大橋side
ゲームマスター
ゲームマスター
高橋恭平
田中樹
ゲームマスター
ゲームマスター
大西流星
西畑大吾
ゲームマスター
ゲームマスター
京本大我
森本慎太郎
ゲームマスター
ザザっ
再びノイズが聞こえた後、 声は消えた。
ドサッ
西畑大吾
大西流星
パニックで過呼吸気味になった 流星を落ち着かせるため、 1番近くにいた大ちゃんが必死に 背中を摩っている。
みんなは一言も発さずに、その様子を見つめていた。
西畑大吾
大西流星
西畑大吾
数分後。 大分落ち着いた流星を抱きしめてから、大ちゃんがみんなに向き直った。
西畑大吾
ゲーム。 その言葉を聞いた途端、恭平の肩が ビクッと跳ねた。 固く結んだ唇は、小さく震えている。
藤原丈一郎
高橋恭平
恭平は、答えなかったんやない。 答えられへんかった。 きっと、皆気づいていた。 丈くんの声が、まるで届いていない ということに。
藤原丈一郎
高橋恭平
藤原丈一郎
道枝駿佑
藤原丈一郎
心配から語気が強まった丈くんを 宥めたのは、意外にもみっちーやった。 同期でずっと一緒に頑張ってきた みっちーやからこそ、 誰も口を開けない状況にも関わらず この言葉が出たんやと思う。
SixTONESさんは、 混乱して取り乱す俺たちとは違い、 いつも通り冷静でとても大人に見えた。
誰も、一言も発さない。 ピリピリと肌に刺さるような空気の中、 口を開いたのはー。
京本大我
京本さんの言葉には、痛いほど 強い覚悟が込められていた。 鬼になってしまった恭平、りゅちぇを 死なせない。 そのためには、なんだってしてやる。 静かな目が、 彼の強い意志を燃やしていた。
松村北斗
田中樹
ジェシー
森本慎太郎
今まで冷静に見えていたSixTONESさんでさえ、かなり動揺している。 それもそうか。 普段は穏やかな京本さんが、ここまで 覚悟を決めているんだ。きっともう 逃げられないということに、 皆、気づいてしまった。
髙地優吾
高地くんは流石やった。 驚きで声を出せない皆んなを代表して、 場を動かしてくれはった。
大西流星
高橋恭平
2人は、大粒の涙を浮かべながら、 震える口から懸命に言葉を紡いでいた。
西畑大吾
藤原丈一郎
大橋和也
俺たちは煮え切らない気持ちのまま 一日を終え、何も解決することなく 用意された部屋に向かった。
大橋side
俺は、自分の部屋に戻って直ぐ、 丈くんの部屋を訪れていた。
大橋和也
大橋和也
みんなでいた時は 口にできひんかった本音が、 長年一緒におった丈くんの前では スラスラこぼれていった。
藤原丈一郎
いくら丈くんでも、この状況を簡単に 飲み込めるはずがないのに、 丈くんは笑って言った。
俺を安心させるために、 自分は平気なフリをしたんやと思う。
やから、俺は誓ったんや。
ー丈くんに 何かあったら、 俺が絶対守ったる。
って。
俺のことを守ってくれる、 なんて甘い言葉は、 普段はほとんど聞けへん。 でも、今丈くんは、 俺を守ろうとしてくれてる。 それは、暗にこの状況がどれほど危険なのかを示しているように感じた。 そんな危険なことから丈くんを 守るんは、Jr.時代からずっと 一緒におる、俺の役目やから。
松村side
用意された部屋に戻ってから、 ずっと考えていた。
ゲームマスター、 とやらに選ばれてしまった、 メンバーの京本大我のこと。
松村北斗
不仲コンビ。 なんて言われている俺達だけど、 俺は京本のことを嫌ったことは 一度もない。 むしろ、あいつには たくさん救われてきた。 それも、感謝したいくらいに。
だから、どうにかして全員無事に 生還できる方法を見つけたかった。
松村北斗
コンコン。
小さなノック音が響いた。
松村北斗
田中樹
ノックの主はメンバーの田中樹だった。 彼もまた、京本のことが大好きな やつの1人だ。
松村北斗
田中樹
樹は下を向いたまま、 しばらく何も言わなかった。
田中樹
俺も樹も、気持ちは同じだった。 樹が気にかけている なにわ男子の高橋は、YouTubeの ゲーミングチャンネルで一緒に撮影 していることに加え、プライベートでも 樹が可愛がっている後輩だ。 クールな見た目によらず、 繊細で脆い姿を知っているからこそ、 心配で仕方がないようだった。
樹になら、話してみてもいいかな。
松村北斗
樹は一瞬、驚いたような顔をしてから、 ニヤリと片方だけ口角を上げた。
田中樹
俺と樹は暫く相談を重ね、 明日からよゲームで全員で生還できる ような作戦を考え続けた。
でも、夜が明けても その作戦が完成することはなかった。
コメント
2件
続きがすごく楽しみです…!! 待ってます!!