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ﾊﾞﾀﾝ
奏多
詩音！？
未来
どうしたの！？
美音
早く救急車を！
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ…
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ
ｶﾞﾀﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
ｶﾁｬｶﾁｬ
救急隊員
大丈夫ですか！？
奏多
しおん…
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ…
…
病院にて
医者
１１月４日、１１時３７分、ご臨終です。
未来
なんでよ…
未来
学校にまた来るからって…
未来
言ったじゃない…
未来
詩音…
奏多
奏多
奏多
奏多
詩音…
それからしばらくして
ｶﾞﾁｬｯ
美音
ねぇ…
美音
詩音のバッグにこんなものが…
それは手紙だった
そこには
「お母さんへ」
「未来へ」
「奏多へ」
と書かれた3通の手紙があった
未来
詩音…
美音
まさかこんなところに…
美音はそう言って「お母さんへ」と書かれた手紙の封を開ける
詩音
「お母さんへ」
詩音
いつもこんな病弱な私を支えてくれてありがとう。
詩音
ピアノだって、お母さんが外で遊べない代わりにピアノが弾けるようにって、習わせたのが始まりだよね。
詩音
お母さんはずっと私に涙を見せなかったけど、
詩音
どんなことがあっても涙を流さずに私を見守ってくれたお母さんに感謝してるよ。
詩音
お母さん、今までありがとう。
詩音
私は天の国のお父さんへ会いに行きます。
詩音
さようなら。
美音
詩音…
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
美音に続いて、未来が封を切った
詩音
「未来へ」
詩音
いつも私を笑顔にしてくれてありがとう。
詩音
どんなつらいことがあっても未来は「大丈夫だよ！」って励ましてくれたよね。
詩音
でも私は知ってるよ。
詩音
3年前倒れて命が危なかったとき、廊下で泣いてたの。
詩音
私を励ましてくれたけど、誰よりも未来は弱かった。
詩音
だけどテストの点はいつも90点台なのに、「まだ目標じゃない」っていつも目標を掲げて、
詩音
それに向かってがむしゃらに頑張る未来を尊敬しているよ。
詩音
これまでありがとう。
詩音
さようなら。
未来
しおーん…
そして奏多が封を切った
詩音
「奏多へ」
詩音
いつもありがとうね。
詩音
ちょくちょく授業後に音楽室を覗いては話しかけてくれたよね。
詩音
話しかけてくれた日は帰りすごく嬉しかったし、奏多が学校休んだ日はすごく寂しかった。
詩音
奏多はいつも私に話しかけてきてくれて、毒舌だけど、本当はすごく優しいこと知ってるよ。
そんな奏多が大好きだよ。
そんな奏多が大好きだよ。
詩音
奏多。
詩音
私は生まれ変わっても奏多のそばにいたいよ。
詩音
ずっと愛してるよ。
詩音
ごめんね。さようなら。
奏多
詩音…
奏多
詩音…なんで…
奏多
俺…詩音に言えなかったんだろう…
奏多
俺も生まれ変わっても詩音といたい…
奏多
愛してるよ…詩音…
もう詩音は帰ってこない
でも
詩音の奏でた恋の音はいつまでも
いつまでもみんなの心に響いてる
1年後
詩音のいない卒業式が終わり
二人はそれぞれの道へと行った
「詩音の音」を響かせながら…
あとがき
今までありがとうございました‼️
やっと1年くらいかけて完結しました！
ハートをくれたすべての皆様
フォロワーの皆様
応援してくださった方々本当にありがとうございました‼️
次は大長編です！
何年で完結するんだろう…(遠い目)
ではまた次の作品で！
ありがとうございました‼️
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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