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こちらの物語には以下の表現が含まれます
猟奇的 流血表現 カニバリズム
R18Gとなりますので見る際は自己責任でお願いします。またかなり長いので時間があるときに見てください。
また、グロ耐性が無い方のためにのちのち後日談を書こうと思っています
そういう方は、後日談が出るまでお待ちすることをおすすめします
また、こちらは前編、後編と分けます (といっても、20000文字は優に越えていますが)
あの頃は良かったなぁ
セルビア
お兄ちゃんがたくさんの料理を僕らの机の上へ置く
何気ない普通の家族
そう。ここまでは、普通の家族だった
みんな、洗脳から解かれたように離ればなれになっちゃった
セルビア
セルビア
セルビア
お兄ちゃんは一人一人にそう言う
でも、みーんな独立しちゃった
セルビア
セルビア
セルビア
モンテネグロ
モンテネグロ
そう誓ったのは数年前
ある日、僕も吹っ切れちゃったんだよね
これはニセモノの家族だって
お兄ちゃんはお兄ちゃんじゃなくて
お義兄ちゃんだ、って
そう思い始めると、まわりの氷が溶けるように周囲が見えるようになった
ここは、可笑しかった
本当に、僕らは洗脳されてたんだ、って
それに気付いた途端、急にお義兄ちゃんが悪者に見えて
モンテネグロ
セルビア
お義兄ちゃんの涙を見るのは辛かった
でも、許せなかった
こうやって僕らを騙したんだって
セルビア
セルビア
セルビア
モンテネグロ
モンテネグロ
セルビア
セルビア
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
セルビア
セルビア
トゥルルルル
トゥルルルルル
モンテネグロ
目覚まし時計のアラームが鳴り響く
僕は重い目蓋を擦り、目覚まし時計を止めた
……と、同時に、そのまま枕へ頭を預けた
まだ眠いし、ずっと寝てたい
そんな気持ちが僕の中で疼く
でも、その気持ちを今日はどうしても打破しなければならない
だって
『家族』と会うから
寒い、出たくない、そんな気持ちを抑え込んで、僕は素早く起き上がった
だらだらしてる方がダメだから
モンテネグロ
僕は食パンを口にいれて、そのまま服を着替える
服にバターが付こうがお構い無し
表面さえ汚れてなければいいし
モンテネグロ
モンテネグロ
軽くストレッチをする
こうすることで、眠気が飛ぶ
───気がする
ピンポーン
甲高いチャイム音が部屋になり響く
どうやら来たみたい
モンテネグロ
モンテネグロ
僕が外に出ると、三人、前で待っていた
スロベニア
モンテネグロ
ちょっと心配性で優等生なスロベニアくん
ボスニアヘルツェゴビナ
冷静な目でスロベニアくんを見るボスニアくん
北マケドニア
北マケドニア
心配性その2のマケドニアくん。北マケドニアくん
そう、僕らは元「家族」
正確にはセルビアとコソボちゃんも含まれるんだけど
コソボちゃんはタイミングが合わなくて
セルビアは普通に省いたんだよね
スロベニア
スロベニア
モンテネグロ
スロベニア
スロベニア
スロベニアくんはとってもセルビアを嫌ってる
理由は上記の通り
同じ理由で、ボスニアくんとコソボちゃんもセルビアのこと嫌いなんだよね
クロアチア
スロベニア
急に言葉を発したのは、クロアチアくん
ちょっと空気を読むことができないんだよね
さっきまでいなかったし
スロベニア
スロベニア
スロベニアくんが提案する
でも、誰も言わない
数十秒経って口を開いたのは、ボスニアくんだった
ボスニアヘルツェゴビナ
スロベニア
スロベニア
スロベニア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ああ、ボスニアくん……
ボスニアくんはちょっと天然なところがあるんだよね
いつも堅いから、ちょっとビックリするよね
北マケドニア
スロベニア
スロベニア
ほぼマケドニアくんの判断で決まった
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕はボスニアくんにそう言われ、ちょっと首をかしげる
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
モンテネグロ
僕はボスニアくんの肩を叩く
と、同時に
スロベニア
とスロベニアくんが急かしてきた
モンテネグロ
僕はボスニアくんの手を引いて走った
ボスニアヘルツェゴビナ
Не заборави ме
スロベニア
スロベニア
クロアチア
スロベニア
折角久しぶりに、しかもセルビアがいない時に食べるのに、空気が重くなる
ボスニアヘルツェゴビナ
スロベニア
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんとクロアチアくんの間に火花が散る
この二人、まあまあ仲悪いんだよね
モンテネグロ
モンテネグロ
スロベニア
ボスニアヘルツェゴビナ
北マケドニア
クロアチア
全員に否定された
そんなに僕、弟キャラかなあ?
