この作品はいかがでしたか?
732
この作品はいかがでしたか?
732
ココの本音を全部聞いた
でも、話している間、彼奴の目は 普通ではなかった
人間の見た目ではあるが、 人間ではないような…。
そんな感じだった。
薬を彼奴にやった
俺に似てたから
薬なんて普通、人にやるものではない
でも、彼奴は…。
ココ
珍しく彼奴からメールが来た
春千夜
何かあったのだろうか 交通事故とか…誘拐とか…そんな心配をしながら文字を打つ
ココ
…?ありがとう…?
…まさか
春千夜
ココ
…嘘だろ…あの野郎がこんなにすぐ…?
好奇心で飲むのは彼奴らしくないし… 誤飲した、も考えにくい…。
春千夜
春千夜
だが俺は何故飲んだか、等は聞かない 自分からあげたのだから。
ココ
取り敢えず言ったことさえ守ってくれればいい。
そんな気でいた
春千夜
だが、俺も一応"人間"
勿論心配もする
春千夜
ヤクは一度飲むと快楽を得る、と 同時に切れそうになった時 頭痛や目眩、幻覚が出てくる。
そして一度感じた"快楽"をもう 一度求めて飲みまくる…。
…結果ヤクに依存…
一応俺も限度、ってモノは分かってるから、仕事の時以外はそこまで飲んでない
…"そこまで"…な?
春千夜
こんな心配すんなら ヤクなんてやらねぇ方が良かったわ…
春千夜
そうだ、心配なら見に行けばいいんだ
流石俺あったまい~!!!
そうと決まれば、と思い 俺は服を着替え、ナイフ、スタンガン、そして念の為の精神安定剤を鞄の中に入れる
春千夜
忘れ物をチェックし、全ての物を鞄に入れると
ガチャッ
俺はドアを開け、外に出た
春千夜
彼奴…まじで大丈夫か…?
もし自殺行為なんてしてたら…
………
春千夜
あの後、俺は走ってココの家に行った
もしかしたら……何て妄想が広がってしまい、心配で堪らなかった
春千夜
俺は急いで階段をあがり、ドアチャイムを押す
春千夜
だが、一向に出てくる気配はない
春千夜
嘘だ…俺の勘が当たるわけない…嘘だ…!!
俺は持ってきていた鞄からナイフを取り出し、鍵穴を壊し部屋に入った。
春千夜
何処だ…ココは何処に…ッ…
俺は片っ端から部屋を開けていき 最後の部屋の扉を開けた
ガラッッ!!
春千夜
…嘘だ…
その扉を開けた瞬間
首を吊ったココの姿に俺は目を引かれた
春千夜
俺は焦りながらも冷静に考え
ズバッッッ
ロープをナイフで切り落とした
ドサッ
春千夜
スッ
春千夜
脈がある事を確認し ココの胸を見る
春千夜
次にココの顔に耳を近付け、息をしているかの確認をする
春千夜
俺はココの胸に手を当て
グッッッ グッッ…!!!
春千夜
心臓マッサージってこんな感じでいいんだよな…!?俺よく知らねぇんだけど…。
確か次は…。
俺はココの鼻をつまみ
チュッ
春千夜
…ちゃんと酸素は行ってる…。
春千夜
春千夜
チュッ
春千夜
あれから俺は何度も何度も人工呼吸と心臓マッサージを繰り返した
春千夜
ココ
あれから何回目の時だろうか ココの瞼が開いた
春千夜
ココ
春千夜
俺は鞄から持ってきていた水を取り出し、蓋を開けココに渡す
ココは体を起こし その水を飲む
ココ
普通にしているが、心配で堪らないもしかしたら死んでいたかもしれないし、何があってあんな事に…俺の所為…?
そんな考えをしながら 俺は水を飲んでいるココの事を見詰める
ココ
ココは水を飲み終えると、俺の方をチラリと見るが すぐに視点を戻し 下を向く
春千夜
ココに色々聞きたいことはある、何故あんな事をしたのか 何があったのか、体は大丈夫か だが、その一言でも言おうとすると 口が開かない、まるで"言うな"と言わんばっかりに
どうにかして聞かないと、速く聞かないと、そんな焦りを感じていると
ココ
ココが涙を流し始め "ごめん" その一言を発した
春千夜
ココ
春千夜
ココ
所為… そう言おうとすると、言葉を遮られ ココは"自分の所為"と言い出した
ココ
何があったのかは知らない 知るわけがない だが 自分を責め、泣くココを見て
胸を締め付けられる感覚がした
春千夜
俺は何も言葉をかけてやれなかった
"大丈夫" "俺が居る" "お前は悪くない" "相談しろよ" そんな言葉は頭に出てくる
だが、一つも言葉には表せなかった
そんな自分が嫌でしょうがない どれでもいい、一言 声をかけてやればいいだけなのに
ギュッ
コメント
69件
ナイフ、スタンガン、、、やっぱはるちも反社だなぁおい!尊いじゃねーかよ( ◜ཫ◝ )و✧
感動より尊いの感情の方が勝ってしまった…馬鹿じゃんか……
私天才。予言しちまった 予言したから固定して?☆((( えー、はるち、ごめんだが、人工呼吸の時に反応しちまっただからもっとやれ(((