この作品はいかがでしたか?
120
この作品はいかがでしたか?
120
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺は薄暗い病院の廊下のベンチに腰掛けて、
ただ、絶句していた。
なんで灯理が……
さっき警察の人が来て、事故の原因を教えてくれた。
俺たちの車にぶつかってきたトラックの運転手は、
居眠り運転をしていたらしい。
今にでも代わってやりたい……
灯理が苦しむくらいなら俺が……
??
??
声がした方に目を向けた。
翔
翔
翔
翔
灯理 母
翔
翔
翔
灯理のお母さんは、ハンカチで目をおさえながらゆっくり首を横に振った。
灯理 母
灯理 母
灯理 母
灯理 母
灯理 母
ただ、頷くことしかできなかった。
記憶………
俺と作った思い出も、何もかも忘れてる可能性は……
90%以上だと聞いた…
でも…俺は…
翔
翔
翔
翔
翔
翔
灯理 母
灯理 母
灯理 母
次の日
結婚式はキャンセルして、 俺は、普通に出勤した。
でも、仕事終わりは灯理の見舞いに行きたいから、
少し早めにあがらせてもらうことにした。
上司の石川さんも、さらっと許可してくれた。
石川さん
石川さん
翔
翔
翔
石川さん
石川さん
翔
俺が働いてるのは、超有名な結婚雑誌を作ってる出版社。
今月号の出版が近いけど、俺が書いていた記事はまだ完成していない。
灯理の見舞いもあるし……
そんな俺の悩みを理解したように、
石川さん
石川さん
石川さん
野木
石川さん
石川さん
野木
翔
野木
野木
翔
野木くんは、会釈だけして自分のデスクに戻っていった。
野木くんは今年入社したばかりなのに、
もう俺の先輩や石川さんからの信頼があつい。
ほんとありがたい……
半分はもう終わってるから、
残り半分のうち3分の1だけ野木くんに頼んだ。
気がつくと、もう18:00になっていた。
そろそろ見舞いに行かなきゃな……
翔
石川さん
石川さん
翔
会社前でタクシーを呼んで、灯理が入院している病院に向かった。
灯理は、やはり寝ていた。
ベッドに上半身だけもたれかかって、
灯理の寝顔を見ていた。
翔
そう思った次の瞬間には、眠りの世界に落ちていた。
翔
翔
周りは真っ白
翔
クイクイ
翔
びっくりして後ろを振り返ると、
影のような小さい黒い人型の塊が、俺を見上げていた。
翔
影
影
声的に、というか、声も聞こえないはずなのに…
女の子……?
影
翔
影の女の子は、すうっと消えていった。
その消えると同時に、目が覚めた。
遠崎
遠崎
翔
ふと腕時計を見ると、夜の8時を指していた。
もうこんな時間に……
遠崎さんに一礼して、病室を出た。
玄関に向かう途中。
女の子
女の子
母親
女の子
まだ小学生くらいの女の子と、その子の母親らしき女性、そして父親。
いいなぁ……
灯理も……子供欲しがってたな…
2年前……
こんばんは。
来夢です。
今回だけはこのスタイルで失礼します。
登場人物を入力するところで、10人までという制限があったことを知らなくてですね、
間違えて打ったのを合わせると10人になってしまったので(語彙力皆無)、
やむを得ずこのスタイルになりました。
第2話。
長くなってしまいすみません……
第3話は回想シーンになります。
お楽しみに♪
また💚連打等よろしくお願いします!!
ではまた!!