スロベニア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
僕的にはどっちもどっちって感じするけどなあ
北マケドニア
スロベニア
マケドニアくんの言葉で思い出したみたい
良かったあ。忘れてたらどうなるかと思った
ボスニアヘルツェゴビナ
スロベニア
スロベニア
スロベニア
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
クロアチア
クロアチア
クロアチア
注文用紙にボスニアくんの爪痕がつく
ヤバイ、そろそろ止めないと、回りの人に迷惑かけちゃう
モンテネグロ
モンテネグロ
スロベニア
スロベニア
ボスニアヘルツェゴビナ
北マケドニア
慣れない演技で、なんとか乗りきった
この三人が喧嘩すると、回りに迷惑かけちゃうんだよね
何回も経験あるし
スロベニア
ボスニアヘルツェゴビナ
北マケドニア
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんはみんなの注文を書く
ボスニアヘルツェゴビナ
スロベニア
ボスニアヘルツェゴビナ
スロベニア
北マケドニア
クロアチア
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんはチャイムを鳴らし、店員に注文用紙を渡した
スロベニア
スロベニア
モンテネグロ
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
僕の声が詰まる
僕は、なぜセルビアと最後まで一緒にいようとしたのだろうか?
────分からない
家族だったから?セルビアに逆らえなかったから?
そんな理由じゃない
もっと簡単で、もっと単純。だけど、複雑な
スロベニア
スロベニア
スロベニアくんが僕の肩を叩く
そして、ニコッと笑った
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
北マケドニア
スロベニア
スロベニア
北マケドニア
モンテネグロ
そんな暗い?話をしてる間に、配膳ロボット猫が僕らの席に止まった
北マケドニア
スロベニア
モンテネグロ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
モンテネグロ
モンテネグロ
北マケドニア
モンテネグロ
スロベニア
モンテネグロ
クロアチア
机全体の3分の1をクロアチアくんが使ってる
クロアチアくんがいくら大食いでも、食べられるのかなあ?
スロベニア
クロアチア
モンテネグロ
でも、クロアチアくんはこれをペロリと平らげちゃうんだ
凄いよね
ボスニアヘルツェゴビナ
スロベニア
そして、僕たちは、全員は揃ってないけど、久しぶりに一緒に食べた
その味は、ちょっと美味しかった気がした
Јер те стално посматрам
その日の帰り道
誰からか、肩を叩かれた
モンテネグロ
あまりの恐怖に、声が出せなかった
恐る恐る後ろを振り替える
そこには
───「お義兄ちゃん」がいた
セルビア
モンテネグロ
震える声でお義兄ちゃんに聞く
お義兄ちゃんは深い笑みを浮かべながら、僕の耳元に向かって、何かを言った
セルビア
セルビア
モンテネグロ
モンテネグロ
最初、言葉の意味が分からなかった
言葉通りの意味を、きちんと理解することができないくらい、頭の中が混乱していた
セルビア
モンテネグロ
モンテネグロ
セルビア
前みたいに一緒に暮らす
これが本当に簡単なこと、なのだろうか
モンテネグロ
モンテネグロ
僕の言葉は想定内だったのだろうか
フッと息を漏らし、口角を上げてこう言った
セルビア
モンテネグロ
あまりの言葉に、僕はセルビアに圧力をかける
セルビア
セルビア
セルビア
セルビア
モンテネグロ
あまりにも、声が出なくて、ヘンテコな声になった
一人一人の作戦?意味分からない
セルビア
セルビア
セルビア
お義兄ちゃんの目は鋭く、燃えていた
「逆らったら殺される」
そんな考えが僕の中をちらついた
モンテネグロ
セルビア
結局、みんなの安全より、自分の安全を選んでしまった
これで、いいのだろうか?
罪悪感が僕の頭の中にちらつく
セルビア
セルビア
モンテネグロ
セルビアの言葉を最後まで聞く前に、僕は家の中に逃げた
セルビア
Дакле, ипак си ме издала, Црно Горо.
