人間オークション~100億の絆~
14歳の少女、長月命(ながつきみこと)は野宿生活を送っている。
食べものに困る毎日を送っていた彼女に、ある日不思議な手紙が届く。
封筒の中身を見ると『人間オークションの招待状』が同封されていた。
参加するだけで1週間の衣食住のプレゼント。そして、競り落とされれば一生分の生活を送れるという文を怪しむ命だが、命ある限り諦めない彼女は参加を決める。
始まった悪趣味なオークション。臆せず振る舞う彼女に、ある人物が100億という値段をつける。
オークションから始まった不思議な関係。
しかし、このオークションが彼女たちの全てを変えていくのだった。
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★登場人物★
○長月命(ながつきみこと)
何事も努力の一生懸命な14歳の女の子。
両親がいないため自給自足の生活をしている。口癖は両親からの教わった『命ある限り』。且功に買われてからは不自由ない生活を送るが、自分には合わないと言って結局全部自分でやってしまう。
○如月且功(きさらぎかついさ)
如月財閥の16歳の子息。命(みこと)の臆さずに喋る姿を見て一目で気に入り破格の価値をつけ買い取る。なかなか性格が曲がっており一人称は「僕」だがなかなかの俺様気質。
○卯月咲月(うづきさつき)
且功の屋敷の執事長の18歳の青年。実は彼にはある理由があり、且功のもとで働いている。
最初は命(みこと)のことを大変嫌っているが適わない相手だと気づくと意地悪などはしなくなる。
○神無月麗亜(かんなづきりあ)(16) 3話~
侯爵家のお嬢様。且功の許嫁。とにかく我が儘。叱るものがいなくかなり自由奔放に育った女の子。常に自分本位。命のことをとにかく嫌うが命の考え方や生き方に少しずつ尊敬していく。