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桃園菫

今日は見回りはないんだっけ?

梶蓮

ああ

梶蓮

授業終わったら迎え行く

桃園菫

分かった!

桃園菫

また放課後

結局その後蓮に 何か言われることはなく、

学校について別れた。

『お前…何隠してる?』

蓮はなんでそんなことを 聞いてきたんだろう。

私はあの時どんな顔をしてた?

友達にも 勘づかれないようにと、

気合いを入れて 私は校門をくぐった。

そして放課後。

幸い友達には バレてないみたいだった。

私は少し緊張しながら 校門に向かった。

桃園菫

蓮!

梶蓮

声をかけると、 蓮はヘッドホンを外して

ペットボトルを渡してきた。

それは私が好きな オレンジジュースだった。

梶蓮

少し話がある

桃園菫

え、うん…

梶蓮

いつもの公園寄る

桃園菫

うん

蓮の静かな声は昔からなのに、

今の私にはやけに ピリピリと緊張を感じさせた。

私は頷くことしかできなかった。

公園につくと ブランコに座らされ、

蓮は目の前の柵に腰掛けた。

梶蓮

今朝も言ったが、お前何か隠してるだろ

桃園菫

…何もないよ

梶蓮

んなわけねぇ

梶蓮

他の奴には隠せても俺には隠せねぇ

青藍の瞳が私を見据える。

心の中の何かが崩れ、 溢れる感覚がした。

桃園菫

っ…、あのね

今まで言えなかったのが 嘘みたいに

簡単に本音は漏れた。

一度零れると 洪水みたいに溢れかえって、

私は涙だけは流さないようにと 堪えながら話した。

たどたどしい私の喋り方を 咎める事もなく、

蓮は何も言わず 私の話を聞いてくれた。

梶蓮

…そうか

桃園菫

うん…

桃園菫

隠しててごめん

梶蓮

いや

梶蓮

お前が言いたくないなら俺も聞くつもりはなかった

梶蓮

けど、お前が本当は言いたいのに言えねぇみてぇな顔してたから

桃園菫

蓮には何でもバレちゃうね

梶蓮

何年一緒にいると思ってんだよ

桃園菫

はは、そうだね

桃園菫

でも仕方ない事だって分かってるんだ

桃園菫

もう平気…

桃園菫

と、桃の香りが ふわりと私を包んだ。

私は蓮に抱き締められた。

私 の 溺 愛 幼 馴 染

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コメント

9

ユーザー
ユーザー

つっ、ついにっ、抱き締めちゃったかぁぁぁぁぁ… 尊と…やば…シヌ… 続き待ってます…!

ユーザー

続き待っています!

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