モンテネグロ
セルビアなら、いつ家に入ってきてもおかしくない
僕は直ぐ様鍵を閉めた
……心臓が落ち着かない
息切れが激しく、手足が震える
モンテネグロ
誰でもいい。助けてほしい。
僕はそんな思いで、スマホを開いた
モンテネグロ
モンテネグロ
そう送り、既読が付く間、ずっとドアを見つめていた
もしかしたら、セルビアがドアを破ってくるかもしれない
そんな恐怖が僕の心に襲いかかる
ただの数分間が、数時間に感じる
スロベニア
既読と返事が来ただけで、安心で涙が出てくる
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
うまく文字が打てない
スロベニア
スロベニア
モンテネグロ
返信をした後、手足の力が抜け、スマホを落とした
モンテネグロ
モンテネグロ
涙が床に跳ねる
モンテネグロ
僕はなるべく気配を消して、部屋の角に隠れた
いくら待ってもスロベニアくんが来ない
あれから数時間は経った
おかしい
スロベニアくんの家から僕の家は最低でも一時間弱しかかからないはず
いくら外に出てるとしても、そこまで遠くに行ってないはず
何かあったんだろう
交通事故?通り魔?それとも…
お義兄ちゃんに捕まった
よくない考えが僕の頭をよぎる
心配で心配で、僕は外を見る
───誰もいない
セルビアもいなければ、スロベニアくんもいない
それどころか、人がいない
あまりの心配で、もう一度、スロベニアくんに連絡をした
既読さえ付いてくれれば
だけど、そんな単純なことを神様は許してくれなかった
モンテネグロ
モンテネグロ
不安と恐怖が僕の心を蝕む
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
さっきと同じメッセージをセルビア抜きのグループメールに送る
グループメールなら、クロアチアくんとか、ボスニアくんとかが反応してくれるはず
モンテネグロ
かすかな希望を胸に、天に願う
でも、返信どころか、既読すら付かなかった
もしかして、みんな、セルビアに
そんな不吉なことが頭の中を駆け巡る
ピロン、と、そんな僕の考えを遮るように通知が来た
モンテネグロ
モンテネグロ
その相手は
コソボちゃんだった
コソボ
モンテネグロ
モンテネグロ
コソボ
コソボ
モンテネグロ
コソボちゃんだけが来るとなると、コソボちゃんの身が危ない
でも、多分アルバニアさんと一緒に来ると思う
だから、ある程度は安心しておこう
すると、チャイム音が鳴る
コソボ
アルバニア
モンテネグロ
予感的中で、コソボちゃんはアルバニアさんと一緒に来た
モンテネグロ
モンテネグロ
震える声で二人に問いかける
二人はキョトンとした顔で答えた
コソボ
コソボ
アルバニア
アルバニア
モンテネグロ
アルバニアさんの顔が少し険しくなる
アルバニア
アルバニア
アルバニア
モンテネグロ
確かに、部屋から見ても誰もいなかった
でも、通ってる間、人が誰一人いなかったというのは、異常事態
モンテネグロ
アルバニア
アルバニア
アルバニア
アルバニア
モンテネグロ
もし、セルビアが僕たちだけでなく、人々にも手を出していたとしたら?
