人形銀河の計画

肉親同士が殺し合う場面まであり、混乱を極める大陸。
そんな様子を見て、ヴェイグの心は揺れていた。
ユージーンとマオがいる洞窟にたどり着くと、そこには巨大な機械兵器があった。
ユージーンはその機械兵器に乗り込むと、ヴェイグたちに襲いかかってきた。
ユージーンの攻撃を避けながら、何とか説得しようとする一行だったが、全く聞き入れないユージーン。
戦いの中、マオが機械兵器に取り込まれてしまう

肉親同士が殺し合う場面まであり、混乱を極める大陸。
そんな様子を見て、ヴェイグの心は揺れていた。
ユージーンとマオがいる洞窟にたどり着くと、そこには巨大な機械兵器があった。
ユージーンはその機械兵器に乗り込むと、ヴェイグたちに襲いかかってきた。
ユージーンの攻撃を避けながら、何とか説得しようとする一行だったが、全く聞き入れないユージーン。
戦いの中、マオが機械兵器に取り込まれてしまう。
しかし、ユージーンの言葉により、マオは再び意識を取り戻す。
ヴェイグ達が去った後、マオはヒューマへの憎しみを口にする。
そんなマオに対しユージーンは「お前は間違っている」と告げ、マオと戦う決意をする。
そしてマオとの戦いが始まった。
マオの圧倒的な強さの前に苦戦するものの、マオの弱みを見抜き、ついに倒す事に成功するユージーン。
しかしその直後、マオに取り込まれた機械兵器が暴走を始め、ヴェイグ達の方に襲いかかる。
間一髪逃げるものの、クレアが足を怪我してしまう。
なんとか逃げ切った一行だったが、その時突然空から巨大な鳥のような物体が現れた。
それはかつてクレアが住んでいた村の上空に現れ、そのまままっすぐ落下してきた。
地面に激突する直前、それを救ったのはなんとクレアの母親だった！ 実は、ヴェイグたちが出発した後、母親もまた村に戻ろうと決心したのだという。
しかし、もうすでに村には誰もいないだろうと諦めていた矢先の出来事だったという。
その後、母親は「自分は今度こそ幸せになりたい」と告げて去って行った。
ヴェイグたちは再び旅に出た。
それから2週間後、ついに一行はカレギア城にたどり着いた。
アニーによると、城内のあちこちでヒューマとガジュマの対立が起きているそうだ。
城の内部もかなり荒れ果てていたが、アニーの先導により何とか進む事ができた。
そして謁見の間にたどり着くとそこにはユージーンがいた。
ユージーンは「自分のせいだ」と嘆いていた。
アニーの話によれば、最近になって急にガジュマの態度が変わったとか……
ヴェイグ達はその原因を突き止めるため、地下牢に向かった。
そこでヴェイグは、

分かり合えないのか……。そんな事を考えているうちに、ヴェイグ達は目的地に着いた。
洞窟の中には、ヒューマとガジュマが戦い合う光景が広がっていた。
どうやらユージーンが何かをしているようだ。
一方マオはヒューマ達の相手をしていたが、そこへマオが連れてきたヒューマ達が乱入。
さらに混乱する事態となる。アニーによると、マオは元々人間だったが、 何らかの方法でガジュマに変えられたのだという。
それを知ったヴェイグは、マオを止めるために戦う事を決意した。
だがマオの強さは想像以上で、全く歯が立たない。
そこにユージーンが現れる。ユージーンは「自分は人間に戻りたがっているだけなのだ」と語る。

分かり合えないのかと悩むヴェイグ。一方、ヴェイグの事を良く知る人々からは、
「いつもの事だから大丈夫だよ」「あんたがそんなんじゃこっちまで調子狂うわよ」と言われる始末。
そんな中、ヴェイグ達はついにカレギア城にたどり着いた。
城の門番であるオーディンによると、城内の空気が悪いらしく、入るのを躊躇する一行だったが アニーが言うには、ユージーンならきっと力になってくれるはずなのだそうだ。
そして一行は城門の前に立った。すると突然、城の中から凄まじい音が聞こえてきた。
ヴェイグ達が駆け付けるとそこにはユージーンの姿があった。ユージーンは、 城の中で何かが起こり、自分の中の別の人格に支配されかけているのだという。
そして、その『何か』とは……！？ 一方その頃、ヴェイグ達の知らない場所で、ある事件が起きていた。
それは、かつてカレギア王国を襲った悲劇の再現でもあった。
カレギア王国の国王夫妻とその王子が殺され、王都が炎に包まれるという事件。
犯人として疑われたのはユージーンの母、ソフィア王妃であった。
そしてソフィア王妃もまた謎の死を遂げた――。
カレギア城にて、ヴェイグ達に語り始めるユージーン。
「俺は、母上と同じ過ちを繰り返したくない。俺の中にはもう1人、父上の血を継ぐ者がいる。
そいつの名はジークフリート。お前たちが知っている名前ではないだろうが、 かつては"神祖の血族"と呼ばれ、今は"人造人間（ホムンクルス）"と呼ばれる存在だ。
俺は今、とある人物によって造られた人工生命体だ。
俺の体は普通のヒトとは違う。普通なら死ぬような傷を負ってもすぐに再生する。
寿命もほとんどないに等しい。俺は不死の存在なのだよ。
そんな俺はある任務のために旅をしていた。
そしてある時、不思議な少女に出会った。
その娘は自分がなぜ生まれたのか知りたがっていた。
俺は彼女を自分の作った組織へと連れて行き、色々と話を聞いた。
彼女はとても聡明な人だからきっと何か考えがあるに違いない、と話すアニーの言葉を聞きながら、ヴェイグ達は目的地へとたどり着く。
そこには血まみれで倒れているユージーンの姿があった……！ 一方その頃、カレギア城にたどり着いたクレアだったが カレギア城内でも異変が起きていた。
突然現れた謎の男によって城は占拠されてしまっていたのだ。
そしてその男は、クレアの母を殺した犯人でもあった。
母の死の謎を解くために城を脱出したクレアは、ヴェイグ達の元へ向かうべく走り出す！ 一方、ユージーンの元へ駆けつけたヴェイグ達の前に、傷だらけのユージーンが立ち塞がる。
そしてその口から衝撃的な事実が告げられた―――。
クレアの