最期まで。

好きという感情に気づいた日。

明確には覚えていない。

初めて出会った日から1年弱。

俺は気づいたら好きだった。

照れてる姿。

笑ってる姿。

泣いてる姿。

嫉妬してる姿。

全部、全部大好きになった。

俺のものにしたくなった。

同性愛なんか気持ち悪いと思われるかもしれない。

でも諦めきれなかった。

学校の屋上に呼び出して、俺は告白をした。

正直怖かった。

気持ち悪いと言われて笑われたら。

嫌いと言われたら。

振られたら。

でも、そんなことを考えてたら、キリがないと思った。

照れながら言った君。

やっと俺のものになった。

そう思って嬉しかった。

両親がしんだ時。

その日は５月２９日。

付き合って２回目の青の誕生日だった。

それは本当に突然だった。

ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛ♪((着信音

かちっ ((電話に出る

電話の内容はこういったもの。

両親が交通事故に会い、生死をさまよっている。

そう言われた。

絶望だった。

実の両親が生死をさまよっている。

悲しまないわけが無い。

そして、イラついた俺は、青に当たった。

青のせいだ、って。

青の誕生日が今日だったから、って。

...生まれてこなきゃ良かったのにって、ｯ

元気になった青を一瞬にしてどん底に落としてしまった。

喧嘩した日から２日後、仲直りした。

その日のうちに、両親のしも伝えられた。

青は自分のせいだと攻めていた。

俺はずっと否定していた。

最後に、束縛(依存)するようになった時。

半年前から..なんだけど、

ふと思い立った。

俺は愛が足りてるのかなって。

青に愛してあげられてるのかなって。

そう思って、俺なりに考えた。

無理矢理ヤるのは良くないし、

かと言って殴るのもダメだ。

なら..束縛すれば、

愛が伝わると思った。

でも、それは青にとって悪い事だと知った時。

すごく後悔した。

馬鹿だ、俺ｯ

重い足取りでベランダへと歩を進める。

俺の心はこんなに暗いのに、対照的に、空は酷いほどに晴れていた。

そう言い、俺はベランダから飛び降りた。

ひゅーっ

ぐちゃっ

~ Bad End ~

❤︎ ➸ ２０