考えるだけで鳥肌が立つ
コソボ
アルバニア
アルバニア
コソボ
モンテネグロ
アルバニア
アルバニア
モンテネグロ
僕とアルバニアさんがちょっと唸っていると、コソボちゃんが何か思い付いたかのように目を見開いた
コソボ
モンテネグロ
アルバニア
アルバニア
流石にアルバニアさんは止める
確かに、僕はセルビアと一番近い存在
アルバニアさんが心配する理由も分からなくもない
コソボ
モンテネグロ
コソボ
モンテネグロ
僕とアルバニアさんはコソボちゃんの近くに集まる
コソボ
コソボ
アルバニア
コソボ
モンテネグロ
コソボちゃんの方が年下なのに威圧感が高い
そのせいで、僕の体がこわばってしまった
コソボ
モンテネグロ
アルバニア
アルバニアさんと僕がほぼ同時に叫ぶ
アルバニア
コソボ
コソボ
コソボ
アルバニア
アルバニアさんがコソボちゃんの肩を掴む
アルバニア
アルバニア
アルバニアさんの目が涙でたまる
コソボ
コソボ
モンテネグロ
コソボ
モンテネグロ
コソボ
モンテネグロ
あまりにも言葉の刺が鋭く、僕の体が床に倒れこむ
コソボ
モンテネグロ
アルバニア
モンテネグロ
僕のライフはもうゼロ
コソボ
コソボ
コソボ
モンテネグロ
コソボちゃんは一呼吸置いて口を開く
コソボ
モンテネグロ
僕はその言葉の重みについて、あんまり感じていなかった
でも、アルバニアさんは意味が分かったのか、納得した様子だった
コソボ
コソボ
コソボ
モンテネグロ
僕の言葉にコソボちゃんは鼻で笑う
コソボ
アルバニア
モンテネグロ
コソボ
コソボ
モンテネグロ
コソボ
アルバニア
コソボ
コソボ
コソボ
コソボちゃんの声色が柔らかくなる
僕はコソボちゃんの目をしっかり見て
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
コソボ
コソボちゃんが僕の頭を撫でる
子供扱いされるのは慣れてるけど、ちょっと恥ずかしくて、照れ笑いをした
コソボ
モンテネグロ
アルバニア
コソボ
アルバニア
アルバニア
モンテネグロ
コソボ
僕は無意識に握る手が強くなる
タイムリミットは近づいているんだ
モタモタしている間に、みんなの命がなくなってるかもしれない
それは、絶対に避けないと
モンテネグロ
コソボ
時計を見ると夜の11時
確かに、行動するには危険な時間
セルビアにどうのこうのの前に、獣に殺されちゃうかもしれない
コソボ
アルバニア
モンテネグロ
モンテネグロ
アルバニア
コソボ
アルバニア
アルバニア
コソボ
コソボ
コソボ
モンテネグロ
モンテネグロ
アルバニア
アルバニア
僕は床を指で差す
アルバニア
モンテネグロ
アルバニア
モンテネグロ
アルバニア
アルバニアさんが後ろに下がる
そんな引くことかなあ?
コソボ
コソボ
アルバニア
モンテネグロ
僕は床に寝転がり
そのまま闇へと沈んでいった
アルバニア
コソボ
アルバニア
僕は変な時間に目を覚めてしまった
時計を見てみると、午前4時
二度寝してもすぐ起こされるような時間
いつもの僕ならすぐに寝るはず
でも、今の僕は寝れなかった
「家族」は無事なの?
みんなセルビアに悪いことされてない?
そんな心配が僕の中を駆け巡る
ふと、涙が溢れてくる
こうして僕が寝てる間にみんなは辛いことをされてるんじゃないかって
早く、みんなを助けにいかないとって
モンテネグロ
僕は立ち上がり、扉を開けた
外に出ると、まだ真っ暗だった
かすかに太陽の光が遠くにあるだけで、回りは街灯の光によって照らされていた
モンテネグロ
僕は一人ずつ、家のチャイムを鳴らした
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
全員の家を回ったけど、誰も反応してくれなかった
それどころか、セルビアもいない
さらに怖いのは、周りの住宅地も全く、電気すら付いてない
モンテネグロ
ヘトヘトになっていると、後ろから肩を叩かれる
───そして、僕の背中を撫でる
モンテネグロ
この手付き、分からないわけがない
モンテネグロ
セルビア
セルビア
セルビアの息が僕の耳元にかかる
何となく気持ち悪くて、鳥肌が立つ
セルビア
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
セルビア
震える声がおかしかったのか、セルビアは大爆笑する
その声は、まるで悪魔だ
片方の青い目が僕の顔を写す
セルビア
セルビア
モンテネグロ
セルビア
セルビアは不敵な笑みを浮かべ、僕を見た
セルビア
モンテネグロ
まずい、コソボちゃんは今僕の家だ
もしコソボちゃんの居場所を教えてしまったら
コソボちゃんの命が危ない
でも、言わなかったら?
