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続き楽しみに待ってます!
ジリリリリリ……
部屋に鳴り響く目覚まし時計の音
琉惺
琉惺
今日もいつもと同じように起きて制服に着替えて下に降りる
琉惺
お母さん
お母さん
琉惺
挨拶をすればいつものように優しく笑って返してくれるお母さん。
俺が小学生の頃にお母さんはお父さんと離婚した
お父さんの不倫が原因
文句言いたいことばっかりのはずなのに今まで弱音吐かずに俺の事を大切に育ててくれた
琉惺
お母さん
琉惺
琉惺
お母さん
琉惺
お母さん
琉惺
あ、ヤバい。時間だ
ピーンポーン
お母さん
琉惺
お母さんに『行ってきます』を告げた俺は家を後にした
琉惺
大雅
大雅
琉惺
この高身長でいかにも爽やか系男子!って感じの彼は俺の幼馴染、大雅
いつもこんな感じで大雅と登下校をしている
小さい頃から心配性で、いつも俺の事を気にかけてくれて、、
そんな彼を俺はいつの間にか好きになっていた
琉惺
大雅
琉惺
大雅
琉惺
大雅
琉惺
大雅
琉惺
こんな他愛もない話を彼とする時間が毎日の楽しみ
大雅
琉惺
大雅
相談したいこと?
珍しいな。一体なんなんだろ
琉惺
大雅
え……?
琉惺
大雅
もう一度聞き返せば彼は顔を赤らめて、嬉しそうに笑った
そんな彼とは反対に俺はまるで頭を鈍器で殴られたような気持ちになった
嘘だと……思いたい
琉惺
嬉しそうな顔で他の子の名前を呼ぶ彼の顔なんて見たくない
それなのに好きな人を聞いてしまう俺は矛盾している
大雅の好きな人が俺だったらいいのに__
そんな願いも彼に届くはずもなく
大雅
琉惺
あーぁ……俺の恋もここまでかな
俺らの通う高校は言わゆる男子校
同性で付き合ってる人達ばかりだ
そして梨央くん、というのは昨日転入してきた男の子である
男の子なのに可愛らしい顔立ちをしていて、一つ一つの行動が初々しく、つい守ってしまいたくなる
そんな男の子にクラスの皆釘付け状態
彼が惚れるのも無理は無い
大雅
琉惺
何…言ってるの?
大雅
大雅
大雅
そんな顔……しないでよ
大雅にそんな顔されたら…断れないじゃん……
琉惺
大雅
そんな梨央くんのことが好きなんだ…
嬉しさダダ漏れの彼の足取りはいつもより軽い
その一方で俺の足取りはいつもよりもうんと重かった