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はい、どうも

前回のコメ欄で、

「バッドエンドが見たい」

「ハッピーエンドが見たい」

「どっちも気になる」

など、嬉しい反響が沢山だったので、

どうせならどっちも書こうと思った主です

順番は敢えて言わないでおきます

ではどうぞ

クソがっ、

違う、ちが、う

俺はもう迷わない、

迷わないって、決めたのに、

何も無い。

独りぼっち。

ただ静かで薄暗いその空間に

俺の声が響いた。

寧々

類?どうかした?

…いや、何となく

司くんの声がした気がしたんだ

冬弥

先輩!?

冬弥

司先輩が居るんですか!?

いや、ただそんな感じがしたんだ

咲希

お兄ちゃんに早く会いたい…

咲希

会って謝りたいよ…

寧々

とりあえず、司の声が聞こえた気がした場所に行ってみない?

そうだね、

えむ

何にも手掛かりがないまま当てずっぽうで探すより良いもんね!

ここは、

壁?

コツコツ

何かの足跡がこちらへ来る。

もしかして、!

ーー?

カヒュッ

思わず息を余分に吸ってしまう

ケホッ、エフッ

喉に刺さったその空気を焦るように吐き出す

(バレた?嫌だ、逃げなきゃ。)

口を抑えた指の隙間から体温が逃げていくように

体がすーっ、と冷たくなった

は、やく

ここから離れなきゃ、

手足が思うように動かない

類達との間には壁がある

たかが壁1枚。されど壁1枚。

だが安堵の息を吐くには不安が多かった

助けて…

誰にともつかない悲鳴をあげた。

その時だった

咲希

これは何かなぁ、

あっ、無闇に触らない方がいいと思うよ

咲希

えっ、

恐らくこれは司くんと僕達の間に出来た壁だ

彼のどんな心情が現れているのかは分からないが、

彼が僕らに抱く不信感のようなものだろう

咲希

お兄ちゃん、、

咲希

そっか、

彰人

どうすりゃいいんだよ!

彰人

せっかくここまで来たって言うのに、

助けて…

司くん!?

司くん!?

(バレた、バレてしまった)

お兄ちゃん!?そこに居るの!?

さ、き

司先輩!

とうや、

司/司くん!

ねね、

えむ、

返事してくれ!

あ、きと

っ、

黙れ!

司くん!

うるさいっ

見捨てたくせに、勝手に離れてったくせに!

ほら!まただんまりだ

俺の事なんか物としか思ってないんだろ?

消耗品だとしか見てないんだろ!?

ちがっ、

じゃあ何でそんな勝手なことをするんだよ!

お前らの行動に、

お前らの理想に!

俺は振り回されてる!

お前らの言葉は結局綺麗事だ。偽善だ!

俺の心はな、

その綺麗事に、偽善に、

救われる程薄っぺらじゃないんだよ!

俺だって人間だ。

俺だって辛いんだ。

でも我慢我慢って、

俺は、

俺はいつまで待てばいい?

叫びながらも静かで、淡々とした彼の声

心の影を表す言葉は

僕らの胸を深く抉るには容易かった。

今までで1番痛くて辛い沈黙が流れた

(言葉が出てこない。)

(どう彼に声を掛ければ良いのだろう)

(そもそも、僕らに声を掛ける資格など無いのかもしれない)

司くんは僕らの顔も見たくないだろう

声も聞きたくないだろう

でも、何だか違和感があるのだ

僕らを突き放したいなら、もっと冷たく突き放す方法もあったはずだ。

でも彼は、僕らに全て打ち明けて、自ら離れていった

僕には彼が分からない。わからないが、ピエロとしての彼と話したあとの態度と

どうにも違和感がある

彼は、迷っているのだろうか

(まぁ、結局自分の願望と混ざって都合のいい答えしか出せないんだけどね)

辛い。苦しい。

そんな事をアイツらに吐き出したところで、

「何ら意味は無い」

分かっている。

だけど

だけど…

俺は、俺はまだ迷っているのか?

いや、もう迷わないと決めたんだ

そうだ。俺はもう自分の出した答えに従って生きると決めたんだ

…帰ってくれ

やっとの思いで紡いだ言葉はアイツらに届いただろうか

(随分と小さな声が出たな、)

(らしくない…)

帰ってくれ

静かなこの空間に

彼の落ち着いた声が響いた

あぁ、息が詰まる

呼吸音さえ聞こえない。

無機質な暗闇に飲み込まれそうで怖い

僕らの目の前にあった壁が、

悲鳴みたいな音を上げてこちらへ近づいてくる

あ、終わった

それが率直な感想だった。

もう彼の心はこちらを向かない。向いてくれない。

(まだ、ごめんも、ありがとうも何も言えていない)

(僕を孤独から救ってくれた彼は、もう─)

恩知らずだな。僕は、

戻ってきた。

いや、戻ってきてしまった

何も成し遂げることなく、

冬弥

まだ、まだ諦めたくありません

何を言っているんだろう。

もう無駄なのに。何をしたとしても

えむ

冬弥くん…

冬弥

だって、俺達先輩にごめんも言えなかったんですよ!?

咲希

それは…

ごめん、か

それを今の彼に言ってどうなるんだい?

冬弥

え?

君が行おうとしていることは結局自己満だ

冬弥

…そ、れは

そもそも、

僕らに謝る資格など無いのさ

えむ

そんなこと、ないよ、!

じゃあ彼をあそこまで追い詰めたのは誰だい?

僕らだろう?

えむ

寧々

今はお互いを責め合う時間じゃないよ。類

…すまないね

次に言葉を発したのは、長いような、短いような沈黙の後だった

…僕、ふと思うんだけど、

咲希

彰人

何だよ…

彼の言動には揺らぎがあったと思うんだ。

えむ

ゆ、らぎ?

そうだよ。

彼は迷っているのかもしれない。

その末の答えが、彼にとって辛いものになってしまわないだろうか、

とね

だから、その時は彼を助けてあげたい

彰人

助けるっつったって、

彰人

どうやるんだよ

直接関わらないにしても、助ける方法はいくらでもあるさ

寧々

そう、だね

僕らは静かな決意をした。

そして─

次の日を迎えた

次回からEND分けようと思います。

200タップ近くお疲れ様でした。

次も見てくださると嬉しいです

♡、コメントはとても励みになります

して下さると嬉しいです

では、

この作品はいかがでしたか?

2,514

コメント

10

ユーザー

続き楽しみです

ユーザー

初コメ失礼します!!主さんの書く物がとても好きです✨特にキャラの喋り方の癖等を掴めてる所本物感あるし、物語が好きです!!!自分は普段🌟くんの絵を描いてるものです。よかったら繋がりませんか!?続き楽しみに待ってます!!

ユーザー

続き楽しみです(((o(*゚▽゚*)o)))♡

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