みんなの命どころか、僕の命まで危ない
多分、セルビアは僕が嘘を付いたら分かるはず
セルビア
セルビア
セルビア
セルビア
モンテネグロ
僕は僕の家を指を差す
────その前に、誰かが僕の前に来る
アルバニア
アルバニア
セルビア
モンテネグロ
モンテネグロ
慌ててる僕を横目に、アルバニアさんはニヤッと笑う
アルバニア
アルバニア
モンテネグロ
僕はアルバニアさんの言う通りに遠い場所へ行った
セルビア
アルバニア
アルバニア
アルバニア
無我夢中で走ると、よく分からない場所にいた
少し日が上っている
モンテネグロ
周りを見渡しても、人と思われる姿は見当たらなかった
ただ、石と砂のぶつかる音が鳴る
何となく、不気味に感じる
喋り声もなければ、虫や木々の揺れる音もない
モンテネグロ
そして、一つ、唯一感じるものと言えば
鉄の臭い。血生臭いものだった
その臭いと同時に、ガガガっと古いドアが開く音が聞こえた
モンテネグロ
クロアチア
クロアチア
そこから出てきたのは、クロアチアくん
生きていた。それだけで安心感があり、僕はクロアチアくんに抱きついた
クロアチア
モンテネグロ
モンテネグロ
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
いつも笑っているクロアチアくんの顔が、真剣な表情になっていた
モンテネグロ
モンテネグロ
クロアチア
クロアチア
そういって、クロアチアくんはもう一度、小屋の中へ入っていった
そして数十秒後、少し暗い顔をして戻ってきた
クロアチア
クロアチア
クロアチア
クロアチア
その声は低く、暗い音だった
そして、真面目な顔つきで、僕の目を見る
もしかしたら、クロアチアくんは僕に見せたくないものなのかもしれない
でも、知らせないといけないこと
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
クロアチア
クロアチアくんは目線を落とした後、ドアを開いた
さらに、血の臭いがキツくなる
クロアチア
モンテネグロ
僕とクロアチアくんはその小屋の中へと入った
モンテネグロ
中に入ると、外の時とは比べ物にならないほどの臭い
そして、死体の山ができていた
暗くてきちんと見えないが、足に液体が付くのを感じる
クロアチア
モンテネグロ
死体の山の一番下の顔が動く
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
確かにボスニアくんの声が聞こえた
そして、確かにボスニアくんの顔があった
でも………
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
ボスニアくんの脚が切り落とされていて、白くて固いものも見えていた
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
ボスニアくんの切断面から、血が滲み出る
それが本当に気持ち悪い
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
僕の言葉に、2人は一瞬顔を見合わせる
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
クロアチア
クロアチアくんが僕の頭と背中を撫でる
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんは呼吸を整えて、言葉を発した
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕の頭が混乱していてもお構い無し
ボスニアくんは話し続けた
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
モンテネグロ
深刻な表情でクロアチアくんの口が開く
クロアチア
クロアチア
クロアチア
クロアチア
クロアチアくんが苦笑いする
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
僕は口を押さえて、吐くものもないのに吐こうとする
喉が焼ける感覚しかしない
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
モンテネグロ
僕はクロアチアくんから渡された水を飲む
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕は荒れた息を落ち着かせ、平常心を保とうとした
モンテネグロ
モンテネグロ
僕はずっと思っていたことをボスニアくんに聞いた
ボスニアくんは話しずらそうに目を逸らす
クロアチアくんの方を見ると、クロアチアくんは悲しそうに、でも、言えって言ってるようだった
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアくんの言葉がエコーがかかったように僕の頭の中に響く
僕は、信じられなかった
いくらのセルビアでも、流石にそんなことはしないと、本当に思っていたから
でも、現実は違かったみたい
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕はまだ信じられなかった
まだ、セルビアに希望を求めていた
理想の「お兄ちゃん」像がまだ取れていなかった
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
クロアチア
モンテネグロ
そうだ。もう、僕が考えている「お兄ちゃん」はいないんだ
今のセルビアは「お義兄ちゃん」
いや、むしろ、赤の他人、まで来ちゃったかな??
