TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

中原中也、高校1年生

中也は、虐められている。

いや…"虐められていた"

僕の名前は太宰治。中也の幼馴染、そして中也が好き。

中也の為ならなんでもするし、虐めのこともどうにかする。

でも、中也はそれを望んでいない、だから口を出さなかった。

でも、後から気づいたんだ。

"この選択が間違っていた事を"

ある日、中也は校舎裏に呼び出されたらしい。 バッドを持った不良が中也を襲った。 そして…事件は起きた

太宰

はぁはぁ…っ!

太宰

中也!!!

太宰

っ…?

中也

…あ、治じゃん

そこには…

"血のついたバッド"と、目の前で頭から血を出して動かない不良がいた。

太宰

中也…?何…それ…

中也

殺しちゃった

太宰

え…?

中也

うざかったし、相手から来たから

太宰

…っ!しっかりしろ!おい!

中也

無駄だよ、でも、これが正当防衛っていうだろ?

太宰

バカなの…?

太宰

中也…自首するんだ…

中也

なんで?

太宰

なんで、って……ッ!

太宰は震える手で中也の肩を掴む。その手の下で、中也の身体は驚くほど“普通”に温かく、そして静かだった。

中也はただ、いつも通りの顔でこちらを見ている。

中也

相手が殴りかかってきたんだよ?俺、ただ避けて…奪って…殴っただけだし。向こうが勝手に倒れて、頭打って、死んだ。それだけ

太宰

……“それだけ”って、中也……!

声が震えた。

怒りか、悲しみか、恐怖か、自分でももう分からない。

中也はバッドをぽとりと落とした。

乾いた音が、校舎裏に響く。

中也

……治。怖いの?

太宰

怖いよ!! 当たり前でしょ!?

中也はほんの少し、首を傾げる。

その表情は“無邪気”ですらあった。

中也

俺、やっと全部終わったって思っただけだよ

太宰

終わったって……中也、これは……事件なんだよ……!人が……死んで……!

中也

治はさ、ずっと我慢してたんだろ?俺が“望んでないから”って

太宰

……

中也

でも俺は……“望んでた”んだよ

太宰

……何をだよ

中也

全部終わらせることを

太宰

……!

中也は、血でじわりと赤く染まった自分の手のひらを見つめた。まるで、自分の感情よりも先に“事実”だけを理解しようとしているみたいに。

中也

俺ね、もう耐えられなかったんだ。でも治に言ったら、治が怒ったり……悲しんだりするから言えなかった

太宰

……中也

中也

だから……自分で終わらせた。だって、誰も助けてくれないんだもん

太宰

違う……僕は……

中也

治は“俺が望んでないから”って理由で助けなかった。でも俺は“助けて”って言えなかったんだ

その言葉が、胸に痛烈に刺さる。

太宰

……ごめん……中也……ごめん……ッ

中也はふ、と優しく笑った。

まるで何も背負っていない少年のように。

中也

謝ることじゃないよ。俺が勝手にやったことだし。それに……正当防衛でしょ?向こうが悪い

太宰

中也……それでも……ッ!

太宰は震える腕で中也を抱きしめた。

中也の身体は、さっき見た“血”の色とは正反対に、温かく、生きていた。

太宰

自首しよう……頼むから……僕と一緒に……行こう……

中也

……治が一緒なら、別に良いよ?

太宰

ほんとに……?

中也

うん。治が泣きそうだから

太宰

ば、バカ!泣いてない!

中也

泣いてるよ。……俺よりずっと

太宰

……ッ

中也は太宰の手を握った。

自首するために歩き出そうとする、その瞬間——

中也

ねぇ治

太宰

……なに

中也

こうなる前に……助けてほしかったな

太宰の心臓が、止まりそうになった。

だが太宰は、中也のその手を離さなかった。

もう二度と、離さないと誓うように。

太宰

……今からでも、全部取り戻す。一緒に償って、一緒に生きよう。だから……もうひとりで抱え込まないで、中也

中也

……分かった

——ふたりは、ゆっくりと歩き出した。

警察署へ向かう道を。

その手は、しっかりと繋がっていた。

この作品はいかがでしたか?

87

コメント

2

ユーザー

そのまま2人で逃げ出してほしい欲が出てきてる、、、!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