次に俺たちを乗せた護送車が向かったのは、都内の公園だった
刑務官
護送車から降りる
刑務官
刑務官
刑務官
刑務官
刑務官が俺の腹についた紐をひっぱりながら歩く
浩二
刑務官
浩二
ここはたくさんの民間人が利用している都内の公園。
主婦
主婦
主婦
主婦
人とすれ違う度に俺たちは白い目で見られる。
刑務官
A
B
C
刑務官
浩二
刑務官
刑務官
刑務官
刑務官
浩二
刑務官
黙祷を終え、俺はCと協力して、消毒液の入った霧吹きと雑巾を使いながら消毒を行った
鳩の死体処理にかかった時間はわずか5分だった
1件目の仕事が終わった。次の仕事場所へ護送車で向かう
浩二
刑務官
浩二
浩二は足元に置いてあるねずみ色の袋を指しながら言った
刑務官
浩二
刑務官
浩二
刑務官
浩二
刑務官
なんと、いじめ禁止法を犯すと昼ご飯を貰えないらしい
まあ、食欲なんか湧かないからいいけど…
刑務官
次は墓地にやってきた
和尚
刑務官
和尚
真夏の墓地には蚊がブンブン飛んでいる
浩二
刑務官
和尚に案内されて、猫が死んでいると言う墓石の前に来た
浩二
俺達が目にしたのはあまりに凄惨な光景だった
死んだ猫の周りにはハエが無数にたかっている
浩二
A
刑務官
浩二
刑務官
刑務官
まさか?!
刑務官
今日は人生で一番、最悪な日だ
死刑囚の性処理をして、動物の死体を駆除して、しかもこんな日常が一カ月も続く
俺の精神いかれちまうよ
涙を堪える為に下唇を強く噛み締め、大きなねずみ色の袋を広げた
Cは割と冷静だった。銀色の大きめなトングで猫を持ち上げて、俺が広げている袋に猫を入れる。
動物の死骸駆除だ。もちろんマスクや手袋は装着する。しかし、マスクを着用していても動物の腐敗臭は鼻腔を刺激した
浩二
刑務官
こうして2件目の仕事は終了した
2件目以降はそこまで印象に残る光景はなかった。
墓地での猫の死骸駆除が一番辛かった
続く