クロアチア
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
考えるだけで吐き気がしてくる
モンテネグロ
モンテネグロ
どこを見渡してもボスニアくんの脚らしきものは見当たらない
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
モンテネグロ
僕は後ろに倒れてしまう
あまりにも衝撃的で、手が震える
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕はふと、セルビアが言っていた言葉を思い出した
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
大声を出したせいか、ボスニアくんの切断面から血が少し吹き出す
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんはあまりの悔しさでか唇を噛み締める
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
僕の心の中で、正義感がせめぎ合う
みんなを助けに行く。それが僕の使命のように感じた
モンテネグロ
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
クロアチアくんは僕の肩を掴む
クロアチア
クロアチア
クロアチア
クロアチア
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
僕はクロアチアくんの肩を軽く叩き、微笑んだ
クロアチア
モンテネグロ
僕はその血生臭い部屋から外に出た
外に出ると、もう日差しがしっかり当たっていた
血生臭さがまだ鼻にこびりついている
モンテネグロ
モンテネグロ
僕は靴を履き直し、小屋の周辺から脱出した
モンテネグロ
息が上がりすぎて、声まで一緒に出てしまう
本当に不気味で、普段いるはずの人群れが全くない
モンテネグロ
汗が地面に滲む
いつも家でゴロゴロと、ほぼ引きこもり生活をしていたからか、全く体力が回復しなかった
モンテネグロ
近くにあったベンチに座る
そのまま倒れてしまった方がみんなが危険に晒されるからね
座ってる間に、見渡してみる
本当に人の気配がなくて、それどころか生き物がいるかどうかも怪しい
ここにずっといるのも怖くなってきた
もう数分経ったら、ここから離れよう
そう思った、次の瞬間だった
スロベニア
モンテネグロ
僕は手を広げ、スロベニアくんを抱き締めそうになる
だって、生きてるって分かったんだもん
モンテネグロ
モンテネグロ
スロベニア
道に迷う?
僕とスロベニアくんの家は直線で行けるはず
それなのに、道に迷った…?
少し言葉に引っ掛かってしまう
モンテネグロ
スロベニア
返事はいつも通りのスロベニアくん。昨日のスロベニアくんと同じ
でも、【何かが違う】
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
何となく、スロベニアくんは嘘をついてる気がした
だとしても、何のために嘘をついたの?
自分の利益のため、というのも考えられないし、だからといって僕のため、というのも考えられない
スロベニア
モンテネグロ
モンテネグロ
スロベニア
スロベニアくんの一言で、僕は言葉すら出なくなってしまう
こんなに重かったっけ?もう少し軽い感じの口調じゃなかった?
そんな的はずれのことを考えていると、スロベニアくんは次々と口を開いた
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニアくんの様子がおかしい
確かに、いつも通りの声、スロベニアくんの声だ
でも、顔がおかしい
笑顔は笑顔でも、ひきつってるようで
無理して笑ってる感じがある
スロベニア
スロベニア
スロベニア
モンテネグロ
嫌な予感しかしない
セルビアに言われた、それにスロベニアくんが納得したとなると
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニア
これは、催眠か洗脳
いや、洗脳に近い感じがする
モンテネグロ
スロベニア
スロベニア
スロベニア
モンテネグロ
僕は涙ぐんでそう答える
スロベニア
スロベニア
スロベニア
モンテネグロ
モンテネグロ
僕が思っていたスロベニアくんは家族に戻りたくなくて、っていうか、家族が嫌ですぐ家出したって感じだった
でも、違かった?
モンテネグロ
モンテネグロ
スロベニア
スロベニア
スロベニアくんが僕の肩を掴む
戻さなきゃ、と心の中では思っていても、体が固まってしまう
スロベニア
モンテネグロ
確かに、家族の時の方がいっぱい寝れたし、一人でのんびりする時間も多かった
家族の時の方がよかったことも、いっぱいあった
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
僕がそうはっきり言うと、すっと肩の重さが無くなる
スロベニア
スロベニア
スロベニア
スロベニア
僕を見るスロベニアくんの目は
セルビアが僕を見つめる目と等しかった
スロベニア
モンテネグロ
スロベニアくんは僕に背中を向けて立ち去った
僕はスロベニアくんの無事より
スロベニアくんがスロベニアくんでなくなった喪失感の方が大きかった
コソボちゃんとアルバニアさんのところに戻って、三人の様子を言った方がいいかもしれない
でも、まずはマケドニアくんを見つけてからにしよう
僕はベンチから立ち上がり、走り始めた
一秒でも速く、みんなが助かるように
しばらく歩くと、どうやら街みたい
でも、光も付いてない、シャッターも開いていない
そう、本当に誰もいない
モンテネグロ
歩いても歩いてもあるのは閉まっているシャッターと石だけ
急に人が別世界へ移動されたと思うぐらいの静けさ
モンテネグロ
いくら歩いても、続くのは閉まっているお店と長い道だけ
息が荒れてきたから、僕は座ろうとシャッターに手をかけた
ガシャンガシャン
大きな音、大きな振動が僕の指から肩まで伝わる
僕はその瞬間、何かを察した
モンテネグロ
僕は重たいシャッターを指にかけ、上に持ち上げる
………思っていた通りだった
北マケドニア
マケドニアくんが手足をロープで縛られ、口はガムテープによって塞がれていた
