テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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キメラの君とおれ

第4話 - 3話

2024年07月12日

#日常組

#ステイサム看守

#重音テト

こころん

ステイサム

重音、テト…⁈

重音テト

うぅ…ｸﾞｽｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

そのゴミ箱の中には泣いている『重音テト』がいた。

ステイサム

えっ…と、そ、の…

ステイサム

マイクマイク…

重音テト

ﾋｯｸｯ…ｳｸﾞｯ…うぅｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

ステイサム

ﾎﾟﾁｯ

ステイサム

あー、あー、

重音テト

⁈

ステイサム

こ、んにちは…

重音テト

ぇ…？

ステイサム

大丈夫…

ステイサム

じゃなさそうだね…

とりあえずマイクをオンにして話しかける事にした。

ステイサム

どうしたの…？

重音テト

ｯ…、

ステイサム

無理して言わなくて
いいぞ…？

重音テト

！…、
ﾌﾙﾌﾙｯ

重音テト

ぇｯ、と…

ステイサム

うん、

重音テト

そ、の…

ステイサム

うん、

重音テト

マスターに、

重音テト

すてられ、
ました…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

ステイサム

ｯ…！

どうやらこの重音テトは前のマスターに捨てられたみたいだ。

重音テト

ｳｩｯ…ｸﾞｽｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

ステイサム

あわわｯ…
え、ええと…、

ステイサム

泣かないでｯ…！

ステイサム

って言っても
無理な話だろうけど…、

重音テト

マス、ター…ｯ…

とりあえず泣いている重音テトを慰めたいけど、

おれが泣かしたわけじゃないけど謎に焦ってしまう。

ステイサム

………、

それにしても…

この子も…、

ステイサム

きみもｯ、か…、ﾎﾞｿｯ

重音テト

？…
何か…？

ステイサム

ぁ、いや、
何でも無い。

重音テト

そう、ですか…

ステイサム

おう。

重音テト

ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

ステイサム

えっと…、

ステイサム

…！

どうにしてあげたいと思いとある提案を出した。

ステイサム

ねぇ君…

重音テト

…？

ステイサム

重音テト、くん…
だよね…？

重音テト

はっ…い…

ステイサム

君さえ良ければ…、

ステイサム

君…、

うち来ない？

重音テト

え…？

ステイサム

あの…
嫌ならいいんだが…

重音テト

いや、
ぁ、の…

ステイサム

…？

重音テト

逆にいいんですか…？

ステイサム

もちろん、

ステイサム

君が
いいならだけど…

重音テト

でも、ぼ、く、

ステイサム

うん、

重音テト

役に立たない、
ですよ…？

重音テト

だから捨てられた
みたいなものだし…

ステイサム

…？

ステイサム

関係あるか？

重音テト

えっ…？

ステイサム

うちに来るんだったら
家族になるんだし…

ステイサム

家族に役に立つ立たない
関係なくないか？

重音テト

っ…、

ステイサム

確かに君の前のマスターは
そんなクズな思想を
持ってるみたいだけど、

ステイサム

少なくとも俺は
役に立つ立たないとか
気にしないなぞ？

ステイサム

そばに居てくれるだけで
役に立つんだから、

ステイサム

逆に何で気にしないと
いけないんだ?

重音テト

っ…！

ステイサム

…って、

ステイサム

こんな初対面で
ベラベラ言って悪かったな。

重音テト

いえ…

ステイサム

それで…

ステイサム

どうだ…？

重音テト

あのｯ…

ステイサム

うん？

重音テト

本当に…
良いんですか…？

ステイサム

良く無かったら
こんなこと言わないぞ？

重音テト

ぁ、ぁ、

重音テト

ありがとう、ございます…ｯ！

重音テト

じゃあ…

重音テト

お願い…しますｯ…！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

ステイサム

！…

ステイサム

…、ﾆｺｯ

ステイサム

おう、

重音テトは提案を受け入れてくれた。

ステイサム

これから家族として
よろしく！ﾆｺｯ

重音テト

！…

重音テト

はい…！

重音テト

こちらこそ
よろしくお願いします！ﾆｺｯ

ステイサム

ﾌﾌｯ…

ステイサム

（嬉しいな…）

重音テト

（嬉しいな…）

重音テト

（この人は優しいな…）

ステイサム

ちょっと待ってね、

ステイサム

今出し
て君の部屋に案内するよ。

重音テト

あ、
ありがとうございます。

ステイサム

いえいえ、

ステイサム

ｶﾀｶﾀｯ

重音テト

ぁ、出れた…！

ステイサム

よし、

ステイサム

ここが君の部屋な。

ステイサム

ほぼ何もないけど、

ステイサム

良ければ好きに使ってくれ。

重音テト

こんな素敵な部屋…

重音テト

良いんですか…ｯ？

ステイサム

おう、
もちろん！

ステイサム

君がいいなら。

重音テト

あ、ありがとうございます！

ステイサム

いえいえ、

ステイサム

あと、

ステイサム

俺には敬語
なくてもいいし、

重音テト

え、

重音テト

でも、

ステイサム

これから
家族になるんだから、

ステイサム

な？ﾆｺｯ

ステイサム

まぁゆっくりでいいが、

重音テト

！

重音テト

わかり、

重音テト

分かった！

重音テト

えっと…

ステイサム

ああ、

ステイサム

俺はステイサム、

ステイサム

普通に
ステイサムと呼んでくれ。

重音テト

分かった！

そうして重音テトを部屋に案内して自己紹介をした。

重音テト

よろしく
ステイサム！

ステイサム

おう！

ステイサム

こちらこそよろしく
テト！ﾆｺｯ

重音テト

！

重音テト

うん！ﾆｺｯ

こうしておれ達は家族になった。

おれは…

『家族』が『また』出来て嬉しかった。

キメラの君とおれ

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こころん

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