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和
和
和
恵梨香
恵梨香
恵梨香と清人は 高校時代からの友達。 二人は夫婦で 善ちゃんとは私が高校の時に 付き合っていた いわゆる元カレと言うやつだ。
清人
応答なし
清人
応答なし
和
清人と善ちゃんは幼なじみで 家族ぐるみで仲良くしていた。
和
善ちゃん
応答なし
善ちゃん
応答なし
和
和
暖かい太陽の陽射しが 眩しすぎるぐらいだった。 胸騒ぎが止まらない。
清人
和
清人
通話
00:00
清人
清人
和
清人
和
清人
清人
通話
10:00
察しの通り。 私は善ちゃんの事が 忘れられないでいたのだ。 初彼氏。 初恋愛。 初体験。 周りもこのまま結婚するんじゃないかって思っているぐらい 羨ましがられるカップルだった。
和
和
私は重い腰をあげて 職場へ戻った。 同僚に『お帰りなさい!』と 言われた瞬間 同僚に抱きついて 溢れる涙を抑えられずに 泣きじゃくった。
和
彼が亡くなる数日前 私の祖父が亡くなっていた。
和
和
和
善ちゃん
応答なし
善ちゃん
応答なし
和
色んな意味で ドキドキする気持ちを抑えながら 仕事に戻った。 ・ ・ ・ 数時間後 ・ ・ ・
清人
清人
和
和
和
清人
数分後
清人
和
和
清人
清人
和
清人
清人とのLINEでまた泣いた。
和
和
和
清人
清人のおかけで 少し心が戻った気がした。
葬儀当日
清人
恵梨香
和
恵梨香
清人
和
葬儀場で記帳を済ませ 彼のいる部屋へと案内された。
和
涼華
涼華さんは彼のお姉さん ご両親に挨拶を済ませ 祭壇に向かった。
和
祭壇を目の前にしても 全く実感はない。
恵梨香
静かに葬儀が始まり 次々に参列者がお焼香を 済ませていく 一体誰を見送るのだろう 私は彼の遺影を真っ直ぐに見ながら心の中でずっとそう思っていた。
案内人
恵梨香
和
清人
清人
気丈に振る舞っていた清人が 棺の中の彼の顔に触れながら そう泣き叫んだ。
和
私は参列者が棺から離れていく中 最後に彼の頬にそっと触れた
和
本当はその場で抱き締めたかった。 いつか復縁できるかもと 自分勝手な期待をしながら 彼ではない別の人との人生を選び 自分勝手にその期待を秘めたまま 彼との最後を迎えたことに 自分自身を恨んだ。
和
和
棺に手紙を入れた。 20年経って 私は一方的に彼への想いを 手紙に綴った。
案内人
次に声がかかる数秒の間に 心の中で彼の名前を呼び続けた
火葬場
和
清人
和
清人の配慮とご親族のご厚意で 火葬まで連れていって もらえることになった。
涼華
和
涼華
火葬場にあっと言う間に着き 案内される。
案内人
恵梨香
清人
和
炉のドアが閉じられるまで 私は目をそらさなかった。 それが私に出来る 彼への最後の感謝と謝罪だった。
清人
清人
和
清人
恵梨香
和
清人
清人
和
待ち合い室の大きな窓を見ると 空の写真を撮るのが好きだった彼が 思わずカメラを向けそうな とても綺麗な青空が広がっていた。
和
和
和
全てが終わりご家族と挨拶を交わし 私は不躾ではあるがダメ元で あるお願いをした。
和
やっと叶ったよ 小さくなった彼が 包まれている箱を抱き締めながら またね と再会を願った。
最後まで読んでいただき ありがとうございました。 ほんとの最後に 彼に贈った手紙を記します。 読んでいただけたら幸いです。
善ちゃんへ 善ちゃん、いまだに信じられないし信じたくない。清人から連絡もらったあとに着信残してくれたのは何かを伝えたかったからなのかな? 私にとって悲しみと驚きと、どこかほっこりしたような不思議な1日でした。 別れてからそれぞれに別の人生を歩んできたけれど、私はそれでもあなたを忘れられずにいました。 本当都合よくて自分勝手だよね! 善ちゃんは、私に人を愛すること、愛される幸せを教えてくれました。 一番好きな人とは一緒になれないってこともね(笑) 結局なぜあの時フラれたのか分からないままになっちゃったけど、もし来世で出会うことが出来たなら..... あなたと一緒に生きたいです。 今までありがとう。 大好きです。 和より