モンテネグロ
僕はマケドニアくんを塞いでいたガムテープを剥がした
長い間くっついていたんだろうね
ガムテープにうっすらと皮がついていた
そして、ロープを足だけでもほどいた
北マケドニア
マケドニアくんが涙目で僕の方を見る
それにつられて、僕も涙ぐんでしまった
モンテネグロ
マケドニアくんの体調を確認し、僕はマケドニアくんに抱きついた
北マケドニア
北マケドニア
よっぽど死ぬのが怖かったのか、声がとても震えている
モンテネグロ
北マケドニア
モンテネグロ
僕の疑問にマケドニアくんは首を横に振る
北マケドニア
北マケドニア
北マケドニア
北マケドニア
モンテネグロ
生きるか死ぬか、究極の2択だったのに、それを引き当てるマケドニアくんの運が凄いと思った
モンテネグロ
モンテネグロ
北マケドニア
僕は、先程のスロベニアくんの様子を話す
マケドニアくんの顔がだんだんと暗くなっていく様子が見て分かった
北マケドニア
北マケドニア
北マケドニア
マケドニアくんの目が遠くなる
その目は失望なのか、それともまた別の感情なのか
僕には分からなかった
モンテネグロ
モンテネグロ
北マケドニア
僕はふと思った
ボスニアくんの世話は僕が見るとして
マケドニアくんとクロアチアくんがスロベニアくんのところに行けばいいんじゃないかって
僕はその事をマケドニアくんに話した
北マケドニア
モンテネグロ
北マケドニア
北マケドニア
北マケドニア
モンテネグロ
僕がそう言うと、マケドニアくんがはあっとため息をついた
北マケドニア
北マケドニア
マケドニアくんは心配そうな顔を浮かべる
確かに、僕はみんなと仲良いから、僕がクロアチアくんと一緒に行けばいいかもしれない
でも、僕はボスニアくんに聞きたいことがある。それに
天から、ボスニアくんと一緒にいた方がいいって言われてる
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
北マケドニア
モンテネグロ
モンテネグロ
北マケドニア
マケドニアくんは笑顔を浮かべて頷いた
モンテネグロ
北マケドニア
僕はマケドニアくんの手を引き、ボスニアくんとクロアチアくんの場所へと導いた
北マケドニア
マケドニアくんの足がふらつく
モンテネグロ
北マケドニア
北マケドニア
クロアチア
クロアチア
北マケドニア
マケドニアくんはクロアチアくんに手を引かれる
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
僕は息を整えるために深呼吸をする
でも、血の臭いが喉いっぱいに広がり、咳をしてしまった
モンテネグロ
クロアチア
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕は数分の間、息を整えた
ふとマケドニアくんの方を見ると、だんだん青ざめていくのが確認できた
北マケドニア
北マケドニア
マケドニアくんの目が震えていた
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
北マケドニア
クロアチア
クロアチア
モンテネグロ
ボスニアくんとクロアチアくんが僕の方を見る
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
僕は二人にマケドニアくんの手首を見せる
そこには確かに、ロープで巻かれた痕がある
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
モンテネグロ
スロベニアくんの姿を思い出すと、何となく胸がギュッと締め付けられる感覚がした
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
クロアチア
クロアチア
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんは腕を組んで考え込んだ
クロアチア
モンテネグロ
北マケドニア
北マケドニア
北マケドニア
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕が目を丸めると、ボスニアくんはクロアチアくんに何やら指で合図をした
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
二人がどんな会話をしているのか分からないけど、どうやらよっぽと重い内容らしい
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
モンテネグロ
なんとなく思っていた言葉が声として出てきた
僕にとってはあまり意味を考えていなかったけど
ボスニアくんは少し罰が悪そうな顔をしていた
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
なぜか安堵の息をふうっと漏らす
クロアチア
北マケドニア
北マケドニア
モンテネグロ
そういえば、ここの部屋の衝撃とスロベニアくん、マケドニアくんのことを探してたせいで忘れてた
急に、アルバニアさんがセルビアにやられたんじゃないかと心配になる
モンテネグロ
僕はアルバニアさんに無事かという連絡を入れた
クロアチア
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
数分経つと、既読が付いた
そして、すぐ、可愛い猫のスタンプが送られてきた
モンテネグロ
北マケドニア
それに続いて今のセルビアの行動についての返信が来た
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
モンテネグロ
北マケドニア
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
血生臭い臭いが感じられなくなるほど、空気が凍りつく
そして、視線はマケドニアくんの方へと向けられた
北マケドニア
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
北マケドニア
マケドニアくんの目が恐怖で震えている
それは、僕も同じく、恐怖心が僕の手足を震わせた
もし、マケドニアくんを解放したのが僕だとバレたら
