺

蓮の気持ち。

俺の家に来て一言。

翔太はそう言った。

目黒

…翔太、

目黒

ごめん。

目黒

俺、翔太とは付き合えない。

渡辺

…なんで、

渡辺

なぁ……、

渡辺

なんで俺じゃだめなんだよ。

目黒

……俺は…

俺には、好きなやつが居る。