ずっと引っかかってた 楓さんの言葉
「私に興味無いのが初めてだった」
確かに興味無い…というか会話したのも覚えてない
だけど、それって
薫
(私が自分のこと興味ないから好きってこと?)
薫
(それって…自分の事が興味無い私が好き…?)
薫
(そうなれば…好きにならなくていいっていう言葉の意味が…)
薫
(…じゃあ、私がもし…もし好きになったら…楓さんは…)
透
薫?そろそろバイト…
透
えっ、どうした?
薫
……え?
透
なんか、凄い酷い顔してるぞ
薫
……大丈夫
薫
なんでもない
薫
お腹空いたなーって思っただけ
透
………
透
ま、そう言うことにしとくよ
透
バイト行くよ
薫
私の家だけどね!
薫
………
透
…何があったんだ…?
透
由紀ちゃんまた抹茶プリン食べたの?
由紀
えぇ?!私?
由紀
代わりの抹茶プリン置いといたんだけど…
透
食べたんかい
薫
……はぁ…
由紀
まさか…恋…?
透
………
透
うーん、なんか余計なこと考えてるのかなぁ
由紀
……?
カランカラン
透
あ
薫
(でも好きにさせてみせる…って言ってたよね…?)
薫
(あれ…?…うーーん…)
楓
こんにちは
透
いらっしゃいませー
透
お好きなところへどうぞ
楓
ありがとう
透
……あのー…
楓
ん?
透
…いや、…やっぱりなんでもないです!
透
アイスミルクティーでいいですか?
楓
ええ、お願い
薫
……
薫
(いやいや…そもそも好きになる前提で考えてるのがおかしい…)
薫
(私は…好きが分からないのに…どうやって…)
由紀
……ああ!もう!
由紀
薫姉!!
薫
ビクッ
薫
な…なに…
由紀
中入って!
薫
え?なんで?
薫
まだ仕事中…
由紀
仕事できる状態じゃないでしょ
由紀
私が代わりにはいるから
薫
………ごめん
楓
………薫…?