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太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰
太宰
警察署の自動ドアがウィンと開く。
冷たい空気が二人を迎えた。
中也はその中心を、まるでコンビニでも入るような軽さで歩いていく。
太宰
太宰が慌てて腕を掴むと、中也は振り返り、
まるで“何で怒ってんの?”みたいな顔でピタッと止まる。
中也
太宰
太宰の声が、警察署の白い廊下に少し響いた。
受付の警察官が二人をちらりと見る。
中也はひそひそ声で言う。
中也
太宰
中也
太宰
図星で言葉が詰まる。
中也は小さくため息をついて、太宰の胸を指で突いた。
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
すっと、笑う。
血のついていたはずの手とは違って、今の中也の笑顔には色がない。なのに妙にまっすぐで、刺さる。
中也
太宰
中也
太宰
頭を抱えつつ、太宰は怒りの中に滲む安堵を隠せなかった。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
ごちゃごちゃ言い合いながら、だが太宰はもう中也の手を離していなかった。
中也
太宰
中也
太宰
警察
太宰
急に現実に引き戻され、太宰の声が小さく震える。受付のカウンターの奥、警察官は面倒そうにこちらを見る。
中也は一歩前へ出た。まるで“映画のワンシーン”か何かのように、堂々と。
中也
警察
中也
太宰
警察
中也
太宰
警察
警察官が両手を前に出して二人を止める。
警察
中也
太宰
警察
警察官の顔色が一瞬で変わる。
太宰
中也
太宰
警察
明らかに“重大案件扱い”の目になる。
警察
中也
太宰
中也
太宰
中也はふ、と笑った。
中也
太宰
中也に手を引かれ、二人は奥の部屋に案内される。
—薄いランプの光、机と椅子。
いよいよ取り調べが始まる。
——取り調べ室
机の向こうには、厳つい刑事が二人。
一人は書類を前にじっとこちらを見つめ、もう一人は腕組みして太い眉を吊り上げている
刑事A
太宰
中也
太宰
刑事B
中也
太宰
刑事A
中也はゆっくり椅子に腰を下ろす。
そして、まるで台本を読んでいるかのように淡々と語り始めた。
中也
刑事B
中也
太宰
刑事A
中也
太宰
刑事B
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
刑事A
中也
太宰
刑事B
中也
太宰
中也
太宰
刑事A
太宰
中也はスッと太宰の手を握った。
その手の温もりに、太宰は思わず小さく震えた。
中也
太宰
中也
太宰
——取り調べ再開。
刑事A
中也
太宰
刑事B
中也
太宰
中也
太宰
刑事A
中也
刑事B
中也
刑事A
中也
太宰
刑事A
中也
刑事B
中也
刑事A
中也
中也は椅子に深く腰をかけ、軽く笑ってみせた。
中也
太宰
刑事A
中也
刑事B
中也
太宰
中也はすっと視線を刑事Aに向ける。
中也
刑事A
中也
太宰を見る。
中也
太宰
委員会室みたいな空気が、一瞬だけ静かになった。
刑事B
太宰
中也
太宰
刑事A
中也
太宰
だが太宰は、その横顔が誇らしくて震える。
太宰
中也
太宰
中也は太宰の手を軽く握る。
中也
太宰
中也
——中也の“ショー”は、確かに本物だった。
刑事A
中也
太宰
刑事A
中也
太宰
中也
太宰
刑事B
刑事A
中也
太宰
中也
太宰
刑事A
中也
刑事A
中也
太宰
刑事A
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
刑事A
中也
太宰
中也
ゆっくり立ち上がりながら、中也は太宰の手首を掴む。
太宰
中也
太宰
刑事B
中也
太宰
手をギュッと握って離す瞬間、ほんの一瞬だけ中也の顔から“強がり”が抜けた。
そして——
中也は刑事に連れられて扉の向こうへ消えていく。
太宰、独り。
太宰
ベンチに座ると、急に胸が痛む。
太宰
ポツ、と膝の上で手が震える。
太宰
その時だった。
刑事B
太宰