『俺の彼女は難しい。』
-如月 桃- 赤の彼氏で赤に一途 正義感が強く、守ってくれる
-八神 赤- 桃の彼女で桃をこよなく愛す 考えすぎてしまう性格で病んでしまうことが多々ある
ѕтαʀт
俺の彼女は最近病み期に入ってしまった 病み期に入ってしまうとマイナス思考になり、自分では感情がコントロールできなくなってしまう。 毎日毎日沢山泣いて、疲れて寝てしまう。 それの繰り返し。 そんな赤が病み期から抜け出せるようにサポートするのが俺の役目
今も赤の部屋からは泣き声が聞こえる。 ものすごく大きな声で泣き喚いている。 赤が泣き始めてから早3時間。 泣きたいときは泣くのも大事だけど、あまり泣きすぎると赤の喉が壊れてしまう
桃
思う存分泣いただろうから今からは赤の部屋に言って赤を寝かせる。
桃
こんこん。
桃
赤
桃
赤
桃
赤は泣き喚きながらよく部屋を荒らす だから赤の部屋には刃物など危ないものは絶対に置かないようにしている。
赤
桃
桃
赤
この言葉をかけると赤はいつも「✘にたい」という言葉を我慢してくれる 苦しそうに叫びながら我慢してる赤を見ると胸が傷むが、「✘にたい」という言葉を言われると赤との別れが見えてしまってすごく嫌だから少しくらいしょうがない。
赤
赤
赤
桃
桃
桃
桃
赤
桃
30分後
赤
桃
赤
桃
桃
桃
赤が寝てからはいつも俺の反省会が始まる。 俺が無知なばかりに赤にかける負担が大きくなってしまっているのではないか…とか、他にも沢山できることがあったのではないか…とか。 自分を責めるだけでは何にもならないから、この反省を活かして次に備える。 そんな日々だ
トントントントン((野菜切
桃
赤は病み期の間ほとんどご飯を口にしない。 どんどん細くなり今では抱きしめると折れてしまいそうなくらいだ。
桃
赤の状態は酷くなる一方で、1度精神科に連れて行こうとも考えたが赤は行きたくないの一点張り。 もう少しだけ考える時間をつくろうと話し合ったがそろそろほんとに赤が危ない。 俺は1度精神科に問い合わせてみることにした。
青
青
桃
青
桃
青
青
桃
桃
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
青
桃
青
青
青
桃
青
青
桃
桃
青
正直言って赤が病んでいるときに外に連れ出したことが無いからうまく行くかは分からないけど、一か八かでやるしかない。
桃
桃
少しでも精神が安定していることを願い、色々と明日の準備や寝る準備をする。 赤のお薬手帳をどこに片付けたのかを忘れてしまい、思い当たるところをすべてひっくり返す。 幸いあっさりと見つかり、ひっくり返したものをまた元の位置に戻す。 赤の病院の準備も終わり、そろそろ寝ようかなと思っていたとき"がちゃ"とリビングの扉が開いた。
赤
桃
桃
赤
桃
桃
赤
珍しくすぐに目が覚めてしまったらしい。 そして隣を見渡すも俺の姿が無かったため、寂しくなって1階に降りてきたらしい。
桃
赤
赤
桃
桃
赤
桃
普段なら可愛いなんて言葉をかけると赤は照れ隠しをするかのように"はッ?!可愛くないしっ!"と頬を膨らましながら怒るのに今日はいつもと違う。 またそれが可愛らしい。
桃
赤
赤
桃
赤
赤
桃
桃
赤
桃
赤
桃
今日もあっという間に1日は終わってしまった。 どんな赤でも1日を一緒に過ごせるだけで俺は幸せだ。 赤を寝かせた後に見る赤の寝顔は最高のご褒美で俺の疲れをすべてふっ飛ばしてくれるほどだ。
桃
桃
桃
