バンッ
突然大きな音をたててドアが開いた
その音に冴と私はびっくりしてドアの方を見た。 そこには、息を切らしながら 私をじっと見ている女の子がいた。
紬
…さき、?
高校生のときの大親友。 顔を見た瞬間にそうだと分かった。
咲姫
ハァ、ッ、
咲姫
な、なにしてんの、ッ
紬
…え、?
咲姫
つ、つむぎ、いきなりいなくなるから、ッ
咲姫
どうしたのか友だちに聞いたらッ
咲姫
保健室に運ばれたって言われて
咲姫
心配して見に行ったらいないし
そうだ、そんな事もあった、 確か、熱中症で倒れたんだっけ、 あのときの咲姫もすごく私を心配してくれた。
これ以上、この子に心配なんてかけちゃだめだ。
紬
…ごめん、
紬
ちょっと外の空気吸いたくて、
冴
…
咲姫
…うそ
紬
ッ!
咲姫
…それなら、
咲姫
なんで泣いたの
そうだった。 こんな子だ、 勘が鋭くて、隠し事なんて通用しない、 こんな子だ。
…でも、 だからといって 本当のことなんて言えない。
冴
目にゴミが入ったんだ
紬
!
…もしかして、 私が困ってたのに気づいて…。
咲姫
…
咲姫
はぁー、
咲姫
分かったから、
咲姫
とりあえず保健室戻るよ
紬
う、うん!