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まろと付き合いだした時、ホンマに幸せやったし俺以上にまろを幸せにしてやりたいと本心から思ってた。
それでも、仕事が忙しいまろは時間を取るのが難しくて…それを理解してても恋人と居る時間が少ない事に少なからず不満を持ってたんや……ただ、それを表に出すような事は格好悪くて出来ひんかった
そうしてすれ違っていくと共に一緒に過ごす時間が増えたのは初兎やった。 元から筋トレ仲間でアニキとして慕ってくる弟みたいなコイツを可愛がっていた俺は、忙しそうな恋人に無理をされるよりも気楽に一緒に居てくれる初兎の方に気持ちが流されていってしまっていた。
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そう言って初兎が告白してくれたのは、まろと付き合って3ヶ月が過ぎた頃やった。 勿論、断ったし初兎やって俺とまろが付き合っている事を知っていたから気持ちを伝えたかっただけなのだと謝られた。 告白をされた影響か、俺の意識は段々とまろより初兎を気にかける様になっていた。
そうして、ついに俺の中で我慢する必要性が分からなくなってしまった頃、お酒の勢いでつい、初兎に言ってしまった
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今考えても最低やったと思う。 まろに対して最低やし好きと言ってくれた初兎に対しても失礼やった。 それでも受け入れてくれた事で気が舞い上がってしまってん… 自分が最低な事をしてる自覚を持ちながら、気持ちを占める割合が初兎に偏っていっているのを感じつつ、それでも仕事で忙しいまろにはバレてへんと思い続けてた
そうして遂に審判の時は訪れた。 突然、まろから別れたいと言われて正直気が狂いそうやった…それでも俺には初兎が居るから大丈夫やと、格好つけたくて理解力のあるアニキとして見られたくて素直に受け入れてしまった事を未だに後悔してる
別れて一ヶ月が経った頃、初兎からも別れを告げられた。理由は俺がまろのモノじゃなくなってしまったから。 元から俺達が別れてくれれば満足だったらしい初兎は可愛らしい笑顔で別れた事への御礼を言って、そしてあの日、まろにフラレる3日前にキスしてる姿を見られていた事を教えてくれた。
何でそんな事したのか、なんて怒る事も出来ないくらい最低な事をしてしまった俺への神様からの罰やったんやろう。 大切で傷つけたくない、理想の俺のまま見せていたかった恋人を裏切ったズルい俺にはお似合いの末路だったのかもしれない。