謎は常に隣り合わせ

朝日が差す。

布団が動いたことに気づいて 自分自身も体を起こした。

喜んで(笑)いれば 彼は何も言わずキッチンへと向かった。

彼の要望かノリかよくわからない 言葉を無視して冷蔵庫にあった 卵を手に取る。

彼が箸を運びながら話を続けた。

あまりの唐突さに戸惑いを隠せず 声が漏れる

人の声と香水の匂いが混ざる。

棚を通り過ぎて行けば

彼とだいぶ離れた時 目の前には並んだマーカー

ふと目に映ったテスター

紫色のマーカーを手に取り線を引けば

段々と薄れていくインク

書き心地に惚れては 黄色の新品を手に取ってレジに向かう。

近くにあった本屋に入り込んでいた彼に近づいて声をかける

彼の顔に服を合わせる

彼の言葉 ハンガーの上のパネルを見る

「レディース」

レディース物と向かい合わせにある服の上のパネルはメンズと書かれていた

嘲笑されながら 改めてメンズに目を通していると

ここは学校から 2時間はかかる

遠くまで来て買い物するためだ。

キャッキャと笑いながら 去っていく生徒

色々とあったがようやく12時まで時は進んだ。

メニューを見て注文して。

時計を見ながら彼は言った。

彼のくだらない発言に頭を叩く。

同時。昼の割には空いている店に

生憎俺らの隣の席が空いていた。

そういうと彼らはゾロゾロと座った。

生憎この店の席は隣が近い。

そうして彼らの席に人数分の 水が置かれる。

彼に視線を送る

こいつにしては折れるのが早いなと 不思議に思いながら彼らの方へ向く。

やっぱ優柔不断かよ

その場だけが静かになる。

生徒は息を飲み

もう1人の教師は涼しげに目を瞑って。

吐き捨てる彼の顔はゴミを食べる人間を見るような顔。不機嫌極まり無さそうだ

彼の顔が少し戻って 腕を組み始める。

本当のことを言えば周りの空気に 驚きと意外さがまじる。

そんな時ようやく俺らが頼んだ 料理が運ばれてきた。

いただきます、と手を合わせて。

賑やかや彼らに頬が緩んだ時

ふと目の前に座る彼の目を見ると

すこーしだけ笑っていた。 微笑ましいのか…？

…こいつにこういうとこあるんだ

あぁやっぱないよね

彼の腕が伸びて 呼び出しの音がなる。

彼らが注文している間にも 隣の教師たちは黙々と食べ続けている。

注文し終えたようで 俺らを呼ぶ声が聞こえる。

黙々と食べている彼の器。

1つフォークに刺して自分の口へと運ぶ。

ゴクリと飲み込んで

彼の言葉に思わず笑ってしまう。

向かいの彼に目線を送る。

ぱくりとフォークを口に運んだ