時計を見るとすでに2時を示していた 明日は早起きをしないと行けないからすぐ寝る体制に入った。
桃
途中でアラームをしていないことに気がつき重い体を起こす。
桃
桃
赤に声をかけ、また眠りに入った。
桃
次に目が覚めたときにはもうすでに朝だった。 小鳥の囀りが聞こえる 頭がぼーっとしている中スマホを手に取る
桃
昨日設定したアラームよりは早く目が覚めたものの、もういい時間だった。 赤は俺の横で少し顔を歪ませながら寝ている。 きっと悪夢でも見ているのだろう。
桃
赤
赤
桃
赤
桃
赤
桃
比較的今日の赤は落ち着いていて、病院に連れていくには最高だ。 適当に理由をつけて赤を外に連れ出す
桃
赤
桃
赤
桃
赤
なんとか外に連れ出す事はできた。 でも意外とあっさりOKを貰えたから赤は何か企んでいるのかもしれない。 急に走っていってしまったら困るから赤の手をしっかり握る
赤
桃
つい力を入れすぎてしまっていた。 軽く赤に謝りまた歩き出す
赤
桃
赤
桃
赤
普段行かない道に病院があるから平然と嘘を並べなんとか乗り切る。 意外と近くにあるからもうすぐつきそうだ。
赤
桃
桃
赤
桃
病院に行くことに感づかれてしまったかと思ったけどそうでは無いみたいで安心した。
桃
赤
桃
赤
赤は俺の胸の中で寝ている スヤスヤと寝息を立てながら気持ちよさそうな顔をしている。 寝てくれたほうが意外と好都合だ。 起きてたら病院に入るときに暴れちゃったりするかもしれない。 それを防げる。 俺は急いで病院に向かう
なんとか赤が起きる前に病院に辿り着き今青と、いや先生と対面して座っている状態だ。 静かな空間でポツリと先生が呟いた。
青
桃
青は突然入院を提案してきた
桃
青
先生はゆっくりと首を横に振る。 赤以外に誰が入院するのか…俺は頭の中がいっぱいになってしまった。
青
桃
桃
青
青は突然俺に注射針みたいなものを刺してきた
次に目が覚めたときにはベッドの上だった。
桃
青
桃
青
青は難しそうな顔で話し始めた。 赤をどこにやしたのか早く知りたかった。 今すぐにでも俺は赤を抱きしめたかった
青
桃
桃
青
青
青
青
桃
俺はすべてを思い出した。 3年前赤は交通事故で亡くなったのだ。 相手の飲酒運転が原因だ。
桃
青
青
青
桃
桃
桃くんは泣きながら寝ている よっぽどショックだったのだろう… 昨日桃くんと電話をしてたとき「赤」という名前が出てきたときは正直びっくりした 死んだはずの赤くんがあたかも居るかのように話し続ける桃くんに違和感を覚えて僕の精神科に受診するように促した。 赤くんの事だと思っていた桃くんだから何も疑わずに病院まで足を運んでくれた。 少し心は痛いが赤くんが居ないと言う事は伝えないといけない。 案の定大泣きしてしまったが桃くんのためにもやらないといけないことなんだ。
桃
夢を見た。 赤と2人で居る夢 俺が起きる直前に赤は俺にある言葉を残してくれた
新しい人と幸せになってね。
と。 正直今は新しい人なんて考えていない。 俺は赤だけを愛していた。 赤だけが生き甲斐だ。 ✘ねば赤に会えるかもしれない。 だけど赤は夢の中で「まだ✘んじゃだめだよ。短い人生もっと楽しんでね。楽しんだ後は俺と楽しもニコ」と言ってくれた。 それなのに✘ねるわけない。 赤との約束を破ったことになるから。 俺はもう少し頑張って生きてみようと思う。
コメント
2件
初&時差コメ失礼しますm(_ _)m 凄い感動しました! ブクマ失礼しますm(_ _)m
真面目に泣いた