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3,023
Mira🦊🩶
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変な夢を見た。
朝からずっと、 頭の奥が重い。
ころん
窓の外を見る。
青空。
いつも通り。
なのに。
何かが引っかかる。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
少し笑う。
でも。
その笑顔が、 自分でも不自然に感じた。
教室を出る。
その時。
すれ違った女子生徒が、 落としたプリントを拾おうとした。
ころん
しゃがむ。
拾おうとする。
でも。
紙をすり抜けた。
ころん
一瞬。
本当に一瞬だった。
もう一度触る。
今度は持てた。
ころん
何だったんだ。
一人で階段を降りる。
ふと。
壁に貼られた文化祭の写真が目に入った。
みんな笑っている。
去年の写真。
ころん
言葉が止まる。
去年。
去年の文化祭。
何したっけ。
何を食べた。
誰と回った。
思い出そうとする。
でも。
そこだけ、 真っ白だった。
ころん
思い出せない。
校門を出る。
風が吹く。
その向こうに。
ひなこが立っていた。
ころん
ころん
ひなこ
ころん
ひなこ
ころん
ひなこ
ころん
あまりにも真っ直ぐ言われて、 思わず笑う。
ころん
ひなこ
でも。
ひなこは笑わなかった。
ひなこ
ころん
ひなこ
ころん
心臓が跳ねた。
ころん
そう答えようとした。
でも。
出てこない。
何も。
ころん
ひなこ
ころん
図星だった。
みんな寝静まった後。
ころんは一人で、 写真立てを見ていた。
三人で笑っている。
ころん
おかしい。
最近、 おかしいことばかりだ。
去年を思い出せない。
写真に写った日のことも、 曖昧。
ころん
その時。
机の横に置かれたアルバムが、 目に入った。
開く。
一枚。
また一枚。
懐かしい写真。
でも。
途中で手が止まる。
そこに写る三人。
その写真の裏に、 文字が書いてあった。
『2025年9月14日』
ころん
見た瞬間。
頭の奥で、 何かが弾けた。
キィィィィィン……
耳鳴り。
視界が揺れる。
赤い光。
大きな音。
誰かの叫び。
『るぅとくん!!』
そして。
ころん
アルバムを落とす。
息が苦しい。
苦しい。
苦しい。
でも。
一番怖かったのは。
その叫び声が。
自分の声だったこと。
アルバムが床に落ちたまま。
ころんは、 震える手を見つめる。
そして。
初めて。
心の奥で思った。
ころん
ころん
その瞬間。
写真立てのヒビが、 また一本だけ増えた。
コメント
1件
えっと……この12話、静かだけどすごく重いですね。記憶が抜け落ちてる感覚、写真のすり抜けとか、日常の隙間に入り込む違和感の描き方が丁寧で引き込まれました。ラストの「自分の声だった」っていう気づき、背筋が冷えました。るぅとくん……その名前が出た瞬間、胸がぎゅっとなりました。続きが気になるけれど、今日はここまでじっくり味わいたいです。素敵なエピソードをありがとうございます🌷