…………確実に、殺される
モンテネグロ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんは手を叩いてみんなの注意を引いた
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
北マケドニア
北マケドニア
クロアチア
クロアチア
さらっと事実を言われ、ちょっと僕の心に刺さる
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
クロアチア
クロアチア
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
さらっと僕がディスられてるような気がするけど、みんなはその言葉に頷いた
確かに、今思えば、今日は休んでる暇なんて無かったかもしれない
それどころか、寝不足のような気がしてきた
クロアチア
クロアチア
北マケドニア
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんはクロアチアくんとマケドニアくんに拳を突きつける
クロアチア
北マケドニア
そして、数分後 クロアチアくんとマケドニアくんは外に出ていった
外は少し赤く染まっていた
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんが僕に問いかける
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんは死体の山の方を遠い目で見る
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕が疑問をぶつけると、ボスニアくんは一度目を瞑った
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
つまり、クロアチアくんは昔、セルビアから酷い事をされたから嫌いってこと
愛が重いと感じる以前から嫌いだったってことだ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕の中のセルビアはまだ優しい?イメージが強かったから、そんなことしてたことに強い嫌悪感が生まれる
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
僕はボスニアくんの言葉に頷く
この話を聞く限り、僕に対してはあまり執着してこなかったけど、みんなにはかなり執着してたみたい
もしかしたら、これがみんなと僕のセルビアに対する感情の違いかも
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
予想外の返答に、僕はヘンテコな声が出る
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
確かに、あの日、セルビアと大喧嘩してるボスニアくんを見たことがある
その時のボスニアくんの顔は、憎悪と嫌悪で埋め尽くされていて
逆に、セルビアの顔は悲しみに溢れていた気がする
ボスニアヘルツェゴビナ
確かに、ボスニアくんは家族の時、まだ穏やかな方だった
そのせいで、あの時の姿がさらに印象強くなった気がする
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ははっと笑うボスニアくんの目は少し悲しそうだった
多分、ボスニアくんは僕らだけを心配してるわけではない
セルビアのことも、ちゃんと心配しているようだった
そして、ボスニアくんは顔を手で隠し、震える声で
ボスニアヘルツェゴビナ
それは、いつものボスニアくんには考えられなかった声色だった
モンテネグロ
僕はいつの間にか、ボスニアくんの手を握りしめていた
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
僕がそう言うと、ボスニアくんの目から涙がこぼれる
その涙を隠すかのように顔を大きく横に振って、僕に笑顔を見せる
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
そう言って、僕の手を強く握り返した
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
さっきの感動的な雰囲気から変わり、少し真面目な空気になる
ボスニアくんの目が僕の目の奥を見ていた
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
耳を澄ましてみると、確かにキシキシと屋根から音が聞こえてくる
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ない、と言いきりたかった
でも、いつセルビアが来るか分からないし
もし、奇跡的にセルビアが来なかったとしても、僕がボスニアくんを運べるかといったら
絶対、無理だ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
そう言って、僕の手に何かひんやりとした金属を渡す
モンテネグロ
ハサミはハサミでも、刃は錆び付いて、何となく古くさい感じがした
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
僕がそう言うと、ボスニアくんは吹き出して笑った
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
僕はちょっと安心?した気がする
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアヘルツェゴビナ
モンテネグロ
ボスニアヘルツェゴビナ
ボスニアくんは安心した様子で僕を見た
でも、何となく、心配している様子が写っていた
コメント
1件
まだ前編ですが満足感が凄くて、めちゃくちゃ面白かったです!!! セルビアくんの執着ゆえの洗脳...もしかしてスロベニアさん手遅れだったんですかね。ただの考察ですけど... 最後に託されたハサミ!!!託された瞬間すごくかっこよくて、そしてそれが後編にどう繋がるのか...めちゃくちゃ楽しみです!!!!! ド深夜に失礼しました!!!