主
主
主
主
主
主
主
主
主
司
司
司
司
何も無い。
独りぼっち。
ただ静かで薄暗いその空間に
俺の声が響いた。
類
寧々
類
類
冬弥
冬弥
類
咲希
咲希
寧々
類
えむ
類
類
コツコツ
何かの足跡がこちらへ来る。
司
類
司
思わず息を余分に吸ってしまう
司
喉に刺さったその空気を焦るように吐き出す
司
口を抑えた指の隙間から体温が逃げていくように
体がすーっ、と冷たくなった
司
司
手足が思うように動かない
類達との間には壁がある
たかが壁1枚。されど壁1枚。
だが安堵の息を吐くには不安が多かった
司
誰にともつかない悲鳴をあげた。
その時だった
咲希
類
咲希
類
類
類
咲希
咲希
彰人
彰人
類
助けて…
類
類
司くん!?
司
司
お兄ちゃん!?そこに居るの!?
司
司先輩!
司
司/司くん!
司
司
返事してくれ!
司
司
司
司くん!
司
司
…
司
司
司
ちがっ、
司
司
司
司
司
司
司
司
司
司
司
司
司
叫びながらも静かで、淡々とした彼の声
心の影を表す言葉は
僕らの胸を深く抉るには容易かった。
今までで1番痛くて辛い沈黙が流れた
類
類
類
司くんは僕らの顔も見たくないだろう
声も聞きたくないだろう
でも、何だか違和感があるのだ
僕らを突き放したいなら、もっと冷たく突き放す方法もあったはずだ。
でも彼は、僕らに全て打ち明けて、自ら離れていった
僕には彼が分からない。わからないが、ピエロとしての彼と話したあとの態度と
どうにも違和感がある
彼は、迷っているのだろうか
類
辛い。苦しい。
そんな事をアイツらに吐き出したところで、
「何ら意味は無い」
分かっている。
だけど
だけど…
俺は、俺はまだ迷っているのか?
いや、もう迷わないと決めたんだ
そうだ。俺はもう自分の出した答えに従って生きると決めたんだ
司
やっとの思いで紡いだ言葉はアイツらに届いただろうか
司
司
帰ってくれ
静かなこの空間に
彼の落ち着いた声が響いた
あぁ、息が詰まる
呼吸音さえ聞こえない。
無機質な暗闇に飲み込まれそうで怖い
僕らの目の前にあった壁が、
悲鳴みたいな音を上げてこちらへ近づいてくる
あ、終わった
それが率直な感想だった。
もう彼の心はこちらを向かない。向いてくれない。
類
類
恩知らずだな。僕は、
戻ってきた。
いや、戻ってきてしまった
何も成し遂げることなく、
冬弥
何を言っているんだろう。
もう無駄なのに。何をしたとしても
えむ
冬弥
咲希
ごめん、か
類
冬弥
類
冬弥
類
類
えむ
類
類
えむ
寧々
類
次に言葉を発したのは、長いような、短いような沈黙の後だった
類
咲希
彰人
類
えむ
類
類
類
類
類
彰人
彰人
類
寧々
僕らは静かな決意をした。
そして─
次の日を迎えた
主
主
主
主
主
主
コメント
10件
続き楽しみです
初コメ失礼します!!主さんの書く物がとても好きです✨特にキャラの喋り方の癖等を掴めてる所本物感あるし、物語が好きです!!!自分は普段🌟くんの絵を描いてるものです。よかったら繋がりませんか!?続き楽しみに待ってます!!
続き楽しみです(((o(*゚▽゚*)o)))♡