───時間は戻って現在。
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津は慣れた手付きで紅茶を淹れる。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
そうは言ったが、
こぢんまりとしたお店の中に客の姿は無かった。
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津 七星
滝津はそっと紅茶を
紫雲の前に置いた。
・
・
薬物の影響で、
滝津七星の脳には
少しばかりの後遺症が残ってしまった。
その後遺症のせいで、
目の前にいる人物が、
自分の愛する人であると
認識することが出来なくなった。
だが、
それ以外は特に大きな問題は無く。
三嶋が定期的に持ってくる薬のお陰で、
幻覚や幻聴、
不眠といった症状はかなり緩和され、
大学も無事に卒業することが出来た。
滝津のことを知る人たちは
あの日以降も変わらず接してくれて
彼女を支えてくれていた。
・
・
滝津のバイト先の店長
鳴谷 蓮
滝津のバイト先の店長
滝津のバイト先の店長
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
滝津のバイト先の店長
滝津のバイト先の店長
鳴谷 蓮
鳴谷 蓮
滝津のバイト先の店長
滝津のバイト先の店長
滝津のバイト先の店長
鳴谷 蓮
・
・
過去も…
未来も…
名前も…
捨てた。
でも、
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
今でも
鮮明に覚えている。
彼女に”人殺し”と言われた瞬間を、
そう叫んだ彼女の顔を。
目の前にいる人物が
そのときの人物だと思い出したら、
それが自分の愛する人だと思い出したら、
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
離れなければいけないのに、
未だに彼女側を離れることが出来なかった。
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
滝津は紫雲の言葉に被せるように言った。
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
滝津 七星
そう言う滝津の表情は
吐き出される言葉とは裏腹に
悲しみと不安でいっぱいだった。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
そこで紫雲のスマホが震える。
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
滝津 七星
紫雲はぬるくなった紅茶を一気に飲み干すと
店を後にした。
・
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便利屋 紫雲かぎり
Am43
Am43
Am43
便利屋 紫雲かぎり
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Am43
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便利屋 紫雲かぎり
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便利屋 紫雲かぎり
Am43
Am43
Am43
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・
紫雲はスマホをポケットに捻じ込み、
重いため息をこぼす。
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
紫雲 かぎり
奥歯をぐっと噛み締める。
彼は
愛する人の幸せだけ願って、
ただ独り
歩き続ける。
その先に
己の救いが無いと
わかっていても───。
・
・
・
END
コメント
4件
薬物の後遺症…なんて残酷なんだ。 バイオレンスと切なさが合わさって、面白かったです!