教室のドアをなるべく音を立てないように開けようとすればするほど音が鳴るのは何なのだろうか
静かに入ろうとしたところ、かなり大きな音を立ててドアが開いた
そのせいでクラスの視線が此方に向くわけで
sha
...
気まずすぎんだろおい!
姫川 愛飴
あ♡ 紗桜くんきたぁ♡
うわ、なんか来た
姫川さんは駆け足で此方に来て、俺に笑いかけた
姫川 愛飴
で、リレー出てくれるよね♡?
ッスー...
忘れてた☆
そういやそんな話もしたわ…どうすっかな
姫川 愛飴
もちろん...
姫川 愛飴
出て、くれるよね♡???
やべぇなんか姫川さんが新しい技を覚えてる
甘々声で圧をかけるとかいうすごい技を習得してる
sha
...わかったよ、出ればええんやろ?
姫川 愛飴
良かったぁ♡
姫川 愛飴
じゃ、リレー担当希くんだから、自分で言ってね♡
言っといてくれよそこは!!
ゾムと話すの気まずいって!
そんな俺の思いを感じ取らずに、姫川さんは何処かへ行ってしまった
後でゾムに話しかけなければならないということに面倒くささを感じつつ、教科書とノートを出す
全部出し終わり、机にしまいこんだところで上から声がした
声をかけてきたのは、
sha
...トントン
tn
...なぁ、シャオロン
tn
俺さ、この間グルッペンに言われたんよ
グルッペン...あいつまた余計なこと言ったな?
tn
「シャオロンはいじめなんてしていないゾ? それはお前らが一番知っていることだろう」
tn
って
ん〜、ゾムと似たようなこと言われたんか
まぁトントンだよなぁやっぱ
グルッぺンに言われてそれをすぐ信じるのは
sha
...ちゃうって
sha
俺がいじめたの
tn
ホンマに?
tn
嘘なら今すぐ証拠集めて、
sha
俺がいじめた言うとるやん!!
思わず下を向いたままそう叫ぶ
ハッとして顔を上げたら、驚いたような、悲しむようなトントンの顔が見えた
sha
ッ
バッと体を翻して俺は教室を出た







