吉岡 鈴
吉岡 鈴
吉岡 鈴
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
昼休みの校舎裏。
私は芝生に寝そべり、
涼は座りながら、下敷きで首元を あおいでいた。
その額には、じんわりと汗が 滲み出ている。
一ノ瀬 涼
そう言なり涼は、いきなり厳しい 表情になった。
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
吉岡 鈴
そう叫んで、すぐさま耳を塞ぎこむ。
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
ガバッと起き上がって、不服そうに 眉を釣り上げた。
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
吉岡 鈴
吉岡 鈴
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
首元に何か冷たいものが押し当て られ、思わず声が出た。
吉岡 鈴
振り返ると、ペットボトルを 持った鈴が
口を大きく開いて笑っていた。
吉岡 鈴
吉岡 鈴
そう微笑んで、ボトルを差し出した。
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
ボトルを受け取る。
笑われたのはムカついたが、
お礼は言わなければ人としてあれ なので言っておいた。
乾いていたのどを、一気に飲んで 潤していく。
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
そう言うと鈴は、俺の隣に腰をかけた
ふと視線を下げると
鈴の手には何も握られて いなかった。
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
吉岡 鈴
吉岡 鈴
吉岡 鈴
鈴は大げさに悲しんでみせた。
全てが分かり、目を大きく見開いて 鈴を見たが
なんだか少し気恥ずかしくなって、 ゆっくりと視線を逸らした。
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
鈴の頬に、まだひんやりと冷たい ペットボトルを押し当てた。
吉岡 鈴
鈴は怒りながら、頬をさする。
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
一ノ瀬 涼
半分ほど飲んでしまったペットボトルを、鈴に差し出す。
鈴は花が咲いたように、キラキラと した笑顔をみせた。
吉岡 鈴
吉岡 鈴
吉岡 鈴
一ノ瀬 涼
鈴はボトルの残りを、一気に 飲み干した。
吉岡 鈴
一ノ瀬 涼
吉岡 鈴
吉岡 鈴
鈴は満足気な表情で、にこにこと 笑った。
一ノ瀬 涼
つられて俺も、ふにゃりと笑う。
一ノ瀬 涼
夏の太陽は、俺たちをキラキラと 照らし出していた。
教室へと戻る背では
止まない蝉の鳴き声が、青空に 吸い込まれていた。
コメント
9件
表現の仕方がタイプです😚💗『笑われたのはムカついたが、お礼は言わなければ人としてあれなので言っておいた。』 何か笑いました…(笑)
あら、この2人付き合ったのね((近所のおばさん感)) もう2人の会話が可愛い過ぎて、尊すぎて……いつもリア充爆発しろだなんて思ってすみませんでした()
表現が凄い好きです✩°。⋆⸜(*˙꒳˙* )⸝ 最後の表現が特に好きです(o´罒`o)