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ふわり香る金木犀に
すち
と笑う君
出会った頃と同じように
確かに感じる温もり
ひまなつ
いつもと何も変わらない
すち
楽しそうに話す君は
静かな白いあの部屋で
医師
すち
命を告げられた
すち
すち
いずれ死んでしまうなんて
ひまなつ
わかってるよ
でも
ひまなつ
どうして だけが
消えずに胸を刺すんだ
ひまなつ
ひまなつ
すち
君が笑うから
ひまなつ
僕も笑うしかないじゃないか
ひまなつ
医師
医師
ひまなつ
僕の命を半分あげよう
ひまなつ
二人で仲良く
ひまなつ
早めにタヒんじゃって
ひまなつ
来世で待ち合わせしようか
医師
そんな夢ですらも
すち
見れない
ひまなつ
そして四季は息を潜めて
ひまなつ
看護師
少しずつ笑顔を奪う
すち
すち
ひまなつ
昔見たお話は
ひまなつ
最後に魔女が出てきて
ひまなつ
全てが元通りに
ひまなつ
みんなが幸せになる
すち
ほら君が好きな映画も
僕がよんだ漫画も
ひまなつ
"みたことなんかないよ"
ひまなつ
僕の命を半分あげよう
すち
そんな言葉は 辛いだけじゃないか
ひまなつ
神様 これが試練ならば
僕には無理です
ひまなつ
ひまなつ
戻れない時の中
君は夜空の星になって
昨日見たニュースでは
誰かが殺されて
ひまなつ
簡単に消えてしまう人間が 馬鹿らしくなって
ひまなつ
それでも最期に君は
生
き
て ゚
すち
と言ったんだ
ひまなつ
そうか
ひまなつ
僕の命なんてもういらない
ひまなつ
ひまなつ
ひまなつ
ひまなつ
どうか
ひまなつ
ひまなつ
冷たい風が背中を押す
すち
ひまなつ
影に君が見えた気がしたんだ
大好きな君が好きな
ひまなつ
ひまなつ
ひまなつ