がみへら短編集

…ど、どうしてこうなったんや…

いつも通り高校に通い、いつも通り帰路に着いてたら

いきなり、後ろから口を塞がれた。 ハンカチで塞がれたら多分何か薬品が含まれてるのは安易に想像ができた

勿論、僕じゃ抵抗できることも出来なく、気絶した

気絶する寸前にそんな言葉が聞こえたような…

気がつけば、知らない天井、知らないベットで寝かされていた

隣から声が聞こえ、そちらを見れば黒い服に身を包み、目立つ綺麗な赤い髪をしていて、特徴的な兎の仮面を着けた男が僕のことを見ていた

どうやら、僕はこの人の部下に気絶させられたらしい。 そしてなんで僕を連れ去った理由……

どうやら、僕に一目惚れしたらしい。 ………え？

尚更？やねんけど…

……しかも、この人人を殺す仕事をしてるらしいし…簡単に逃げれなさそう…… 取り敢えず、暫くは大人しくしといた方がいいな…

てっきり、なんか痛い目あったりとかすると身構えてたけど、

な、なんか…

仮面外して、僕をバックハグしてくる…

意外と体付きいいな…って何考えとんの…！？！？////

しかも余計に顔が良いから近いのが恥ずかしい…ｯ！

ﾊﾞﾝｯｯｯ

……咄嗟に僕の目を隠す…大体何が起きたかは容易に想像できるけど…

こっそり、偶に様子見てるけど…

僕の前意外やと、すっごい怖いし、冷酷だし、慈悲がないと言うか…

逆に僕の前やと滅茶苦茶甘いし距離近いし色々大変…

……にしても、今日帰ってくんの遅いな…

軽く凄いこと言ってるけど、そんなことより怪我が凄かった

仮面は半分割れ黄色い目が見え、肩や腕に銃創、全身から殆ど血が出てる

応急手当だけど…血を止めた。 幸い、銃弾が貫通してたからそのまま包帯を巻いた

そう言い、子供がまるで母親か、親に褒められたときのような、マフィアである事を忘れるかのような無邪気な笑顔を見せた

…照れ隠しで、軽く叩く、 軽く笑いながら、『痛いよ~』という彼 怒らないんだよな本当に…

………上の服が着れない、一緒に寝る……

つまり上は…

もﾞ~~~最悪…想像してしまった…ｯ！//