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ホンゴウ
ホンゴウ
その言葉を聞いて、心が軽くなった
この船の人全員には無理だけれど、
この人にだけは、心を開いてもいいかなと思った
哀歌
そして、私は初めて―――
哀歌
この船の人の名前を呼んだ
ホンゴウ
ホンゴウさんの、ひんやりとした手が
頭や首元を滑っていく
ホンゴウ
その言葉を残して、彼は部屋を出ていった。
哀歌
不意に、目が覚めた。
まだまだ、体が重かったけれど
キッチンまで歩くことにした
哀歌
少し、距離が遠すぎたみたいだ
体がものすごく疲れている
ホンゴウ
ホンゴウ
焦った様子で私のことを見ていた
きっと、あまりにも疲れていたからかな
哀歌
ホンゴウ
ホンゴウ
案内された席に座って、ゆっくりしていた
椅子がひんやりとしていて気持ちがいい
やはり、まだ体から熱が抜けていないみたいだ
ホンゴウ
渡されたコップに手をかけた
そしてそのまま、口元に運ぶ
水が体にしみ渡る。
すると、ホンゴウさんが私の額を触った
ホンゴウ
ホンゴウさんの手も、
ひんやりしていると感じた。
ホンゴウ
その言葉に促されて、部屋に戻った